HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ROXY MUSIC / THE THRILL OF IT ALL

2007-11-27 23:38:51 | ROCK
95年に4枚組CDでロキシー・ミュージックの歴史を俯瞰する組物が
リリースされたが、それと同タイトル・同ジャケットで今度は映像で
歴史を辿る2枚組DVDがリリースされた。
72年から76年までがディスク1、79年から82年までがディスク2
という時系列に沿った分け方だ。
LDではブライアン・フェリーのプロモを集めたものが出ていたが
ロキシーの集大成物はなかった。
個人的にはロキシーは76年まででいいと思っているが、そこで区切るのは
中途半端であるので今回のDVDは大歓迎だ。

72年の「RE-MAKE/RE-MODEL」は何故かフェリーさんのプロモ集に
収録されていた。続くO.G.W.T.での「LADYTRON」こそ私が最初に見た
「動くロキシー・ミュージック」だった。
よりによってである。(笑)
画像劣悪のオムニバス・ブートビデオに収録されたそれは強烈で
曲は暗い感じなのにフィル・マンザネラとイーノの繰り出す凶暴な音に
度肝を抜かれたものだ。
73年までの7曲がイーノ在籍時の映像だが、まともな服装の
メンバーは誰一人としていない。一際目立つのはアンディ・マッケイで
人がいいのか悪いのかは知らないが、きっとこの人は不良(笑)だろうという
感じを漂わせていてとても好きである。
オーボエにサックス、キーボードと大活躍するのも素晴らしい。

初期のステージではキーボードを弾く曲ではそこにマイクがあっても、
弾き終わると必ずフェリーさんは中央に戻ってくるという微妙なセッティングで
熱演するフェリーさんが素敵だ。
様々なテレビ出演時やコンサート、プロモ映像を見ることができるが
曲はダブらせない編集方針のようでレアなテレビ出演時のものを選んだがために
「えっ?」と思う場面もある。
「LOVE IS THE DRUG」は確かにレアな映像だと思うが、よりによって
フェリーさんは目を患っているためか眼帯をしているし曲は中途半端な
ところで切られてしまう。DVDの容量を活かしてこういった代表曲は
ボーナス扱いで他の映像も見たかった。
76年のストックホルムのライブは1年ほど前にBSで放送されたので
記憶している人も多いはず。

2枚目は単体で発売されたライブビデオからセレクトされたものが
多いので新鮮味に欠ける嫌いがあるが、ロキシーの歴史上避けて通れない
ものばかりであるのは間違いない。
来年には日本版が出るようだが別に字幕がいるようなものでもないので
それまで我慢できない人は輸入版でもいいだろう。

初期ロキシーの映像でDVD化されているもので有名なのは
おそらくT.REXとのカップリングで商品化された「MUSICLADEN」のものだと
思う。ロキシーの演奏は6曲収録されているが今回のDVDには
そこからは1曲も収録されていないことを最後に付け加えておこう。
コメント
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