1 牛乳
2 乳牛
2 赤べこ
を思いだしました。
1 ウシといえば、なんといっても牛乳。こどものころはずっとお世話になりました。
昔は牛乳以外に栄養のあるものはないくらいに思っていました。「完全栄養食品」とも言われていました。今でもそうかもしれません。うちの長女は牛乳が好きで、外食をしてもファーストフードでもミルクを頼む子でした。しかし、次女はそれほど牛乳が好きではなく、今我が家ではほとんど牛乳を飲みません。1リットルパックを買ってもだめにしてしまうので、だんだん買わなくなってしまいました。
2 ウシといえば本当の牛です。
私が子どもの頃、近所の友達の家では乳牛を6頭くらい飼っていました。規模的には、こじんまりしたものだと思うけど、友人の家に行くと、母屋に続いた牛舎を見えてもらうのが普通でした。牛はホルスタインで、角が伸びるからと角の先を切ってあったように思います。角の先が頭に向っているので、そのまま伸びたら頭に突き刺さるじゃないかといつも不思議に思いました。牛たちは放牧されることはなく、いつものんびりと牛舎につながれていました。その端に犬がいました。友人の家の庭には井戸のような枡があって、そこに水がためてあり、そこに絞った牛乳を容器に入れて冷やしておくようでした。たまに子牛が生まれたと聞いて、見せてもらうこともありました。
当時は、近所に養豚や養鶏所もありましたが、今ではすべてなくなり全くの住宅地になってしまいました。
3 赤べこ あかべこって牛ですよね。
中学1年のときだったか、小学校のとき同じクラスだった男の子から電話があり、言われたとおりに駅前に出かけていくと、私の誕生日だろうということで、プレゼントをくれました。とても驚きました。なぜ私の誕生日を知っているのかもよくわかりません。家に戻って開けてみると、箱の中から赤べこの置物が出てきました。頭にさわると首がゆらゆらと動くようにできていました。かわいくて、嬉しかったです。
その赤べこを机の上に飾っておきました。
その子のことは、嫌いではなく、小学校のときは友達として仲良くしていました。でも、中学2年ころになって、いろいろな男子から、私がその子の女だなどということを耳にするようになりました。
私はその子と付き合っているわけでもなかったので、勝手に彼女にされてしまうのはいやだと思い、ある日、友人を介して、その赤べこをその男子に返してしまいました。
包み紙や箱も大切にとってあったのですが、それをもとどおりにもらったときと同じように包んで返してしまいました。
あの返された赤べこどうなったでしょうね。ひどいことをしました。
そのあと、私はまた友人を介して「ごめん」と言っておいてと頼みましたがどうなったかわかりません。
その後、お互いに大人になり、何ら変わりなく普通の同級生としてやりとりしていますが、今になって、あの赤べこ、返したりしないで、ずっと大切にしておけばよかったなあと思います。
私の故郷には、街中に1軒だけ民芸品の店があります。その店にはいろいろな民芸品があり、見るのが楽しかったです。故郷で赤べこを買うとすればおそらくその店にしか売っていません。その子はその店であの赤べこを選んで買ったのかもしれないなと思います。
プレゼントをもらっておいて、相手の誕生日を聞くでもなく、お返しにこちらから何かをプレゼントしようとも思わず、もらったものまでつき返すなんて、ひどい人間だったなと思い起こします。つき返されたとき相手はどんな気持ちだったんだろう。
だから、「赤べこ」は私にとっては特別の民芸品です。
2 乳牛
2 赤べこ
を思いだしました。
1 ウシといえば、なんといっても牛乳。こどものころはずっとお世話になりました。
昔は牛乳以外に栄養のあるものはないくらいに思っていました。「完全栄養食品」とも言われていました。今でもそうかもしれません。うちの長女は牛乳が好きで、外食をしてもファーストフードでもミルクを頼む子でした。しかし、次女はそれほど牛乳が好きではなく、今我が家ではほとんど牛乳を飲みません。1リットルパックを買ってもだめにしてしまうので、だんだん買わなくなってしまいました。
2 ウシといえば本当の牛です。
私が子どもの頃、近所の友達の家では乳牛を6頭くらい飼っていました。規模的には、こじんまりしたものだと思うけど、友人の家に行くと、母屋に続いた牛舎を見えてもらうのが普通でした。牛はホルスタインで、角が伸びるからと角の先を切ってあったように思います。角の先が頭に向っているので、そのまま伸びたら頭に突き刺さるじゃないかといつも不思議に思いました。牛たちは放牧されることはなく、いつものんびりと牛舎につながれていました。その端に犬がいました。友人の家の庭には井戸のような枡があって、そこに水がためてあり、そこに絞った牛乳を容器に入れて冷やしておくようでした。たまに子牛が生まれたと聞いて、見せてもらうこともありました。
当時は、近所に養豚や養鶏所もありましたが、今ではすべてなくなり全くの住宅地になってしまいました。
3 赤べこ あかべこって牛ですよね。
中学1年のときだったか、小学校のとき同じクラスだった男の子から電話があり、言われたとおりに駅前に出かけていくと、私の誕生日だろうということで、プレゼントをくれました。とても驚きました。なぜ私の誕生日を知っているのかもよくわかりません。家に戻って開けてみると、箱の中から赤べこの置物が出てきました。頭にさわると首がゆらゆらと動くようにできていました。かわいくて、嬉しかったです。
その赤べこを机の上に飾っておきました。
その子のことは、嫌いではなく、小学校のときは友達として仲良くしていました。でも、中学2年ころになって、いろいろな男子から、私がその子の女だなどということを耳にするようになりました。
私はその子と付き合っているわけでもなかったので、勝手に彼女にされてしまうのはいやだと思い、ある日、友人を介して、その赤べこをその男子に返してしまいました。
包み紙や箱も大切にとってあったのですが、それをもとどおりにもらったときと同じように包んで返してしまいました。
あの返された赤べこどうなったでしょうね。ひどいことをしました。
そのあと、私はまた友人を介して「ごめん」と言っておいてと頼みましたがどうなったかわかりません。
その後、お互いに大人になり、何ら変わりなく普通の同級生としてやりとりしていますが、今になって、あの赤べこ、返したりしないで、ずっと大切にしておけばよかったなあと思います。
私の故郷には、街中に1軒だけ民芸品の店があります。その店にはいろいろな民芸品があり、見るのが楽しかったです。故郷で赤べこを買うとすればおそらくその店にしか売っていません。その子はその店であの赤べこを選んで買ったのかもしれないなと思います。
プレゼントをもらっておいて、相手の誕生日を聞くでもなく、お返しにこちらから何かをプレゼントしようとも思わず、もらったものまでつき返すなんて、ひどい人間だったなと思い起こします。つき返されたとき相手はどんな気持ちだったんだろう。
だから、「赤べこ」は私にとっては特別の民芸品です。