震災とカメラ。

阪神大震災から10年。もう10年か。
かつて私は西宮に居たことがあって，神戸はホームグラウンド。現地に友人も多かったので，あの時はテレビに釘付けでホント心配しました。
当事者でもない者が行くのがためらわれて，その後，神戸の地を踏んだのは震災から1年半経ってから。街全体が外科手術を受けた後みたいで，あちこちに工事のパイルが突き刺さり，土煙で空気が粉っぽかったのを覚えています。
おっと，デジカメの話ですよね。
被災した友人に当時のことをいろいろ聞いたんだけど，話の中で，「まあ，2，3日して，ちょっと落ち着いてからは，こんなこともうめったにない，記念やと思うて，潰れた家やそこらのガレキの写真を『写ルンです』で撮っとっる人が結構おったな。ワシもやけど」と。
初めての民生用普及型のデジタルカメラ・カシオQV-10が出たのはその年の春。
もちろん，カメラ付きケータイなぞなかった時代でした。