Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

佐伯周子のシューベルト(No.2049)

2012-05-01 21:36:54 | ピアニスト・佐伯周子
 夏に演奏会がある。「美しき水車小屋の娘」と「20才のシューベルト(ソロ)」である。今から心が震える。「どんなに素晴らしい演奏会になるのだろうか?」と。

 全ては演奏家の肩に掛かっている。「佐藤雄太 + 佐伯周子」の2人がその「結果」を出す。「佐伯周子 が選んだテノール」だから、私高本は「素晴らしい演奏」をする、と信じている。佐藤雄太 は、今回が「ソロデビュー」になるので、紹介しておこう。

リリック・テノール 佐藤雄太


  声質は「リリック・テノール」。高音まで美しく伸びていく音が無限かのように感じられる。シューベルト「美しき水車小屋の娘」は「高音」がきらきら輝く感触が魅力の1つだが、

佐藤雄太 は『シューベルトの初版楽譜通り = シューベルトの意図通り』に歌う


 これは意外に少ない事象であり、「テノール」と銘打っている歌手でも下げて移調した曲を含むことが多い。先日、『フェルナーの冬の旅』について記載したが、「美しき水車小屋の娘」は「2点A」が第7曲にあり、これが「ドイツリートテノールの通常レパートリーの最高音」であり、大抵下げて「2点G」程度で歌っている。歌ったテノールは(以下略)
 ちなみに「引退公演」でも シュライアー は「2点A」で歌っていたが。

 佐藤雄太 の美点をもう1つ上げよう。

佐藤雄太 は、音程が確か!


 これは、読者の皆様は実際の舞台にて確かめて頂きたい。


 さて、『佐伯周子 のシューベルトの魅力』について述べる。

佐伯周子 が培ってきた ピアノソロ & ピアノデュオ で表現して来た「デュナーミクの巾広さ + アーティキュレーションの精密さ + ペダリングの緻密さ」が「ドイツリート伴奏」でも聴ける!


 先日、「美しき水車小屋の娘」全曲通し練習を聴かせてもらった > 佐藤雄太 + 佐伯周子

 その日はそのまま「上野優子のモーツァルト」を聴きにバタバタしていたので、すぐには気付かなかったのだが

「美しき水車小屋の娘」は「シューベルト最大のピアノソナタ=遺作の変ロ長調ソナタ」さえも上廻る時間数を要する!


 「冬の旅」に比べても、「ピアニストの演奏が充実していない録音だらけ」なのである。この辺りについては、またこれからの合わせに従い、詳細報告をして行きたい所存である。

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