昔、読売ジャイアンツにサンチェという投手がいた。
私は特にジャイアンツのファンではなかったが、サンチェがオーティス・
レディングに似ていたので、何となくサンチェが投げるときはテレビを
見ていた。(笑)
オーティス・レディングの映像を初めて見たのは、ジミ・ヘンドリックスとの
カップリングで映像化されたモンタレー・ポップ・フェスティバルでの
ものだった。これは衝撃以外の何物でなかった。
「サティスファクション」「デイ・トリッパー」といった若者に人気の
2大バンドの曲をカバーし、白人層の人気を獲得しつつあったオーティス
であるが、下手をすると「場違い」に成りかねないリスクと更なる人気拡大を
狙うチャンスを天秤にかけての出演だったろうから、演奏に気合が入ったのも
必然だろう。事実、残された映像からは凄まじいエネルギーが放射されている
のがわかる。
オーティス・レディングの遺産と題されたDVDが発売された。
スティーヴ・クロッパーら所縁のある人達の回想を挟みながら、
様々なテレビやフェスの映像にプロモ・ビデオで進行する。
各演奏のエンディングと回想が少々被るところもあるが、収録曲は
ほぼ完奏する。先のモンタレーや「STAX/VOLT REVUE」等、単体で映像化
されているものもあるが、ここまで丁寧に集めた映像集は初めてなので
必携と言い切ってしまおう。
テレビ出演の物はリップ・シンクが多いが、66年の「UPBEAT」での
「I CAN'T TURN YOU LOOSE」のリアルな熱気には圧倒される。
67年の「TRAMP」は綺麗なカラーのプロモ・ビデオ。農作業をするかのように
つなぎを着るがポケットには何も入ってなく馬に乗ってリラックスする
かと思えば一転スーツを着込みポケットからは札が溢れ、車や自家用ジェットを
披露。でも最後はやっぱりつなぎに馬で去っていくという、歌唱シーンは
ないものの面白い映像だ。RCサクセションの名曲「スローバラード」の
下敷きになったと思しき「GLORY OF LOVE」を歌うシーンも印象深い。
屋外で座って歌うだけなのだが、歌の持つ力があるが故だろう。
ちょっと鼻についたのが、67年12月9日の「UPBEAT」の映像が
始まる前に「THE DAY BEFORE THE DEATH OF OTIS REDDING AND MEMBERS OF
THE BAR-KEYS」のテロップが入るところだ。
日付だけ見れば、それが何を表すかくらいわかるのに。
ここで演奏される「TRY A LITTLE TENDERNESS」と「RESPECT」の
一点の曇りもない演奏こそ必見である。
オーティスが亡くなって40年もたつのか・・・。
私は特にジャイアンツのファンではなかったが、サンチェがオーティス・
レディングに似ていたので、何となくサンチェが投げるときはテレビを
見ていた。(笑)
オーティス・レディングの映像を初めて見たのは、ジミ・ヘンドリックスとの
カップリングで映像化されたモンタレー・ポップ・フェスティバルでの
ものだった。これは衝撃以外の何物でなかった。
「サティスファクション」「デイ・トリッパー」といった若者に人気の
2大バンドの曲をカバーし、白人層の人気を獲得しつつあったオーティス
であるが、下手をすると「場違い」に成りかねないリスクと更なる人気拡大を
狙うチャンスを天秤にかけての出演だったろうから、演奏に気合が入ったのも
必然だろう。事実、残された映像からは凄まじいエネルギーが放射されている
のがわかる。
オーティス・レディングの遺産と題されたDVDが発売された。
スティーヴ・クロッパーら所縁のある人達の回想を挟みながら、
様々なテレビやフェスの映像にプロモ・ビデオで進行する。
各演奏のエンディングと回想が少々被るところもあるが、収録曲は
ほぼ完奏する。先のモンタレーや「STAX/VOLT REVUE」等、単体で映像化
されているものもあるが、ここまで丁寧に集めた映像集は初めてなので
必携と言い切ってしまおう。
テレビ出演の物はリップ・シンクが多いが、66年の「UPBEAT」での
「I CAN'T TURN YOU LOOSE」のリアルな熱気には圧倒される。
67年の「TRAMP」は綺麗なカラーのプロモ・ビデオ。農作業をするかのように
つなぎを着るがポケットには何も入ってなく馬に乗ってリラックスする
かと思えば一転スーツを着込みポケットからは札が溢れ、車や自家用ジェットを
披露。でも最後はやっぱりつなぎに馬で去っていくという、歌唱シーンは
ないものの面白い映像だ。RCサクセションの名曲「スローバラード」の
下敷きになったと思しき「GLORY OF LOVE」を歌うシーンも印象深い。
屋外で座って歌うだけなのだが、歌の持つ力があるが故だろう。
ちょっと鼻についたのが、67年12月9日の「UPBEAT」の映像が
始まる前に「THE DAY BEFORE THE DEATH OF OTIS REDDING AND MEMBERS OF
THE BAR-KEYS」のテロップが入るところだ。
日付だけ見れば、それが何を表すかくらいわかるのに。
ここで演奏される「TRY A LITTLE TENDERNESS」と「RESPECT」の
一点の曇りもない演奏こそ必見である。
オーティスが亡くなって40年もたつのか・・・。