山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

6出世だけしか考えられない男

2007-07-10 22:10:15 | 読書
村上龍 「ダメな女」

「社会的なことはどうでもよくて、
ひたすら出世しか考えられないような
“おじさん”には、くれぐれもご用心」

なぜか女ではなく、ダメなおじさんのことが書いてある。
出世だけを考えていて、社会のことなども何も考えないおっさん。
こういうおっさんのくだらなさに気づかない女がいるとしたら、それはダメな女なのだろうと思う。

こういうおじさん、確かにいる。
自分さえ安定した仕事につき、世間体よくまずまずの収入を得ていればそれでいい気になっている。肩書きと年収だけに自尊心を支えられているような男だ。
まったくおもしろくもなんともない。
何の夢もない。いやなやつだよ。

そういえば、最近年金の算出方法にかかわってくるとかいうことで、任期を全うしないで早めに辞職した議員がいっぱいいたとかいうニュースを聞いた。
任期の最後までやると、そのときには議員年金の計算額が低くなっているのだそうだ。今なら法律がまだ変わっていないので高い金額で算出されて年金を受取ることができるらしい。
まったく、こういうのが自分の利益だけを考える愚かな男である。
そんなことより、自分のやるべき仕事を最後までしっかりやるべきだろう。そんなことをしても恥ずかしいとも感じることができない男。こんなのは軽蔑の対象である。
金を基準に行動を決める男は最低だ。
経費をごまかして算出するような大臣がいるのも、そんなことウソだろう?お金に困っているわけじゃあるまいし・・・と思ったものの、そういう卑怯な部類のおっさんが世の中にわんさかいるなら、そんなことをするのもありえないことじゃないな、などと納得してしまう。

まったく恥ずかしい人種だ。

5依存する女

2007-07-10 21:37:06 | 読書
村上龍「ダメな女」

“男に依存して生きようとする女は
前向きに生きようとする男をダメにする。
捨てられても、自業自得なのだ”

ひとつずつコメントを付けていくとかなりの数になることに気づきましたが、できるだけ書いていきたいと思います。

ここに書かれているのは、村上氏が見たフランク・シナトラ主演の「黄金の腕」についてだった。そこに出てくるザッシュという女性は、夫フランキーの運転によって脊髄を傷め車椅子の生活になってしまう。
夫は賭博をやめてドラマーになりたいと思っているが、妻は収入が減るのを危惧し、また 
夫がどこかに行ってしまうのではないかと思って、夫をいつもそばにいさせるために、自分の体は夫のせいで不自由になったのだと口癖のように言っては夫にストレスを与え、夫を自由にさせない。
実はすでに足は治っているのだが歩けないふりをしている。夫はそのことを知らない。
しかし、ついに夫は妻を捨てる。捨てられた妻は自殺をするが、この映画はこの女の最期を自業自得だというふうに描いている。ということだ。

自分のそばにいてもらいために夫の夢や目標を阻止し、人生の道を阻み、自分のためだけにいきさせようとする女。
たしかにこんな女は言語道断、最低だ。

ふと思い出したのが、大昔やっていたテレビドラマ「スチュワーデス物語」と言ったか。
教官を風間杜夫、スチュワーデスの卵を堀ちえみがやっていたが、この風間杜夫の元恋人片平なぎさは風間杜夫のせいで指に怪我をし、手が義手になってしまったという設定。そしてことあるごとにその手を見せながら風間杜夫や堀ちえみの前に現れ、この手の償いは一生してもらうと呪縛し続けるのだった。

ああいう女は、周りの人を不幸にするだけでなく、自分自身も決して幸福にはなれないものだ。
そこまで行かなくても、自分のわがままや甘えによって、男にすがり男の重荷になるような生き方はするべきではない。
男を成長させる女でなくてはいけないだろう。