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シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ヤマハ基準のラインナップ構成(No.2567)

2022-04-15 00:02:31 | グランドピアノの買い方・選び方

ヤマハ基準のラインナップ構成


ヤマハのHPやカタログには書かれていない「真の」ラインナップと「ヤマハより上」を記載する。下から(=安い方から)

  1. GB1K

  2. C1Traditional ~ C3Traditional

  3. C1X ~ C2X

  4. C3X ~ C7X

  5. C3Xespressivo

  6. S3 ~ S6

  7. CF4 ~ CFX

  8. Steinway


それでは安い方から順を追って説明しよう。
Hailun 150SE vs Yamaha GB1K
アメリカの「学校用グランドピアノ」ディーラーのHPであり、ハイルン取り扱い販売店。アメリカ学校用グランドピアノ基準も1962年から基準は下がっており、おそらく「最も売れている学校用グランドピアノ = ヤマハGB1K」である。英語が読み難い人は「日本語翻訳」で良いから読んで欲しい。


The Hailun 150SE

  1. Hard Rock Maple Inner and Outer Rim
  2. Röslau music wire
  3. German hammer felt (cold pressed hammer heads)
  4. Under-felted hammers
  5. Duplex scaling with brass aliquot bars
  6. North Austrian Alpine solid spruce soundboard (solid with a spruce meniscus coating for durability)
  7. Thick, sand-cast iron plate
  8. Solid brass pedals with middle pedal sostenuto
  9. Fully adjustable music rack
  10. All European hardwood case construction (no particleboard anywhere)

Yamaha GB1K

  1. Luan mahogany inner and outer rim from the Philippines (rim is noticeably thin)
  2. Middle pedal is a useless “bass sustain”
  3. Hammers are not under felted and chemically treated, not cold pressed like quality pianos
  4. Vacuum-processed plate is super thin and creates unwanted overtones 
  5. No duplex scale
  6. Particle board (lid, front rail, and music desk/rack assembly

この記事に書かれた通りである。ヤマハ GB1K は、アンダーフェルトが入っていないハンマー使用で、硬化剤で固めたハンマー、である。バーティクルボード(おが屑をプラスティックで固めた材料)で固めたピアノ、である。先日ヤマハ銀座店で弾いたが、昔のA1に遥かに劣る音がした。「ご注文に生産が追い付いていないので」の注意書きを見た時、卒倒しそうになった。

hailun 150SE = Wendl&Lung AG151E = コロラトゥーラ EX-151E = 90万円、ヤマハGB1K = 120万円


寸法が1cm違う表記だが、同じピアノ。以前は 126万円だったのが36万円値下げして90万円。ハイルン社が「日本でも安売り攻勢」掛けて来たのだ。これでGB1K買う人の気が知れない。値上げ前でも「ハイルン社製」が25万円安いのだ! 今は30万円!
「学校用グランドピアノ購入でヤマハGB1K」購入したら、減給モノだわwww
「コロラトゥーラ」の方が圧倒的に良いからなあwww
2022年現在、日本で唯一の「プライベートブランド = コロラトゥーラ」を持つ ぴあの屋ドットコム: ピアノリスト は京都の会社だが、横浜にも展示場があり、先日「コロラトゥーラEX-151E」を弾いて来た。きちんとしたピアノである。胴体がカエデで作られており、叩くと「コン」と高い音が鳴る。脚も多分カエデ、同じく叩くと高い音が鳴る。ハーフペダルも利く。上記の指摘の通りである。「プライベートブランド」というのは、スーパー「イオン」「イトーヨーカドー」などが売っている「アレ」である。「買い切り」なので大企業で無いと資金繰りが持たない。「ぴあの屋ドットコム」も業界の大企業である。校歌や君が代もカエデ胴体のピアノの方が、おが屑+プラスティック多用より、音が伸びて来て歌い易いぞ!
ちなみに、直輸入元の「アサヒ」ブランドは旧定価のままで126万円なのでご注意を!


次に C Traditional を見てみよう。
【グランドピアノ】C Traditional シリーズはCシリーズの後継機種ですか? - ヤマハ
旧C の後継機種ではなく「廉価にしたシリーズ」と明言している。

【グランドピアノ】CXシリーズとC Traditionalシリーズとの違いは何ですか? - ヤマハ
「ミュージックワイヤー、ハンマー、響板形成手法、支柱設計」を廉くした、と明言である。この中で最も重要と私高本が思うのは「響板形成手法」。この用語でgoogle検索掛けても意味あるページは出て来ない。
『積層響板』でgoogle検索するのが肝心。これ、業界用語だから、1台目のピアノ購入希望者はわからないよねw
google検索トップと2番目が詳しい。
あなたの知らない積層響板の世界〓〓

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同じ人のブログ。「ミルフィーユのよう」と比喩しているが、まさにミルフィーユ状態。「表層だけスプルース材」で中は別の木である。これで、音が良ければ良いのだが、全部スプルースに比べて音が良いか、どうかは聴いて確かめるしかない。大きさが同じC1XとC1Traditionalだと、音は確実にC1Xが上。ハンマー、弦、支柱も音に影響を及ぼすが響板が最も大きい。(次がハンマー)
掛川工場で組み立てているが、どこまで「廉く」が為されているかは不明。私高本は「セカンド・ライン」と思っている。

多くの人が「えっ?」と思っただろうが、「C1X~C2X」「C3X~C7X」の境界。実はこれがヤマハグランドピアノ最大の境界である!
ヤマハ | ENSPIRE PRO - Disklavier™(ディスクラビア) - 概要
私高本 15年前に購入したヤマハC7LA-XP の後継機種である。「C3以上しか取り付けられない」のは今も同じ。「1967年CFアクション採用」だからである。
40万円 → C2XとC3Xの差額
35万円 → C3TraditionalとC3Xの差額(ミルフィーユ響板だよ!)
この金額ケチって、下を購入する人の気が知れない。ヤマハが書いている通り、「Cシリーズ」はC3 → C1(!) の順に売れ筋、これ島村楽器HPにもC3 → C1 → C5 と掲載されているから本当らしいwww
「ヤマハグランドピアノアクションは良い」は事実であるが、「C3以上のみ」である。覚えておいて欲しい。
「C3X~C7X」より上は基本、響板の差である。但し、私高本 は「C3Xespressivo」「S3」の音色について、
ショールーム|厚木楽器
で聴いたが、音の違いが解らなかった。デザイン的には発売新しいC3Xespressivo の譜面台の方が美しく感じる。違うのかも知れないし、同じなのかも知れない。1つだけ「出荷前工程」が違うだろうことは解っているが、「音」とは無関係な箇所。この件は明日号に掲載します。


ヤマハグランドピアノは「7グレード」あります。

最大の壁は「C2X」「C3X」でアクションが全く違います。


最上位に「CF4~CFX」が来ますが、世界最高峰ではありません。
「Steinway」がその上に位置します。これも「響板の差」と私高本は考えています。

カワイ、ハイルン、スタインウェイ など、ライバル企業はヤマハ基準を目指して、ピアノ作りをしています。どこか良いところを作り、販売促進に勤しんでいます。
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