今日は仕事が難航した。
というのは、ワード文書の中に「撹梓」って言葉がでてきたのだけど、あれ?これって「撹拌」じゃないのか?と思うような文脈だった。
しかし、勝手に変えていいものか?と思ったので、グーグル検索などして使用例があるかどうかを確かめた。
すると、なんといっぱい出てくるではないか。
湿式媒体撹梓ミル ディスク型媒体撹梓ミル 土壌撹梓時期 撹梓速度 混合撹梓 ?????
これって「かくはん」じゃなければなんて読むんだ?
梓は音読みで「シ」である。カクハンの変換ミスで、「梓」になるわけがない。
ではやっぱり別の言葉なのか? 国語辞典にはこんな熟語はないが、業界用語かもしれない。
まあ、結論を書くと、誤植だったわけだが、それが判明するまでいろいろ調べてみた。
もし「梓」(あずさ)で正しいとすると、どういう意味の言葉になるのか?
梓とは、弓を作るのに使われた木だそうだ。カバノキ科。しかし、弓になったものは「梓」だけど、まだ弓にはならず、地面に生えている木のことは「あずさ」とは言わないそうだ。この木の和名は「ヨグソミネバリ」((夜糞峰榛)というそうだ。
カバの木を折ると、サリチル酸メチルの強い臭いがするからだそうだ。では、サリチル酸メチルというのはどのような臭いがするのかと思ったのだが、湿布のような刺激臭だそうで、消炎作用もあるという。「ウンコ」のにおいとは違うのではなかろうか?
カバノキの枝でかきまわすわけでもないだろうし「撹梓」がどういうことを表しているのかまるでわからない。
ところで、グーグルで検索したときに、その画面に表示された様々なサイトの文の一部は確かに「撹梓」なのであるが、不思議なことに、実際にそのページを開くと「撹拌」となっているのである。
そういえば「拌」と「梓」は見たところが似ているのだ。
結局のところ、OCRで読みとると、そうなってしまうらしいということが分かった。
インターネットでの検索が、どういう仕組みでたくさんのサイトから語句を読みだしているのか分からないのだが、文字の認識は正確なものではないようだ。
撹拌という言葉は普段でもいろいろと問題がある。
印刷標準字体では「攪拌」と複雑な文字になるのが普通だが、「撹拌」と簡易慣用字体を使っている場合もある。1つの文書の中でどちらかに決まっていればいいが、入り混じっている場合もあるので、統一しなければならない。中には「各版」等とまるで関係のない変換ミスが発生していることもある。
インターネットで使用状況を調べてみる。これもあまりあてにはならないのだが。
撹拌 164万件
攪拌 661万件
やはり印刷標準文字を使っている方が多いようだ。
誤記で入れても
撹梓 17万2千件
攪梓 22万2千件 も出てくる。
“撹梓”189件
“攪梓”1430件
OCRとは、Optical Character Recognition 光学文字認識
Optical Character Reader 光学文字読取装置
OCRによる読み取りの間違い例
検索ででてきたもの。
タイトル 「深型撹持式堆肥発酵施設」だった。
文中 「深型撹梓式域肥発酵施設」となっていた。
実際には 「深型撹拌式堆肥発酵施設」である。
「拌」は読み取りにくいらしく「梓」や「持」になってしまう。
また「堆」が「域」になることもあるようだ。
やっぱり人間の判断が必要。
というのは、ワード文書の中に「撹梓」って言葉がでてきたのだけど、あれ?これって「撹拌」じゃないのか?と思うような文脈だった。
しかし、勝手に変えていいものか?と思ったので、グーグル検索などして使用例があるかどうかを確かめた。
すると、なんといっぱい出てくるではないか。
湿式媒体撹梓ミル ディスク型媒体撹梓ミル 土壌撹梓時期 撹梓速度 混合撹梓 ?????
これって「かくはん」じゃなければなんて読むんだ?
梓は音読みで「シ」である。カクハンの変換ミスで、「梓」になるわけがない。
ではやっぱり別の言葉なのか? 国語辞典にはこんな熟語はないが、業界用語かもしれない。
まあ、結論を書くと、誤植だったわけだが、それが判明するまでいろいろ調べてみた。
もし「梓」(あずさ)で正しいとすると、どういう意味の言葉になるのか?
梓とは、弓を作るのに使われた木だそうだ。カバノキ科。しかし、弓になったものは「梓」だけど、まだ弓にはならず、地面に生えている木のことは「あずさ」とは言わないそうだ。この木の和名は「ヨグソミネバリ」((夜糞峰榛)というそうだ。
カバの木を折ると、サリチル酸メチルの強い臭いがするからだそうだ。では、サリチル酸メチルというのはどのような臭いがするのかと思ったのだが、湿布のような刺激臭だそうで、消炎作用もあるという。「ウンコ」のにおいとは違うのではなかろうか?
カバノキの枝でかきまわすわけでもないだろうし「撹梓」がどういうことを表しているのかまるでわからない。
ところで、グーグルで検索したときに、その画面に表示された様々なサイトの文の一部は確かに「撹梓」なのであるが、不思議なことに、実際にそのページを開くと「撹拌」となっているのである。
そういえば「拌」と「梓」は見たところが似ているのだ。
結局のところ、OCRで読みとると、そうなってしまうらしいということが分かった。
インターネットでの検索が、どういう仕組みでたくさんのサイトから語句を読みだしているのか分からないのだが、文字の認識は正確なものではないようだ。
撹拌という言葉は普段でもいろいろと問題がある。
印刷標準字体では「攪拌」と複雑な文字になるのが普通だが、「撹拌」と簡易慣用字体を使っている場合もある。1つの文書の中でどちらかに決まっていればいいが、入り混じっている場合もあるので、統一しなければならない。中には「各版」等とまるで関係のない変換ミスが発生していることもある。
インターネットで使用状況を調べてみる。これもあまりあてにはならないのだが。
撹拌 164万件
攪拌 661万件
やはり印刷標準文字を使っている方が多いようだ。
誤記で入れても
撹梓 17万2千件
攪梓 22万2千件 も出てくる。
“撹梓”189件
“攪梓”1430件
OCRとは、Optical Character Recognition 光学文字認識
Optical Character Reader 光学文字読取装置
OCRによる読み取りの間違い例
検索ででてきたもの。
タイトル 「深型撹持式堆肥発酵施設」だった。
文中 「深型撹梓式域肥発酵施設」となっていた。
実際には 「深型撹拌式堆肥発酵施設」である。
「拌」は読み取りにくいらしく「梓」や「持」になってしまう。
また「堆」が「域」になることもあるようだ。
やっぱり人間の判断が必要。