とにかく振り出しがローリング・ストーンズなので、これは後々まで
リスナーとしての私に様々な足枷をすることになる。(笑)
特にライブや映像といった面でそれは顕著であった。
例えば、見てくれは大事だということは勿論だし、ライブには「動き」が
必要であるのだ。ジーンズを着て突っ立てるだけだったり、椅子に座って
ギターを弾かれては困るのだ。ボーカリストは無闇に動き回り、ギタリストは
弾いているのか踊っているのかくらいに絵的にキマってなければならないし、
ベーシストは演奏が始まっても自分の煙草に火が点くまで、そっちを
気にかけなければならないのだ。(笑)
そんなものだから、ピアノマンの演奏というのは音楽を聴きだした頃の私には
分が悪いものであった。レコードはともかく、コンサートに行って
ずっとピアノの前に座っているのを見ていなければならないの?とか
角度によっては顔も見えないんじゃないの?とかつまらない想像をしたものだ。
エルトン・ジョンは最初からいい印象はなかった。ラジオから流れてくるのは
「僕の歌は君の歌」か「クロコダイル・ロック」のどちらかで、
前者はともかく後者の間抜けなおちゃらけ振りは耐えられなかった。
初めてリアル・タイムで経験したエルトンのヒット・ナンバーは
「アイム・スティル・スタンディング」で、これでやっとアルバムを聴いて
みようかなと思えたのだ。それでも熱心な聴き手ではなかった。
働き出して2年目のとある日、バイトの学生が映画「ファンダンゴ」の
ビデオを持ってきて、「コレに使われているエルトン・ジョンの曲が
いいんですよ。知ってます?。『土曜の夜はファンダンゴ』。」と言うので
椅子からずり落ちてしまった。
「何じゃそれは。『土曜の夜は僕の生きがい』じゃないの?。」
改題されてシングルも切られたようだが、なんとも間抜けな感じがして
オリジナル・シングルをターン・テーブルに乗せ、はたと「黄昏のレンガ路」を
所持していないことに気付き、2枚組にもかかわらず中古で300円で購入。
そしてこのアルバムにハマってしまった。
結局ハマったのはこのアルバムだけで、他のアルバムも何枚か所持している
ものの熱心には聴いていない。何故このアルバムだけにハマったかは
説明できないが、万人が聴いても満足する名盤として通りがいい盤なので
あんまり深く考えないことにする。
掲載写真は、「黄昏のレンガ路」発売から2ヵ月後のBBCライブを
収録したブートレグ。曲のいいところを残してライブ用に勢いのある
アレンジ加減が、聴いていて楽しいことこの上ない。
ストーンズを意識して書いたとも言われる「土曜の夜は僕の生きがい」。
これをザ・フーがカバーしたときは流石はザ・フーだと思った。
それとともに、ピートがエルトンのことを意識して書いた「ラフ・ボーイ」の
ことが頭に浮かぶのであった。
勿論今では、ソロでもデュオでもSSWでもフォークでもなんでもいいけど
許容範囲が拡がったので、ライブで演奏者が座ろうと突っ立ってようと
気にもならないけど。(笑)
リスナーとしての私に様々な足枷をすることになる。(笑)
特にライブや映像といった面でそれは顕著であった。
例えば、見てくれは大事だということは勿論だし、ライブには「動き」が
必要であるのだ。ジーンズを着て突っ立てるだけだったり、椅子に座って
ギターを弾かれては困るのだ。ボーカリストは無闇に動き回り、ギタリストは
弾いているのか踊っているのかくらいに絵的にキマってなければならないし、
ベーシストは演奏が始まっても自分の煙草に火が点くまで、そっちを
気にかけなければならないのだ。(笑)
そんなものだから、ピアノマンの演奏というのは音楽を聴きだした頃の私には
分が悪いものであった。レコードはともかく、コンサートに行って
ずっとピアノの前に座っているのを見ていなければならないの?とか
角度によっては顔も見えないんじゃないの?とかつまらない想像をしたものだ。
エルトン・ジョンは最初からいい印象はなかった。ラジオから流れてくるのは
「僕の歌は君の歌」か「クロコダイル・ロック」のどちらかで、
前者はともかく後者の間抜けなおちゃらけ振りは耐えられなかった。
初めてリアル・タイムで経験したエルトンのヒット・ナンバーは
「アイム・スティル・スタンディング」で、これでやっとアルバムを聴いて
みようかなと思えたのだ。それでも熱心な聴き手ではなかった。
働き出して2年目のとある日、バイトの学生が映画「ファンダンゴ」の
ビデオを持ってきて、「コレに使われているエルトン・ジョンの曲が
いいんですよ。知ってます?。『土曜の夜はファンダンゴ』。」と言うので
椅子からずり落ちてしまった。
「何じゃそれは。『土曜の夜は僕の生きがい』じゃないの?。」
改題されてシングルも切られたようだが、なんとも間抜けな感じがして
オリジナル・シングルをターン・テーブルに乗せ、はたと「黄昏のレンガ路」を
所持していないことに気付き、2枚組にもかかわらず中古で300円で購入。
そしてこのアルバムにハマってしまった。
結局ハマったのはこのアルバムだけで、他のアルバムも何枚か所持している
ものの熱心には聴いていない。何故このアルバムだけにハマったかは
説明できないが、万人が聴いても満足する名盤として通りがいい盤なので
あんまり深く考えないことにする。
掲載写真は、「黄昏のレンガ路」発売から2ヵ月後のBBCライブを
収録したブートレグ。曲のいいところを残してライブ用に勢いのある
アレンジ加減が、聴いていて楽しいことこの上ない。
ストーンズを意識して書いたとも言われる「土曜の夜は僕の生きがい」。
これをザ・フーがカバーしたときは流石はザ・フーだと思った。
それとともに、ピートがエルトンのことを意識して書いた「ラフ・ボーイ」の
ことが頭に浮かぶのであった。
勿論今では、ソロでもデュオでもSSWでもフォークでもなんでもいいけど
許容範囲が拡がったので、ライブで演奏者が座ろうと突っ立ってようと
気にもならないけど。(笑)