HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

BEATBALL A GO ! GO !

2009-03-01 20:20:26 | ROCK
韓国の再発レーベルといえば「BELLA TERRA」がすぐに思い浮かぶのだが
ここのところ「BELLA TERRA」よりも目立っているのが「BEATBALL」である。
何しろ、SSWやサイケ系のレアな盤をことごとくCD化しているのだから。

『BIG PINK』と銘打たれたシリーズの第一弾はジョン・ヴィレモンテと
マイケル・スパイロだったのだが、いずれも素晴らしいアルバムで
アナログなんざ見かける機会も無い私にとっては嬉しい再発だった。
それからほとんど間を置かずにまたまたグレイトな再発である。
掲載写真の左はケヴィン・オデガードが自身の名を冠した71年のアルバム。
ディランの「血の轍」の録音に参加したことで知られてもいるが、
実はディランの数ある作品群の中で「血の轍」が愛聴盤でない私にとっては
そんなキャッチ・コピーはマイナス要素にしかならないのだが、
意を決して聴いてみるとこれが聴きやすい。

声量・音域はともに特筆すべき点ではないだろうが、声質の濡れた感じと
AOR一歩手前の洒落たアレンジ故に、何度もこのアルバムを聴くことになる。
アルバムの後半は長尺の曲があり、意地悪に言えば「ニール・ヤング・
ごっこ」ともとれなくもないが、それはその筋の音楽しか聴けない人への
宛てつけとしてこんなふうに書くのであって、爽やかなだけでない熱い
演奏もあると解釈していただければいい。

掲載写真右は、サイケ者には有名なポール・レヴィントンが72年に
発表した「TWICE UPON A RHYME」。ジャケットをみただけで「買い」確定
なのだが、内容もすこぶるいい。レココレのサイケ特集でとりあげられたために
サイケ者のターゲットになっているが、実のところはアメリカのSSWや
フォーク・ロックのファンにぴったりの曲とアレンジである。
同時にそれは比較対象としてラヴィン・スプーンフルを容易に想起させ、
いかにラヴィン・スプーンフルの最初の2枚(いや、3枚)のアルバムが
グレイトなものかを私に何度目かの確認をさせるのである。
彼のHPではこのアルバムの曲を2曲聴くことが出来るので、まずは
聴いてみてから購入するのもいいだろう。そのHPにはレココレに
取り上げられたこともしっかり書いてあり(勿論英語で)驚かされた。

今回の再発群には入って無いが、MICHAEL ANGELOのCD(これも嬉しい
初CD化)の帯に「BLUE」の名前を見る事ができる。
ブルーの「LIFE IN THE WAY」は過去にCD化されたはずだが買い逃して
いるので、市場に出回るのが待ち遠しい。
「BEATBALL」にはこの調子でどんどん快進撃を続けて欲しいものだ。
コメント
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