山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

主観と客観の能力

2007-07-09 23:53:51 | 未分類過去
勝ち組、負け組、という格差がはげしくなる昨今である。
不幸なことに、身内親族のなかでも格差は広がりつつある。
収入の格差は能力の格差から始まっているのだろうか?と思うこともある。

夫は英語を一番の得意とする人間だった。
しかし、これは主観的に英語を得意としているということだった。
世の中の人間を無差別に100人選んできたら、その中では結構英語ができる部類の人間だなと思える程度の人間だった。
海外旅行に言っても困らず、日常会話に不自由をしないという程度だった。
それで、夫は英語ができることをセールスポイントにしていた。

ところで、姉の夫はべつに英語は得意ではないとのことだった。むしろ苦手であるから苦労しているという風な感じだった。英語はむしろウィークポイントというようだった。

ところがである。
数年もたってみたところ、どうも様子がちがうのである。
姉の夫は英語で国際会議などに参加するくらいの英語力を有しているらしい。
そして、英語で複雑な物事を説明したり、営業や交渉もするくらいの英語能力の持ち主だったのだ。そして、しょっちゅう外国に出張している。
若いときからそこまで完璧にできたというわけではないのだろうが、振り返ってみればもともとかなりできたことは確かなはずで、それにさらに磨きをかけ、経験を積んで、今や英語力において、夫などは足元にも及ばない状況だ。
姉の夫の場合は、別に専門分野があり、それを伝えるための道具としての英語力を必要としているのだった。

若い頃、夫が英語が得意だと聞いたことで、夫を立てて自分の能力を隠していたのかもしれない。
また、姉の夫の場合、本人にとっては英語以外の分野にもっと得意なものがあったということだろう。すべての水準が高いということだったわけだ。
そんななかで、さらに仕事ではもっと高度な英語スキルを要求され、英語で苦しんでいる=英語が苦手(?)、という表現になったのだろう。
一方、夫は英語しかできない人間であり、日常、能力の限界を体験する機会もなかったので、英語が得意と思い続けてきたのだった。

当然のことながら、自分の中での特技っていうのはけっして客観的なものではないのだ。
あるいは、基準をどこに置くかによって、どうにも変化するものなのだ。

本当にシビアな世の中だ。

夫はかわいそうな状況にあるが、まあ、優秀な人間には持ち得ないようなおもしろおかしい長所もあるので、そっちを買いたいと思う。
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主観と客観の職業

2007-07-09 23:22:16 | 未分類過去
私はどうも「職業にあこがれている」という特徴があるようだ。
単なるパートタイマーでありながら、自分は仕事をしている、社会に貢献している、専門性のある職種に従事している、などと思いたい部類なのである。
しかし、実際にはなんら特殊技能があるわけでもなく、普通の会社員としてのスキルが備わっているわけでもない。当然ながらそれで食べていけるだけの収入もない。
でも、一人前の労働者・社会人というものにあこがれているからこそ、自分のことについて書くときに、できうる限り、さも職業についているように書きたがるわけだ。

しかし、世の中、私のような人間ばかりではなく、逆の人間もいることを知った。つまり、なかなか役に立つ仕事をしているにもかかわらず、さも何もしていないように振舞う人だ。これは、「脳ある鷹は爪を隠す」とでもいうのだろうか、奥ゆかしいと言うのだろうか。

例えば例を出してみるとこんなことだ。
Aさんは、長年女優をしてきた。世の中の誰もが知るほど若い頃は主役級の役を演じて来た。その後Aさんは結婚して女優業をほとんど辞めたが、未だに声がかかることが多く、仕方なく映画に出演したりすることもある。しかし、Aさんはじぶんのことを女優とは言わず、「主婦」であると思っている。自己紹介をするときもプロフィールを書くときも女優などとは書かない。そしてAさんの関心事はいまや素敵な夫とかわいい子供のことばかりなのである。
一方、Bさんは若い頃から女優にあこがれており、劇団の一員だったこともあるが舞台にはほとんど出られないまま終わった。ドラマや映画などのオーディションを受けてもことごとく落ちてしまい、結局その後は結婚して子供もいるが、子どもが大きくなってからはエキストラをやっている。現地に集合し通行人の役などをし、たまには一言くらいせりふがあることもある。しかし、Bさんを女優だと思っている人は誰もいないし、誰も知らない。しかし、Bさんは自己紹介のときには必ず自分を女優だと言い、プロフィールを書くときも所属していた劇団のことや、30秒顔が写っただけの映画でも出演作として書いている。

この場合に照らし合せると、私はどうしてもBさんなのである。しかも、Bさんなら女優の道を目指し続けてきたので徹底しているといえるが、私の場合は何かの道を求め続けてきたわけでもない。それでも、今ちょいと働いていることをさも自分の職業にしたいわけなのだ。

自分が何者であるかということは、その本人の価値観や意識によるもので、客観的な実態ではないということだろうか。でも、その人がどこに価値観を置いているのか、どこに意識の中心があるかということの尺度だと思うから、これも重要なことではあるかもしれない。
客観的な実態ではなく、その人がなにを求めているか、どうありたいか、ということが、もしかしたら重要なことなのかもしれない。
そうしたら、AさんよりもやはりBさんが女優なんだと思ってあげたい気がする。



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アクセス増加作戦結果

2007-07-09 01:32:32 | 未分類過去
土日のブログかきまくり、アクセス増加実験の結果

土 閲覧数 1700pv アクセス 144ip
日 閲覧数 2233pv アクセス 169ip

でした。

アクセス 200には残念ながら程遠いですね。
ブログの記事数に比例して閲覧数は増えるようですが、アクセスを増やすのは難しいようです。

う~ん、さらに頑張ろう!!!
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愚かな行為

2007-07-09 00:26:19 | 未分類過去
前記事の続きですが、田舎の母は年寄りで暇人なので、こういう「健康に役立つ話と特別販売」などという特設会場に出かけていくことがあるようです。

この間も近所の老人衆と誘い合わせて出かけていったとのことですが、そうめんだのわかめだのいろいろなものを無料でもらったり、数量限定で希望者のみが格安ですりゴマや黒豆などを購入したところで、話も盛況に入り、何万もする健康器具の話になって、みなさんいかがですか?ということになったそうです。

聞いていた人たちは「体に良さそうだけどどうかな?いいかな?」と思い始めた人もいたようですが、中の一人が「そんなもの、年金生活なんだから、買えるわけないでしょう」と言ったのだそうです。そうしたら、売っていた人が突然態度を変え、「じゃあ、さっきあげたものは全部返しなさい!」と言って、その人からそうめんやわかめを取り上げたのだそうです。

その人は憤慨して「ああ、そうですか、じゃあ、もう帰りましょう。こんなところにいることは無いわ」と言って、いっしょに来た人にも「帰りましょう帰りましょう」と大声で言い、出て行こうとしたそうですが、販売員が「帰るなら黙って出て行け、声を出すな!」とすごい剣幕で怒ったのだそうです。

そのことで2~3人の人がもらった物を分捕り返されてから出て行き、一瞬、険悪な雰囲気になったものの、残った人たちは説明を聞き続け、一部の買いそうな雰囲気の人が健康器具を試しに自宅で使うように持ち帰らされるような動きになったそうです。しかし土壇場で「やっぱりいらないわ」と断わった人がいたところ、やはりそれまでに手渡された品物を全部返せと言われ、返して帰ったとのことです。

この人たちはいったい何のためにこの会場に行ったのでしょうか?
しかも、こんな人生経験の長い人たちが認知症でもあるまいし、何かを売りつけるための催しであることは承知の上だったはずです。

しかし、暇ですし、ただで物がもらえるという狙いもかなりあったはずです。業者のほうでは、もらうだけもらって帰る年寄りや主婦が多いので苛立ち、またさらに他の人々の購買意欲に水をさすような言動をするばあさんたちを、業務妨害と受取って過激な言動に出たようでした。

まったく、両方とも愚かな行為です。
悪徳業者はさておき、こんな会場にただの物をもらうために出かけて行くのは、どう考えたって品格のあることではないし、さらに暴言を吐きながら退場するなども非常に恥ずかしいと思います。
ただで物が欲しいなら、だまって話を聞いているほうがまだましでしょう。ただで物をもらう魂胆で出かけて行き、それを返せと言われ憤慨して帰るなんてバカとしか言いようがありません。

いずれにせよ、こんな会場には碌な人間はあつまりません。
母は単に「このあいだの業者はひどかった」というふうに受取っていただけのようすです。
むしろこれから、もらえるものをただでもらい、得なものを安く買い、高価なものをうまく断わるにはどうしたらいいかを考えているようです。
その時にうまく断わることのできた人は、つい最近同じようなマッサージ機を購入してしまい、すでにあるからということだったとのことでした。
「次からはそういうふうに言って断わればいいか」などとほざいているので、
「買う気もないのに、ただのもの欲しさや暇つぶしにそんなくだらない会場に出かけていくな」と母には言っておきました。
しかし、暇なので人から誘われたりするとついつい出かけていくのではないかと思います。

こんなところにはいっさい行くべきではないと私は思います。

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