山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

“○○王子”はやめろ!

2007-07-19 15:41:59 | 未分類過去
このごろ、「○○王子」という言い方が流行し、10代のスポーツ選手には何でもかんでも「○○王子」をつけなければいけないような風潮になっている。

高校野球の斉藤投手が「ハンカチ王子」と言われたことが始まりだが、彼の場合、試合中に青いハンカチを使っていて、王子のように品のある容姿だったという特質が実際にあり、その命名は不自然ではなかったといえる。そして、斉藤佑樹という名前も視聴者がちゃんと把握していた。
彼は大学に入ってから青いハンカチを使うのをやめたのだそうで、それは正解だ。世間からそんな名前を付けられたからと言って、そのとおりに同じハンカチを何年も使い続ける人間はいないだろうし、そんなあだ名よりも本名を言われたほうがいいにきまっている。

次にゴルフで話題になった石川遼選手はなぜか「はにかみ王子」と付けられた。
いや、なぜかではない、斉藤投手に合わせて「ハ○カ○王子」という語呂合わせでできた名前だ。いったいどこがはにかんでいるのか?どうも「はにかみ」なんていうのはしっくりこない。そんな恥ずかしそうにはにかんでなんかいないじゃないかと思う。

まだ、このあたりは2人ともまあ「王子」っぽい外見もあり許せる範囲だった。
石川選手と同じ高校のアマチュアゴルフ選手権に出た先輩は、石川が「王子というより王様です」などと言っていたが、外見も王子っぽくなかったからか、年齢も上だったからか、特に個性も無く名前のつけようがなかったのか、王子の名はつけられなかった。

ところが、3人目に変な名を付けられたのは、石川とともに世界ジュニアゴルフ選手権に行った中学3年の「ぽっちゃり王子」である。
こんな名前、ほんとうにやめてもらいたい。ここでもこのような書き方はしたくない。
しかし、名前を知らないので「ぽっちゃり王子」としか書きようがない。テレビで「はにかみ王子とぽっちゃり王子は~」などと連呼しているので、本名がわからずじまいだ。(今調べたところ、古田幸希君というようです。)

若くして実力のある選手を尊重するためにも、ちゃんと本名を使って放送するべきだ。
また、話題の人物に焦点を当てるだけではなく、公正な報道をしてもらいたい。
注目していた個人がどうなったかばかり伝えられ、試合の全体の結果が全くわからずじまい、他にどんな選手がいるのか、どんなプレーをしたのか、入賞者がどんな人だったかもわからないままの報道って、いったい何のためのものなのかと思う。

男に従属する女

2007-07-19 15:11:11 | 未分類過去
自立した女と従属した女というのがこの世にいるのでしょうが、やはり子供を産むという特徴から、女は仕事で社会に出るよりも家庭に入ることが多いといえます。
となると、大部分は男の収入で生活するため、男に従属している女が多いといえます。
しかし、多くの「うだつの上がらない男」と共に暮らしている女たちは、男に期待してもダメなことを知っているので、従属する気もなくなっているのです。
しかし女も自立できるわけでもなく、大した収入も得られないのが現実ですから、その状況のまま、なんとか頑張って自分の道を切り開こうとしているひとも多いです。

私が一番きらいなタイプは、「できる男」の傘下でその恩恵にあずかって裕福に不自由なく暮らしている女で、自分は何も努力せず何もしていないのに、それがさも自分の実力のように振舞う女です。そういう人は働く必要に迫られている女性を見下し、お金のために働く女性を見下します。
自分は女性として魅力があるので、こんな男と結婚できた、だから楽をしてくらせるのよ、という意識です。

私は贅沢をしている女がきらいなわけではありません。自分で一人前以上に働いて贅沢をしている女は格好良いですよ。ブランド物でも大きな宝石でもなんでも身に付けていいです。飛鳥で世界旅行に行こうと豪邸を買おうとかまいません。
でも、スーパーのレジもできず、品だしでもさせたら邪魔にしかならないだろうというふうな暢気で悠長な女が、パートタイマーの店員を貧乏臭いとか所帯じみているとか、時給800円なんかでよく働けたものね、などと言ってバカにするのはおかしいと思う。おまえはそういう立場になったら生きていけないだろうと思う。夫がいなきゃ生きて行けない女だよ。

スーパーの店員で、ものすごくレジの早い人。嬉しいです。品だし陳列だってその手際のよさや美しさは馬鹿にできませんよ。それに発注だって経済や経営を知っていたほうがいい。外国人のお客の質問に流暢な英語で答えているスーパーのおばさんを見たことがありますが、すごい格好いいなあと思いました。

「お隣はまだローンが払えず奥さんはスーパーで働いているのよ、お気の毒だわ。うちはもうとっくに払っちゃったわ」などと人をバカにするのは大バカ者です。

しかし、ふと思うことに、もし自分が働かないで暮らせるような身の上だったら、こんな女になっていたかもしれないということです。働く必要がなければ、家で昼の連続ドラマを見たり、ケーキを焼いたり、テニスをしたり、海外旅行に行ったり、ブランド物を買ったりして人生を謳歌していて、みすぼらしい主婦をみると目障りだわと思っていたかもしれません。

収入の少ない夫を持ったからこそ、社会に出て、いろいろな職場を体験することができた、いろいろなことを考える機会を得ることができた。
それは幸いなことですね。



18 ダメな男に従属する女はダメ

2007-07-19 14:39:50 | 読書
村上龍 「ダメな女」

“今、決断を迫られる機会が多いのは女のほうだと思う。
女のほうがより普遍的な悩みを抱えている”

概要
村上氏は宮崎駿さんと対談をしたことがある。そのとき、男を主人公にすることができないという話が興味深かったそうだ。
「今、決断する機会が多いのは女だ。だから男を主人公にすることはできない」のだそうだ。もののけ姫でも男はろくな人間が登場せず、アシタカは男でも子どもである。
日本社会の男たちは「決断」と無縁で生きている。だから、男の主人公ではリアリティがない。男がリスクを負って何事かを成し遂げる、という設定が無理な状況になってしまっている。
日本の男はこの近現代、戦争もし、必死に働き、努力の末に日本を先進国とし、世界でも恥じない社会を作ってきた。さまざまな問題はあるにしても、そのことは評価できることだ。しかし今、中高年の男たちが自分たちに自信をもつこともできず、うつ病になったり自殺をしたりする人も増えている。自分たちがしてきたことで、誇るべきものは誇ってもいいのに、それができない。
というのは、1990年代に起こった不良債権問題などでもいえるが、一方に失敗を隠そうとする日本の男の体質がある。失敗を正直に認めて早く対処するという潔さがない。
誇れるべきところも誇らず、失敗を失敗と認めるべきこともできないのが日本の男のダメな部分だ。ダメな男は、「自らリスクを負いコストを払って何かを成し遂げよう」とはしない。
そんな中で、決断を迫られるのが女だということだ。
日本は昔から「従属」の社会だった。だから、女は男に従属していた。
しかし、今やダメな男に従属しているような女には、当然明るい道は開けないだろう。

男にもいろんな男がいるとは思いますが、そういう個々のことではなく、日本全般の男という捕らえ方で見た場合、こういうことがいえるでしょう。
たとえば、最近の日本の政治家などを見ても、男には碌なものがいません。特に大臣になるような人間にお粗末なのが多すぎます。自分の失敗を失敗として認めない、ごまかす、いいのがれる、それを総理が保護する。政治家と言うのは特に日本の古い体質を残しているのではないでしょうか。保身と出世と金儲けしか考えていない器の小さな人間です。そして、それがうまくいかなくなるともう道がない。そういえば、自殺をしてしまった人もいました。

やっぱり、29日の選挙は女に入れようかな。 
 





17 ワインに対し謙虚であろう

2007-07-19 00:28:00 | 未分類過去
村上龍 「ダメな女」

“日本はワインの本場ではない。
わたしたちはそのことに対し
謙虚でなければいけないと思う”

概要
村上氏はイタリアのベルージャというところに滞在している。ベルージャは中田選手が移籍したチームの街で日本人にも馴染みのあるものになったが、そこでは、住人向けのレストランがあり、食べ物もワインも非常においしい。その土地で育った葡萄で作られ、大切に造られたワインであることを感じさせられるという。それは、日本ではなかなか味わえるものではなかった。
「日本でワインを飲んではいけないと言っているのではない。日本はワインの本場ではないということだ。その土地でしか味わえないワインが星の数ほどあって、わたしたちはそのことに対し謙虚でなければいけないと思う。わたしたちが知っていることは限りがある。日本で手に入る情報だけで世界を知った気になってはいけない。日本でワインについてあたかも自分のもののように語るのは非常に愚かなことだと思う。」のだそうだ。

日本でいろんな高級レストランなどに行き、様々なワインを飲んで「通」になっていても、それで知ったような気になってはいけない。確かにそうだろうと思う。
まあ、私などはレストランでワインを選ぶようなことは滅多になく、そういうときもお店の人にお勧め品とか軽いか重いか甘いか辛いかを聞いて、後は適度な値段(最高3000円くらい)のうちから選ぶ程度である。そんなことをたまにしたからと言って、舌が肥えるわけでもなく、まるでワインの知識などつくはずもない。
酒屋で安いワインを買ってくることもあるが、フランスよりドイツやイタリア産のほうが安くておいしい感じがする程度だ。普段はもう日本の「彩食健美」で充分だ。
しかし、先日夫が外国人の知人からワインをもらってきて飲んだらすごくおいしかった。それもすごい高級品と言うわけでもないのだろうが、どういうのを選ぶとこういうおいしいものに出会えるのかも判らずじまいである。その辺の店で同じものを探してもなかなかない。という具合で、まるで「ワインおんち」である。だから充分謙虚だ。
だが、日本人でありながら日本酒はもっとわからないくらいだ。日本酒はワインより飲んだことがないから、日本酒についても十分謙虚だ。ビールはどうかな?発泡酒とビールの違いもわからないくらいだから充分謙虚だけど、本場ドイツ(?)のビールはおいしいかな?

この前、欧風居酒屋で飲み会をした5人グループの中に「ワイン通」がたまたま2人いたのだ。そりゃあ、もう何を頼むかで火花が散るようだった。
1人はフランスに何年も暮らしていた人だったし、もう1人も外国によく行く人で日本でワインの飲み方なんかを勉強した人だった。
2人の好みはちょっと違っていて、意見がわかれたりする。それで自分はこれを頼みたいんだけど皆さんどうですか?などと聞くわけだ。こっちはわけがわからないけど、「赤の辛口がいい」だとか、「さっきのはとてもおいしかったけど今度は別のも飲んでみたい」だとか適当な意見を言って、それでちょっと注文が変わったりするわけだが、それで出てきたワインを飲んで、「ああやっぱり最初に頼んだのがよかったわ、これはぜんぜんよくないわ」などと駄目だしがでたり、私がよく知ってるんだからやはり私に従ったほうがよかったのよと言わんばかり。1人だけ通がいるならまだいいけど、2人いるとやっかいだ。
それなら、ワインのわからない人ばかりで適当に頼んだほうが、どうでもよくてあとくされがない。ワインなんかこんな味かいなと思う程度で、あまりおいしく感じなくても自分の舌が無知なんだと思うばかりである。だから注文の選択が間違っていたとは思わずにすむ。
この間、芸能人が高級ワインのあてっこをしていたが、おいしく感じるものが高級というわけでもなく、全然違っている人もいた。

やはり、ワインがわかるようになるのは相当の者だろう。