Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

2012.05.24 日本モーツァルト協会第539回例会批評(No.2056)

2012-05-25 22:07:11 | 批評

モーツァルト:オーボエ4重奏曲に圧倒的感銘を聴かせた 蠣崎耕三(Ob)+ 鎌田泉(Vn)+ 中村智香子(Va)+ 丸山泰雄(Vc)


 5月18日の「フィッシャー=ディースカウ死去」を知った時は驚いたと同時に深く悲しんだ。1人でも多くの方に1秒でも早く知って欲しかったので、私高本の猫頭で、読んで理解できた独語で、(おそらく日本で最初に)HP上に掲載したらしい。何でその日にフィッシャー=ディースカウを検索していたか? と言うと実は「フィッシャー=ディースカウのマーラー:子供の不思議な角笛から」を検索していたから。虫の知らせがあったのだろうか?
 アクセス数が「PMJ開始以来の数」になり、2012.05.18(金) 864 PV 353 IP 1814 位 / 1718691ブログ となったので、少なからぬ方にお伝え出来た結果となった。歌手引退して20年を経過しているが、私高本の心の中では「史上最高のドイツリート歌手」だと今でも感じている。
 5月20日(日)~23日(水)は、佐伯周子 と大阪に行き、「老田裕子(Sop)とのマーラー:子供の不思議な角笛から1899年版全曲演奏会」の合わせのためである。「素晴らしい合わせ」が出来たのだが、この件は別稿で改めて述べたい。本日号では「標題の演奏会」についてのみ語る。


モーツァルトで、ファゴットソナタK292、オーボエ4重奏曲K370、クラリネット5重奏曲K581 で「オーボエ4重奏曲が圧倒的な感動」になった奇跡の公演!


 このプログラム見たら、「クラリネット5重奏曲K581」に最も期待するのが、特に深いモーツァルト信者とは言えない私高本でもフツーである。ちなみに(ここだけの話だが)終焉に蠣崎さんにお会いした時も「曲としてはクラリネット5重奏曲の方が良いですからねえ」とおっしゃっていた。
 確かに「曲としては、クラリネット5重奏曲の方がはっきり魅力ある」のだが、「演奏は別物」である。(猫頭の私高本は事前には全く予想できていなかったのだが)「オーボエ4重奏曲」に圧倒的な感銘を受けた。

蠣崎耕三(Ob) の「アーティキュレーションの細やかさ」は、ルルー さえ凌ぐほどだった!


と書けば、来場されなかった皆様にはニュアンスが伝わるだろうか? もちろん、ルルー は大好きなオーボエ奏者である! オーボエ4重奏曲 と フルート4重奏曲 は「管楽器ばかりが目立つ構成」なことは(猫頭の私高本以前に)数多くの方が指摘している。この日の演奏も同じ解釈。弦の3名は「徹底して伴奏」に徹した。信じられない絶妙なアンサンブル。これほどまでの名曲だったのか!

 ちなみに、クラリネット5重奏曲 と ファゴットソナタ は「それなり」の演奏だった。悪くは無かったが、真ん中に「オーボエ4重奏曲」を聴いた後では印象が薄い。特に

ファゴットソナタでは、演奏家が袖に引っ込んだら即拍手が止まった、が印象深い。「日本モーツァルト協会」会員は耳が肥えているからなあ!


 このような「晴れの舞台」で演奏できるのは「演奏家冥利に尽きる」ことと思えてならない。あぁ、私高本も売り込まなくてはならないんだわな > 佐伯周子(爆

 K292 と K581 は、K370 ほどの感銘は与えてくれなかった。特に、K292 は、奏者2人が舞台袖に引っ込んだ瞬間に拍車が完全に鳴り止んだ。その程度の演奏。K581 は悪い演奏では無かったが、K370 の演奏の感銘は蘇らなかった。曲はこっちの方が圧倒的にいいわな(爆
 私高本は猫頭なので全くワカラン。楽譜も持っているので、全ては「私高本の猫頭」が原因である(泣
コメント
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