スコアもオケも隅々まで熟知して、ベートーヴェンが指示していない各パートのデュナーミクを読響に徹底させ、「ブルックナー的」「マーラー的」まで細部にこだわり大成功した スクロヴァチェフスキ + 読響
私高本は、ベートーヴェン交響曲は「第9」だけ異様に好きでシューベルト「グレート」と同じかそれ以上かも? と思うほどだが、他の8曲は好きは好きだが、自宅ではマーラーやシューベルトを聴いている方が圧倒的に多い。この日も交響曲第2番は「前プロだろ?」程度に思って東京オペラシティコンサートホールに向かった。
猫頭予想は全く違った><
ベートーヴェン交響曲第2番第1楽章序奏から、「細木細工のような細かな指示」が出まくり!
スクロヴァチェフスキは腕は2本しか無いのに、各パート別にデュナーミク指示が異なるのを実施できたのは、リハーサルが充実していた他ならない。
第1楽章主部に入った時の「転がりながら進むような愉悦感」の充溢は見事。低音楽器の「切れ」は在京オケ中、抜群にうまいが「生かし切った」演奏だった。弦楽器はともかく「ホルンの切れ」まで細かいこと!
第2番では「愉悦感」が前面に出された。第4楽章の可愛かったこと! 押し付けがましさが一切無く、軽やかな楽想が次々と披露される。こんな「良い曲」だったんだ(爆
終曲後、「ブラヴォー」が次々と降り注ぐは、拍手は全く音量が下がらないは、で、「客電全開」にして無理矢理前半終了。
後半については、「第3番英雄は第2番の 5割増の規模の大交響曲」であり、それがそのまま実現できた、と記すだけで充分だろう。(終演後のブラヴォーは3倍くらいだったが)
名誉桂冠指揮者 = スクロヴァチェフスキ は、いつまでも元気に読響を振って欲しい。プログラムビルディングについて、私高本と感性が合わなくても必ず「聴きには全回行っている」です><