HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

CHEAP TRICK / SGT.PEPPER LIVE

2009-09-15 20:24:32 | ROCK
ビートルズの箱を2つ抱えてご満悦の、そこらへんのおじさんに聞きました。
「貴方の好きなビートルズの曲を、3曲教えてください。」
「おお、いい質問だねぇ。こんな日のために準備していたんだよ。」
「で、その曲は何ですか。」
「ふふ。君と、いや君たちと一緒だよ。」
「じゃあ、『YESTERDAY』と『MICHELLE』と、『HEY JUDE』でいいですね。」
「君イ、『LET IT BE』じゃないのかね。」
「どうでもいいんだよ、そんなこと。俺が本当に聞きたいのは
その3曲がどのアルバムに収録されているかってことなんだよ。」
「えっ、『LET IT BE』じゃダメなのかい。『YESTERDAY』って
どのアルバムだったかなあ。もう昔のことだからなあ・・・。
そんな難しいこと聞くなよ。いい曲なんだから、それでいいじゃない。」

不意にこんな質問をする若人にドギマギしなくて済むように、性根を
据えてCDを聴きましょう。折角高い金払ったんだから。
あっ、私は若人では無いです。40男です。(笑)
「『(I CAN'T GET NO)SATISFACTION』ってどのアルバムに入ってますか。」と
聞かれたときに「え~と、『フォーティ・リックス』かな。」なんて
答えないように、私も用心しなければ。
あっ、もし「『HEY JUDE』は、同名のアルバムに入っているよ。」という
答えに出くわしても笑ってはいけないよ、お若いの。

掲載写真は先日リリースされたチープ・トリックのDVDで、『サージェント・
ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を丸ごと演奏したDVD。
リージョン1なので我が国では普通に見ることができないため、例によって
パソコンでナニして見ました。
今年の演奏なのかどうか今ひとつわからないのだが、ブートレグで聴いた
SGT40周年記念のハリウッド・ボウルとは、ゲストの持ち歌が違うし
ブートレグでは順番が入れ替わっていた「LOVELY RITA」と「WHEN I'M SIXTY-
FOUR」の順番はこのDVDでは正確だ。(笑)

映像を見ると面白い発見が多い。まず、リックのギターにはSGTの
中ジャケに描かれた4人の顔をペイントしてあってそれだけで盛り上がって
しまう。ステージではアルバムを順番に演奏するのだが
律義にロビン・ザンダーは1曲目と2曲目の声色を変えようとしているのが
よくわかる。「GETTING BETTER」でトムのベースが唸りを上げ、
バーニーも快調。「SHE'S LEAVING HOME」ではギターを置いて手を前に組んだ
リックが大人しくしているのが妙に可笑しい。
メンバー4人は引っ込んでゲストが歌う「WITHIN YOU WITHOUT YOU」では
しっかりタブラやシタール奏者が登場。「LOVEY RITA」ではジョン・オズボーンが
大人の女性の魅力を披露。ちなみに40周年記念ライブでは更にお姉さんの
エイミー・マンが歌っていました。
全曲を演奏した後に、「アビー・ロード」のB面後半のメドレーを
演奏するのも、たまらないところ。
惜しむらくは、リージョン・フリーであればもっと多くの人が手にしたであろうと
いうことである。

以前にブートレグをとりあげた時にも書いたがチープ・トリックは素晴らしい。
私に10年に2回聴くか聴かないかというアルバムに、4回目の機会を
与えるきっかけをつくってくれたのだから。
そして、リマスターCDは素晴らしい。10年に2回聴くか聴かないかという
アルバムに、5回目と6回目の機会を与えるきっかけをつくってくれたの
だから。
いや、正直に言うと、リマスターCDの「SGT」は2回ずつ聴きました。(笑)

コメント
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