あの頃，CHペーパー。

子供が，今日学校で卒業写真を撮ったよ，と教えてくれました。そんな頃合。

20年前のこと。大学卒業時の学科の卒業アルバムは自分たちで作りました。
まず，写真やイラストや詩やメッセージなどをアレンジした自分のページの原稿を各自1枚づつ作製します。この原稿をコピースタンドでネオパンFを用いてマクロ複写します。これを現像し，ネガをCHペーパーに焼付けるのです。
CHペーパーというのは極薄手の印画紙で，コピー紙のように綴じて装丁できるので，簡単な自作写真集とかにしたものです。ただし，この印画紙は解像度が悪くて画像ははっきりしません。もちろんモノクロです。
これに，実習やコンパの記念写真のページも加え，学科の人数分プリントするのです。数百枚。
卒業までに間に合わず，就職した会社の暗室で休日出勤時にプリントして，やっと完成しました。みんなに発送したのは7月くらいだったかなあ。

思えば自前で「写真印刷」ができるなんてことは，つい最近まで考えもつかなかったこと。
今の学生さんは，デジタルで撮って，楽しみながら手軽に卒業アルバムを作る，なんてやってるのかな。

あの頃の生き方をあなたは忘れないで　あなたは私の青春そのもの