HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH 100 WOMEN - 20

2009-09-13 18:57:41 | ROCK
掲載写真はカーラ・ボノフが79年に発表した「RESTLESS NIGHTS」。
邦題は「ささやく夜」。最初にこのアルバム・ジャケットを見たのは
多分FMレコパルの誌面。アルバム・レビューだったか、オーディオ機器の
聞き比べかリスニング・ルーム訪問みたいな企画(笑)だったかは忘れたが、
ジャケットに写る綺麗な大人のお姉さんにうっとりしたものだ。
しかしながら、まだ洋楽へ足を踏み入れておらず、ましてほぼ同時期に
「キング・クリムズンの宮殿」のジャケットを同誌で見てしまい、「外人の
音楽は得体が知れないかも」なんて阿呆なことを思ったりした13歳だった。

それから幾数年経ったもののLPはおろか紙ジャケCDもスルーしてしまい
「いつか聴かねば」と思っていたところ、2枚組ライブ盤がリリースされていて
カーラのHPでそれが入手できると知ったので、それと同時に購入して
今に至る。

13歳の私には、いや20歳の私では全く理解できなかったであろう
この声の温もりが今は心地よい。リンダ・ロンシュタットに曲を提供して
いた関係もあってか豪華な布陣でのアルバム制作とのことだが、
私が手にしたCDには参加ミュージシャンのクレジットが一切無い。
しかしながら、まったりしたタム廻しを聴いて「あっ、このドラムスは
何かで聴いたな。なんだっけ、そうだ『夢は一つだけ』だ。」なんて
思いながら検索すると(今は便利な世の中です)、ズバリ的中の
リック・マロッタだったりして、何だか嬉しくなる。(笑)

アルバムの流れというか曲の配置具合も絶妙。アップとバラッドがほぼ交互
に配置されたその流れは、SSWにありがちなバラッドを聞かせるための
ものではなく、1枚のアルバムを聴き通させるのに相応しいものだ。
「ONLY A FOOL」でのデヴィッド・リンドレーさん(いい人)や
「THE WATER IS WIDE」でのガース・ハドスンのアコーディオンにJ.T.&
J.D.サウザーのコーラスといったゲストの演奏を楽しめるのも、昔の私なら
考えられなかったことだ。
出会うのは30年近く遅れたが、ずっと付き合えるアルバムに出会った感動は
幾つになっても変わらない。

ところで。私は「RESTLESS NIGHTS」と「LIVE」を同時に1枚ずつオーダー
したのだが、到着した日の郵便受けには2種のCDが入った封筒が
2つ入っていた。つまり同じCDが2つずつ届いたのだが、カードの
引き落としは1つ分だけであった。CDはLPのように摩耗はしないだろうが
「盤が砕けるまで聴きなさい」というお達しと受け取ることにした。(笑)。
今は余裕が無いが、そのうち近年のバンドでの作品も買って売上に
貢献しようと思っているということで、カーラにはご容赦願いたい。
コメント (4)
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