Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

2012.09.28 スクロヴァチェフスキ指揮読響ベートーヴェン交響曲 2&3「英雄」批評(No.2137)

2012-09-28 23:56:32 | 批評

スコアもオケも隅々まで熟知して、ベートーヴェンが指示していない各パートのデュナーミクを読響に徹底させ、「ブルックナー的」「マーラー的」まで細部にこだわり大成功した スクロヴァチェフスキ + 読響


 私高本は、ベートーヴェン交響曲は「第9」だけ異様に好きでシューベルト「グレート」と同じかそれ以上かも? と思うほどだが、他の8曲は好きは好きだが、自宅ではマーラーやシューベルトを聴いている方が圧倒的に多い。この日も交響曲第2番は「前プロだろ?」程度に思って東京オペラシティコンサートホールに向かった。


 猫頭予想は全く違った><

ベートーヴェン交響曲第2番第1楽章序奏から、「細木細工のような細かな指示」が出まくり!


  スクロヴァチェフスキは腕は2本しか無いのに、各パート別にデュナーミク指示が異なるのを実施できたのは、リハーサルが充実していた他ならない。
 第1楽章主部に入った時の「転がりながら進むような愉悦感」の充溢は見事。低音楽器の「切れ」は在京オケ中、抜群にうまいが「生かし切った」演奏だった。弦楽器はともかく「ホルンの切れ」まで細かいこと!
 第2番では「愉悦感」が前面に出された。第4楽章の可愛かったこと! 押し付けがましさが一切無く、軽やかな楽想が次々と披露される。こんな「良い曲」だったんだ(爆

 終曲後、「ブラヴォー」が次々と降り注ぐは、拍手は全く音量が下がらないは、で、「客電全開」にして無理矢理前半終了。


 後半については、「第3番英雄は第2番の 5割増の規模の大交響曲」であり、それがそのまま実現できた、と記すだけで充分だろう。(終演後のブラヴォーは3倍くらいだったが)
 名誉桂冠指揮者 = スクロヴァチェフスキ は、いつまでも元気に読響を振って欲しい。プログラムビルディングについて、私高本と感性が合わなくても必ず「聴きには全回行っている」です><

今日公演を聴かなかった人はマチネの明日(横浜みなとみらい)か明後日(東京芸術劇場)で同一プログラムを是非是非聴いて欲しい

コメント
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