掲載写真右はサイエンティストが78年にリリースした「SCIENTIFIC DUB」。
キング・タビーの機材の修理係として雇われたものの、虎視眈々とミキサー卓での
仕事を狙っていたサイエンティストは、タビーの弟子ということになろうが
様々なテクニックは、伝授されたというよりは自身の独学(勿論人の仕事を
横目で見ながら)と、天性によるところが大きいように思う。
たまたまタビーのところに依頼にきた仕事が、タビーが多忙なために
サイエンティストがこなしたらヒットした、という話があるくらいだから
もともとの才能もあったのだろう。
78年リリースということは、60年生まれのサイエンティストはわずか
18歳ということになる。80年代の活動の方に有名な作品が多いが
ファースト・ステップにして既に天才であったことを証明するこのアルバムを
私は大好きだ。プロデューサーよりもミキサーの名前が大きく印刷されている
アルバムを初めて見たのもコレだった。
だいたいジャケットからして格好いい。サイエンティストのアルバムには
この手の漫画ジャケがかなりあるのだが、素早くフェーダーを動かす様子が
描かれているこの絵は群を抜いて格好いいのだ。
サイエンティストのジャケットをしばらく見ていたらファンカデリックの
ジャケットを見たくなって、何枚かアルバムを引っ張り出しては聴いてみた。
あまり好きなジャケットではないが、サイエンティストのジャケットに
一番近い色合いなのが掲載写真左の「COSMIC SLOP」。73年作で個人的には
正直なところ、数あるファンカデリックのアルバムの中では低い位置付けに
ある。宇宙のぬかるみに足を取られたわけではないだろうが。
タイトル曲にしても76年の「HARDCORE JOLLIES」に収録された
ライブ・テイクの迫力に軍配があがるだろう。もっとも「HARDOCORE・・・」は
マイケル・ハンプトンとエディ・ヘイゼルという二人のギタリストを前面に
出したので、私のようなロック者に解りやすかったというのもある。
当初は契約の都合でパーラメントという名前が使えない時期に、
ファンカデリックを名乗ったという経緯があったのだが、その後は明確に
音作りに差が出てくる。複雑にメンバーが絡み合うものの、基本的に
パーラとファンカのファン層は違う。日本ではそれほどでもないが、米国では
顕著だ。それはソウル寄りかロック寄りかの違いと言えばわかりやすい。
御大ジョージ・クリントンはそれを意識したかどうかわからないが、
パーラはわかりやすい(時には馬鹿げている)メッセージで黒人の意識を
高揚させ、ファンカは激烈なギターを中心にしたロックで主に白人を
ターゲットにしたのではないだろうか。そして、コンサートはパーラメントと
ファンカデリックを合体させ(Pファンク・アース・ツアー!)人種の
垣根を越えようとしたのでは、と思えないこともない。
この手のジャケットには抵抗がある人もいるだろうが、ギアをニュートラルに
入れて接すればまた違った世界が拡がる。宇宙旅行が出来るかも。(笑)
キング・タビーの機材の修理係として雇われたものの、虎視眈々とミキサー卓での
仕事を狙っていたサイエンティストは、タビーの弟子ということになろうが
様々なテクニックは、伝授されたというよりは自身の独学(勿論人の仕事を
横目で見ながら)と、天性によるところが大きいように思う。
たまたまタビーのところに依頼にきた仕事が、タビーが多忙なために
サイエンティストがこなしたらヒットした、という話があるくらいだから
もともとの才能もあったのだろう。
78年リリースということは、60年生まれのサイエンティストはわずか
18歳ということになる。80年代の活動の方に有名な作品が多いが
ファースト・ステップにして既に天才であったことを証明するこのアルバムを
私は大好きだ。プロデューサーよりもミキサーの名前が大きく印刷されている
アルバムを初めて見たのもコレだった。
だいたいジャケットからして格好いい。サイエンティストのアルバムには
この手の漫画ジャケがかなりあるのだが、素早くフェーダーを動かす様子が
描かれているこの絵は群を抜いて格好いいのだ。
サイエンティストのジャケットをしばらく見ていたらファンカデリックの
ジャケットを見たくなって、何枚かアルバムを引っ張り出しては聴いてみた。
あまり好きなジャケットではないが、サイエンティストのジャケットに
一番近い色合いなのが掲載写真左の「COSMIC SLOP」。73年作で個人的には
正直なところ、数あるファンカデリックのアルバムの中では低い位置付けに
ある。宇宙のぬかるみに足を取られたわけではないだろうが。
タイトル曲にしても76年の「HARDCORE JOLLIES」に収録された
ライブ・テイクの迫力に軍配があがるだろう。もっとも「HARDOCORE・・・」は
マイケル・ハンプトンとエディ・ヘイゼルという二人のギタリストを前面に
出したので、私のようなロック者に解りやすかったというのもある。
当初は契約の都合でパーラメントという名前が使えない時期に、
ファンカデリックを名乗ったという経緯があったのだが、その後は明確に
音作りに差が出てくる。複雑にメンバーが絡み合うものの、基本的に
パーラとファンカのファン層は違う。日本ではそれほどでもないが、米国では
顕著だ。それはソウル寄りかロック寄りかの違いと言えばわかりやすい。
御大ジョージ・クリントンはそれを意識したかどうかわからないが、
パーラはわかりやすい(時には馬鹿げている)メッセージで黒人の意識を
高揚させ、ファンカは激烈なギターを中心にしたロックで主に白人を
ターゲットにしたのではないだろうか。そして、コンサートはパーラメントと
ファンカデリックを合体させ(Pファンク・アース・ツアー!)人種の
垣根を越えようとしたのでは、と思えないこともない。
この手のジャケットには抵抗がある人もいるだろうが、ギアをニュートラルに
入れて接すればまた違った世界が拡がる。宇宙旅行が出来るかも。(笑)