「楽興の時」の残り4曲(= 1,2,4,5)が「いつ作曲されたのか?」は、自筆譜(または信頼性の高い筆写譜)が発見されるまでは、誰にも判らない。
・・・が、全4曲が「一斉に出版年 = 1828年」に作曲されたとすると、「題名に疑念」が生じることは、昨日号でご理解頂けたことと思う。
・・・で、どの曲が「昔の曲か?」については、正直誰もが断定はできない。ここで(ちょっと大胆であるが)私高本の「たった今の主観」で、4曲の作曲時期についての推定と「推理の根拠」を述べてみたい。万が一、自筆譜が発見された時は「モノ笑いの種」になることだけは、ここに断定しておく。
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【第1番 ハ長調】
・出版時(= 1828年)の新作曲?
・スケルツォ楽章相当の曲だが、該当するピアノソナタが見当たらないように思える。 少々「もしかすると このソナタのスケルツォ?」と思える曲もないことはないのだが、中間部最後のフレーズ左手声部が、1826年以降に感じられるため、該当曲が無いように思える。もしかすると、相当前のピアノソナタのスケルツォ楽章の可能性もある。
【第2番 変イ長調】
・1826年頃の可能性が高い。1825年以前の可能性は皆無に近いと考えられる。(特に拍子記号)
・ピアノソナタト長調D894 第1楽章に極めて似ている。こちらが先の可能性高い。シューベルトには「下書き」的作品がある。(D946 → D960 など)。 D894 よりも後の作曲の可能性も大きい。
【第4番 嬰ハ短調】
・1819年?
・終楽章の可能性が高いが、すると ピアノソナタD655 以外には組み合わせる曲は考え難い
【第5番 ヘ短調】
・1827年? 新作曲の可能性は否定できないが、1826年以前作曲の可能性は考え難い
・終楽章の楽想だが、ピアノソナタでは組み合わせる曲が無い。 D935 の終楽章(と言うか終曲)の第1稿の可能性が高い。
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ドイッチュ番号 = 780 は「第3番の出版時期」から振られた番号であるが、もしかすると「もっと前」の作品があるように思える。 シューベルトは「昔の作品」を大事にする作曲家であったからだ!!!
・・・が、全4曲が「一斉に出版年 = 1828年」に作曲されたとすると、「題名に疑念」が生じることは、昨日号でご理解頂けたことと思う。
・・・で、どの曲が「昔の曲か?」については、正直誰もが断定はできない。ここで(ちょっと大胆であるが)私高本の「たった今の主観」で、4曲の作曲時期についての推定と「推理の根拠」を述べてみたい。万が一、自筆譜が発見された時は「モノ笑いの種」になることだけは、ここに断定しておく。
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【第1番 ハ長調】
・出版時(= 1828年)の新作曲?
・スケルツォ楽章相当の曲だが、該当するピアノソナタが見当たらないように思える。 少々「もしかすると このソナタのスケルツォ?」と思える曲もないことはないのだが、中間部最後のフレーズ左手声部が、1826年以降に感じられるため、該当曲が無いように思える。もしかすると、相当前のピアノソナタのスケルツォ楽章の可能性もある。
【第2番 変イ長調】
・1826年頃の可能性が高い。1825年以前の可能性は皆無に近いと考えられる。(特に拍子記号)
・ピアノソナタト長調D894 第1楽章に極めて似ている。こちらが先の可能性高い。シューベルトには「下書き」的作品がある。(D946 → D960 など)。 D894 よりも後の作曲の可能性も大きい。
【第4番 嬰ハ短調】
・1819年?
・終楽章の可能性が高いが、すると ピアノソナタD655 以外には組み合わせる曲は考え難い
【第5番 ヘ短調】
・1827年? 新作曲の可能性は否定できないが、1826年以前作曲の可能性は考え難い
・終楽章の楽想だが、ピアノソナタでは組み合わせる曲が無い。 D935 の終楽章(と言うか終曲)の第1稿の可能性が高い。
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ドイッチュ番号 = 780 は「第3番の出版時期」から振られた番号であるが、もしかすると「もっと前」の作品があるように思える。 シューベルトは「昔の作品」を大事にする作曲家であったからだ!!!