山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

村上朝日堂 はいほー!

2006-08-24 13:17:15 | 読書
半月ほど前に図書館から借りてきた村上春樹の文庫本「村上朝日堂 はいほー!」を、やっと読み終えました。この借りてきた本は薄くてそして汚いです。かなりたくさんの人が借りて読んだんでしょうか?もうよれよれになっていて汚れてもいるし、人前で読むのは恥ずかしいくらいでした。438円のこの本は、ずいぶん人の役に立ったのかもしれませんね。

今日読んだのは、「ビーフ・ステーキ、ビーフステーキ」から最後の「貧乏はどこに行ったのか?」までのエッセイ7編です。この本、どれも軽いのりで楽しく読めました。

ビーフステーキ・・・村上氏曰く、東京のステーキより神戸のほうがおいしいし、適当な店がたくさんあるとのことです。
私は神戸には行ったことがないんですが、たぶんその通りだろうなと思います。確かに東京って、気軽に食べられてしかもおいしいステーキの店って、あんまり無いような気がします。高いお金を出せばあるんでしょうけどね。安い店はそれなりの味ですし・・・。
村上氏曰く、アメリカのステーキがおいしかった。量もとても多い。外国は値段も安い。
今の時代状況では、アメリカ牛といえば、すぐにBSEの心配をしてしまうのですが、これが書かれた当時はそんな問題もなかったですね。
それに、BSEが発生した今でもアメリカ国内で食べられているまともな肉はそんな危険性がないようにも感じられます。

「日本に輸出するものだから危険なんじゃなかろうか?」などと思うのは偏見かな?戦後に脱脂粉乳を飲まされたり、頭からDDTをかけられたりしたことを思うと、信用できなかったりするんですよ。脱脂粉乳はアメリカでは人間が飲むものじゃなかったというし、DDTなんていう有毒なものも、よく生きた人間の頭にかけたもんだと言われています。それで、信用できないって夫が言うので、私もその影響を受けています。でも、脱脂粉乳で飢え死にをまぬがれたならそれはそれでいいかもしれないし、DDTで頭ジラミを退治できたことも事実なんでしょうね。
30年位前、夫がホテルで客室係をしていた時に、真っ裸の白人女性が平気でドアを開けてホテルマンに応対したりするんだそうです。「要するに、日本人のこと人間だと思っていないんだ、猿だと思っているから、裸を見られても平気なんだよ」と夫は言います。確かにね、動物に裸を見られても何てことないよね。
そんなこと言う夫ですが、アメリカ人をはじめ、欧米人は大好きですので誤解なく。新婚旅行でハワイに行ったとき、向こうの知人がステーキをご馳走してくれたんですが、前菜だけでお腹いっぱいになっちゃいました。お肉の厚さも驚くほどで、当然食べ切れませんでしたが、そのときのステーキは確かにおいしかったですね。

この本に載っているエッセイは、1983年から約5年間に渡ってかかれたものなので、すでに20年前ですから、時代状況も変わっていますね。

あっ、思わず1編だけでこんなに長くなってしまったので、他の作品については機会があったら書くことにします。
どれもおもしろかったです。

これから村上氏の作品はどんんどん読んでいくつもりで、だんだん20年の歳月を埋めて行きたいと思います。

氏の作品は、肩が凝らず読みやすいのがいいですね。
平衡して「国境の南、太陽の西」を読んでいるところです。
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動物看護と環境

2006-08-24 01:21:12 | 未分類過去
先日、オープンキャンパスに行った大学の動物看護学科で、動物の肉体の「元素分析」とかいうものについて説明を受けてきたというような事を書きましたが、そのことについて、じわじわと重要性がわかってきたので、ちょっと書こうと思います。

先生の説明がちゃんと理解できていないかもしれませんが、話のあらましはこうです。

たとえば、イタイイタイ病や水俣病など人間にとって恐ろしい公害病が発生したことがありますが、その前触れとして、その何年か前に動物の体に異常が起きたり、どんどん死んだりというような現象が起きていたのだそうです。体内に毒物などが入った場合、ねずみ、小鳥、猫などの小動物に先に症状が現れ、その後で、人間に現れるというのが普通のようです。
だから、動物の肉体にどれだけの有害物質が含まれているかを科学的に分析することが、動物のみならず、人間を守るための重要な鍵となってくるのでしょう。
野鳥や魚の大量死なんか、ちゃんと死因を調べるべきですね。

そして、鳥インフルエンザやBSEなどの疫病も、動物から人間に感染するものですから、同様に注意を払う必要があるわけで、人間の「公衆衛生」を守るために、動物を観察分析し、対策を立てる必要がある。治療できなければ処分するということも仕方がないこととなり、鶏などが大量焼却処分などされることになります。

つまりは、動物の個々の治療が不可能、間に合わない、そのままにしていると人間にまで及んでくる、と言うときに、動物を殺してしまうことも回避できなくなるわけです。

最近中国で狂犬病が出たと言って、犬を次々に撲殺したりしているらしいです。それについては科学的根拠がないような気もしますが、もし強烈な疫病などが流行った場合には、愛犬たりともそのような状況にならざるを得ないという可能性があるのだと思いました。

なんか、残酷で恐ろしいというか、ねずみの体をスライスして組織をすべて調べるなどということを聞くと、ぞっとしてしまったのですが、結局、他の個体を守るためには研究素材が必要であり、全体を守るためには、サンプルが必要ということですね。

「看護」というのが、一匹の動物の病気を治すとかいう個々のレベルではなく、全体としての視野をもって「病気予防」について考えたり、動物の体に影響を及ぼす「環境汚染」について調べたりすることも含まれるのだということを、その大学は参加者に教えてくれようとしたんだと思います。

やはり、大学は偉大なんだな~

専門学校で、トリマーやドッグトレーナーの真似事をして、満足して帰ってきたんですが、もっと奥深いものがあったのね、という感想です。

汗みどろになって大学の廊下で待っているとき、もう帰ろうかと何度も思ったのですが、参加してよかったです。




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