活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

真四角の視覚の死角。

2010-04-13 11:27:47 | Weblog
そういうわけで(どういうわけだ?)今更ながらPEN E-P1を使い始めたのですが,正方形写真が思ったより面白い,今更ながら。
これはハマる。

リコーGRデジタルⅡのスクエアフォーマット採用が「真四角ブーム」の火付け役になったようですが,当時は物珍しかったものが,今は多くの機種で正方形写真が可能となりました。
ブログに掲載される写真に正方形が多いことに注目した,とのリコー関係者の話があったと思うのですが,元をたどればトイカメラブーム=ホルガなんでしょうね。
さらにルーツを言えば,ローライやハッセルのスクエアフォーマットということになるでしょう。
他社がアスペクト比1:1としているのに,オリンパスが6:6と言っているのにはワケがある,ということかしらw

当初は困った正方形での“お店プリント”も,今では対応してくれるお店がいっぱいあります。
そんなお店の謳い文句には,「ノスタルジックな正方形の写真」というのがありますが,これはポラロイドの懐かしさを差しているのでしょう。
我々(って誰の我々?)にとってはインスタマチックの正方形だな。これも懐かしい。
さらに遡れば,二眼レフブーム時の正方形写真ですが,さすがそこまでの方で当ブログをご覧になっている方はおられないかな。

そうなんです。
正方形写真はそのフォーマットだけである種の情感を持っているんだなあ(これ,日本人だけかも知れませんが)。
それに正方形はなぜか妙に構図が決まってしまう,という特性があります。
なんでなのかはよく分かりませんが,みなさんそういう感じを持たれているようで,これは確か。
構図に悩める方は一度正方形に浸ってみると良いのかも知れませんねえ。

付)
普通両目で物を見ていると視野は横長であり,その意味では横位置の長方形画面が“生理的”な写真なのかも知れません。
が,これはマイナー派かもしれませんが,実は私は両目の視力が極端に違っていて(左0.1,右2.0),遠くを見るときは右目でしか見ていない(近くを見るときは左目。そういう人いませんかあ),視野的には正方形が視覚に近い感じがしています。

二強はキヤノン&ニコンからパナ&ソニーへ?

2010-04-12 20:08:28 | Weblog
パナソニックがマイクロフォーサーズ規格のAVCHDカメラレコーダーAG-AF100をラスベガスにて開催のNAB(放送機器展覧会)2010に参考展示したそうです。
うーむ。
カムコーダーのことはアウトオブ範疇なのですが,これってムービーやってる人にはインパクトかも。
大体,業務用ビデオカメラでも撮像素子は2/3型。で,お値段800万円とか。
フォーサーズはそれよりうんと大きい。
AG-AF100がいくらになるか判りませんが,スチルとムービー両方の展開でコストダウンの可能性もあるんでしょうね,きっと。

一方,すでにAPS-Cやフルサイズのデジタル一眼でムービー撮影が可能な機種が出ていますが,カムコーダーのことまで考えれば,ボディもレンズも大きくなり過ぎる。
フォーサーズくらいがちょうど良いサイズなのかもしれません。
当然,パナは家庭用も視野に入れているでしょうし,狙いは最初からこの辺だったのかも。
ソニーは,これは焦るでしょうね。

パナ vs ソニーは今後の確定事項として,「一眼レフ」はホントどうなるんでしょうねえ。
キヤノン,ニコンがレフなし一眼を出すことは自己否定にも等しいからなあ。
まあ,二強にはビデオカメラのノウハウがそれなりにあるでしょうけど,そうじゃないメーカーはどうなる。
“一眼レフのパイオニア”ペンタあたりが“一眼レフのアンカー”になるかもなあ。

それはともかく,オリンパスペンE-PシリーズもAVCHDを採用して欲しいぞ。

珍獣ハンターと体育会系エリカ様とわたくし。

2010-04-09 23:52:39 | Weblog
『カメラマン宣言』は、イモトが一眼レフカメラ『LUMIX GF1』を駆使して、撮影の技術を取得していくというもの。
 VS
同社の「E-P2」、「E-P1」、「E-PL1」を教材として提供する。番組内容は、各回1名ずつの写真家を「先生」として招き、生徒役の大櫛エリカさんがテーマ撮影を行なうという趣向。

「写真の趣味」はすっかり若い女性に移ったもよう。
しかも時代の流れもすっかりミラーレス。
しかし,日経Webのさらば一眼レフ:「10年も経てば一眼レフ機は,情感を重視した低機能の商品として,細々と命脈を保つだけになるだろう」という観測はどうだろう
・・・多分10年も持つまい。せいぜい5年かも。

あー実は今日ついにE-P1をポチってしまった♪

エグゼモードで新しい日本の眼を得るぜよ。

2010-04-06 21:30:14 | Weblog
格安カメラで名を馳せてきたエグゼモード。
しかし,今やキヤノンやソニーなどのブランドメーカーのデジカメが十分に安いので,安さにも限界がある(余談だが,実は今日,IXY 110ISがあまりに安かったので思わず買っちまったぜよ♪)。
そこで,対策としてトイカメラ路線を打ち出したとのこと。
その1)
怪しさ満点。レトロデザインのYASHICA EZ F521。
その2)
チープにも程がある。真性キーチェーン型SQ28m。

F521は見かけによらずフツーに写るのに対し,SQ28mの方はいかにもトイカメラな写り具合です。
というのも,SQ28mの画像処理LSIは,VistaQuest1005/1015にも採用された台湾Service & Quality Technology Co., Ltd.(倚強)が担当しているとのこと。
ええっ,わざわざ画像エンジンに工夫をこらしているの?知らなんだ。
「単なる画質の悪いCMOSカメラっぽい絵が出力されないように,数々の異常な撮影パラメータの中から,ユーザーに魅力を感じてもらえるものを探し出さなければならない」
単に画質の悪いCMOSカメラの絵に見えないこともないが。

SQ28mは完売入荷待ち状態で売れ行き順調のようです。
5,985円とは言え,利益率抜群ではなかろうか(一般通常のデジカメとは違って)。
なお,デジロモことVistaQuest1005/1015ですが,累計出荷台数は12万5000台ほどで,大半が日本で消費されているそうです。

愛花,凛子,寧々 ARな携帯彼女。

2010-04-04 23:52:33 | Weblog
iPhoneアプリ「ラブプラスi」携帯の中に住む彼女に会ってきた
恋愛ゲーム「ラブプラス」のキャラクターとコミュニケーションを楽しめるiPhoneのアプリ。
で,AR(拡張現実)カメラで,こんなツーショット写真が撮れちゃう♪
しかし・・・このような電脳内二次元彼女は儚くも寂しい。

と,お嘆きの方には,アナログな「ラブプラス 彼女にプラス フォトシート」もあります。
こちら,サイズが写真のL版サイズになっていることが,この商品のミソだ。
というのも,「高嶺愛花」「小早川凛子」「姉ヶ崎寧々」のイラストが透明のシート上にデザインされたものとなっており,つまり,海や山で撮影した自分の写真と重ね合わせるだけで,なんと! 彼女とのツーショット写真が完成するというわけなのだ。


・・・。
どっちもどっちだ。

勃興しつつある新市場でビギナーを囲い込むためのもう一案。

2010-04-03 16:06:22 | Weblog
今後の展開のもうひとつのカギは「動画」ですね。
これこそ一眼「レフ」とは相性が悪い。ミラーレス化は必然です。
しかし,それで差別化オッケーかと言うともうひとつあります。
それはパワーズーム。

EOS 5D Mk2とかKiss X4を購入して,これで運動会も発表会もどどんとこいや,と息巻いていたおとうさん(がもし居たら),ガッカリだったでしょうね。
フォーカスはともかく,ズーミングが手動ではスムーズなアップやロングができません。
おおそうだ,パワーズームEF35-80mm F4-5.6 PZがあるやないか。
と,思いついた方もおられるようですが,残念ながら作動しないようです。

パワーズームといえば,ミノルタαXiシリーズで華々しく打ち出したものの,「んなことまで自動でやってもらわんでもええっ。まだろっこしいわい」と総スカンを食い,ミノルタ失速の一因となったもの。
ペンタックスでもZシリーズで一時採用しましたが,あまり評価されませんでした。
が,現在のK-7でも当時のレンズのパワーズームが効くそうで,ケガの功名とも言えますが,作動音が大きくてマイクが拾ってしまうそうです。

デジタル一眼が今後本格的に動画機能を取り入れるとなると,静音化対応のパワーズームが必須でしょう。
また,こちらは単焦点とは対極で高倍率ズームが望まれるでしょうし,モーターを組み入れる分,どうしても図体が大きくなってしまいがちですが,この点,マイクロフォーサーズが有利かもしれません。

いや,デジタル一眼の動画は「映画のような写り」が魅力なのであって,DVカメラのような使い方はしないよ,という意見もあるかと思いますが,どうなんでしょうね,今後の展開は。
とりあえず,サイレントな高倍率パワーズームはシグマで。

勃興しつつある新市場でビギナーを囲い込むための一案。

2010-04-02 23:36:42 | Weblog
レンズ交換式デジタルカメラの国内出荷台数が前年同月比264.4%に~CIPA2010年2月統計より
4月1日付けの記事だけど,エイプリルフールじゃないw
とにかく売れまくり。そして,
超小型一眼カメラに参入続々、変わる2強の勢力図―ソニー、パナ、オリンパスの挑戦
国内では5台に1台がミラーレス一眼。しかも,数カ月でデジタル一眼(レフ)の国内市場約550億円の20%に達したとのこと。
もちろんその起爆剤はPEN E-P1だったわけですが,グラフをよくみるとその前からすでにLumix G1でシェア10%を取っていたのですねえ。
一過性のブームではなく,パラダイムシフトが始まっていると見るべきでしょう。

今後の展開のカギとなるのは,「1台目の購入」であり,ビギナーをいかに囲い込むかにあります。
「広角ズームなどレンズのラインナップ強化」(オリンパス)
「プレイステーション3との互換性を深化」(ソニー)
「(新機能で)チャレンジし続ける以外、勝ち残るすべはない」(パナ)

どうせ遅かれ早かれ2強も参入してくるでしょうから,ここはとにかく速攻ですよね。

思うに,一眼はやはり交換レンズ。
サードパーティのレンズが一つのカギとなるのではないでしょうか。
大体,一眼レフのAF化以降,レンズはキットの標準ズームと望遠ズームで事足りてしまう。
ところがマイクロフォーサーズは,第三の交換レンズとしてのパンケーキレンズを定着させました。
今までの一眼レフにもパンケーキはあったけれど,どちらかというとマニアかジレッタント向けでしたから。
これを逃す手はない。
広角~標準系の小型の単焦点レンズは(女性向けにも)狙い目だと思います。
大型の高倍率ズームは一眼レフに任せておけばよい。
メーカーとは一味違うレンズをサードパーティでどんどん出す。
・細か過ぎて伝わらない焦点距離のレンズ(25mmとか30mm,45mm相当)
・大口径でも小さいレンズ
・ちゃんと距離目盤の刻んであるレンズ
・MF専用レンズ
・金属製鏡筒の高級レンズ
・ブランド名のついたレンズ(ドイツものがよい)
元々フォーサーズ陣営だったシグマ。そう,シグマがやらねば誰がやる。

帰ってきた箱キャメ。モデル2010。

2010-04-01 23:24:54 | Weblog
これはやられたなあ。まさかのキャメディア復刻とは。
復刻発売?オリンパスキャメディアC-2010Z
200万画素時代に名機と言われたキャメディアC-2000Zを強く意識したデザインと言える。オリンパスでは先にデジタル一眼PENが往年の機種のイメージ継承を図り話題となったが,今回のC-2010Zについてはそのような意図はなく,あくまでもシリーズの新モデルとの位置づけのようだ。
とは言うものの,全体的イメージはC-2000Zそのもの。
その一方で,PEN E-PL1のパーツが流用されており,一言で言えば外見はC-2000Zだが中身はE-PL1というべきか。
つまりメカは従来シリーズ(2000や2020,2040。3000,3030,3040,4040,5050も)とはまったくの別物なんですね。

C-2010Zの主な仕様を整理してみると,
・1/1.8型CCDで700万画素
・沈筒式ズームレンズ7-21mm F1.8-2.0固定
・内蔵ストロボは固定式。ポップアップしない。
・EVFを内蔵(光学ファインダーの代替として)。
・HD動画対応
・SDXC採用
カンタンに言えば,E-PL1の受光素子をうんと小さくしてレンズ固着にしたもの(で,いいのか)。

「2010」というネーミングは,200万画素ということではなく,2010年モデルと言うことでしょうね。
しかし,1/1.8型なら1200万画素でもよかろうものを,今どき700万画素と言うのは,画質優先ということですね。ここは好感が持てるなあ。
こういう明るいレンズの着いたスタンダードなデジカメというのはこの頃ご無沙汰でした。
人気出そうかも(もしも実現すれば)。