HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

満足の尺度もしくは妥協点の設定ならびに譲歩

2008-10-12 10:59:51 | DAY BY DAY
バカのような意味のないタイトルがついた今回のブログは
テレビで見たスライ&ファミリー・ストーンについて。

復活したスライ&ファミリー・ストーンが来日するというのは、
個人的にかなり大きなニュースだったのだが、特にライブを見たいという
気持ちは起こらなかった。復活以降来日にいたるまでに行われた
幾つかのライブの模様を映像や活字で見る限り、どうも対価に見合わないと
思ったからである。

演奏を見に行った熱心なファンの気持ちをタイトルに表したのだが
まあ、余計なお世話である。いまやネットで検索すればコンサートの
構成とか様々なことが事前にわかるご時勢なので、スライがステージに
いる時間が全体のどれくらいかは了解しているだろうから。
来日公演の中にはテレビで放送された「東京ジャズ」に比べて短い登場時間
だった日もあるようだが。

バンドの演奏は大したものである。曲はおなじみの曲ばかりなので
耳馴染みがある分贔屓目にも聞こえるのだが、かなりまとまっている。
御大が登場してからは、御大の様子(ご機嫌?)を伺いながらなので
こじんまり感があるような気がしたのだけど、それでもよかったのでは
ないかと思う。御大が登場してヒート・アップしたのは観客だけで
曲を演奏するステージ側の磁場が変わったとは思えなかったのだが、
ファンは御大を見る事が出来るだけで満足だったろう。
御大がステージの質を上げているとはとても思えないのだが、
御大抜きの「ザ・ファミリー・ストーン」じゃ、日本では興行にならない
だろうというのも外れてはいない筈。御大を「オプション」と捉えて
ステージを楽しんだファンが一番正しいように私は解釈した。

今回のメンバーにシンシア・ロビンスンがいたのが個人的には嬉しかった。
昔も今も格好いい女性である。
枯れても、ザ・ファミリー・ストーン健在というところか。
スライについては、「怖い」という感想が真っ先に頭をよぎったのだけど。
キーボードに手を載せても弾きださないし、椅子に座ってグルグル回る様は
威容であった、いや異様であった。

後日これもテレビで「L○Z ZEPPELIN」の演奏を見て、笑いがこみ上げてきた。
たまには笑いも必要なのだが、こんなものは私には・・・・。(本当に、笑)

コメント (3)
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