HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

30にして立たず40にして惑う

2009-03-03 20:07:10 | DAY BY DAY
DVDの時代になってからレンタル屋を利用したことが無いのだが、
ビデオの時代はたまに利用した。
酒の席で「アダルト・ビデオって借りたことありますか?」と聞かれたので
「あるよ。」と答えると、「え~、どうやって借りるんですか?。別の物も
一緒に借りて下の方に置いてレジに出すんですか?」とつっこまれる。
「いや、別の映画とかと一緒に借りたことは無いなあ。普通にそのまま
持っていった。」と答えると「女の子がレジにいてもできますか。」と
聞いてくるので「何か不都合でもあるのか?」と返すと「い、いいえ。」と
答えながらも羞恥心の欠片も無い爺とでも言わんばかりに、哀れみの目で
私を見るんじゃないよ。
「でもね。返す時はまだ店が開いてない時間に、投げ込みで返すんだ。
返す時の方が恥ずかしいよ。」というと、「意外と深いですね。」と
間の抜けたことを言うではないか。だいたい俺はもともと深いのだ。
何がと言われると困るのだけれど。それに今の時代みたいにネットで
なんでもかんでも見られる時代じゃなかったことを考慮して欲しいのだ、
若者たちよ。

通販というのは便利である。恥ずかしい物も誰と顔を会わせることなく
購入できるのだ。15歳くらいからロックを聴き始め今に至るのだが
いくら人やガイド本が名盤だと言っても縁が無いアルバムというのがある。
大してファンでもないがジェームス・テイラーのアルバムは6枚、
ジャクスン・ブラウンのアルバムは10枚所持している。しかし、掲載写真の
2枚を購入したのは去年のこと・・・。学生時分にLPをカセットに
ダビングしてもらったヤツを聴きこんだとかいうのではなく、それまで
全く未聴だったのだ。「まさかこれを聴いたことが無いとは人前で
言うわけにはいくまい。いつか買わなければ。」という焦り(笑)はあった
ものの、ズルズルと十数年が過ぎ「もうこんなものレコード屋の店頭で
買うわけにはいかない。今まで何をやってたんだと店員に思われないだろうか。
いやいや、爺が買うものが無くてLP時代に親しんだものをCDで買いなおして
いるぜ、なんて思われないだろうか。」という被害妄想が頭の中で充満した
ところでネットの時代がきたのだ。
と、大袈裟に書いたものの「去年買ったんだろ。ネットの時代になって何年
経ってるんや?。」と突っ込まれるのは目に見えている。(笑)

それにしても「SWEET BABY JAMES」や「RUNNIG ON EMPTY」「THE PRETENDER」
とかは割りと早い時期に聴いていたのだが、掲載写真の2枚のアルバムの
購入が40歳を過ぎてからになったのかは、何でだろう?。
でも、本当は答えも知っているのだ。
もっと面白い音楽があったのかもしれないし、そこに留まることを良しと
しなかったのかもしれない。
遠回りして出会った名盤は確かに名盤であった。

そしてまた、歩みを進める。
たまに振り返りながら。
コメント (4)
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