デジタルで覗く鏡地獄。

被写体だけではなく，その周りほぼ360度の風景が写っている球体写真。
魚眼レンズで6方向に撮った写真を組み合わせて球体にしたもの。
なるほどなあ。これは思いもつかなかった。
普通の魚眼写真の逆，“閉鎖系魚眼”あるいは“逆魚眼”と言うべきか。
つくづくデジタルの威力ですな。

これを見てて思い出したんだけど，乱歩の『鏡地獄』という作品。
光学マニアの男が巨大な球面鏡を作製し，その内部の壮絶な光景の中で発狂するという話。
これって“裏魚眼”とでも言うべきか。
一体どんな風に見えるのだろう。
で，検索してみると同じ思いのヒトはいるもので，イラストやGIFアニメで示しているサイトがありました。
確かにこれで動き回ったら，視覚と認知の擾乱で頭がおかしくなりそう。

でもシミュレーションではなく，本当の光景はどんなんだろう。
科学技術振興機構予感研究所の研究者の方々，球体写真の次は是非これをお願いしたい。