Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

佐伯周子チェコ音楽コンクール2010第1位優勝記念演奏会(No.1824)

2011-04-07 18:57:20 | ピアニスト・佐伯周子
 3/28の演奏会の録音を今日全部聴いた。前日も全曲聴いていたし、前々日も聴いていたのだが「全く別人のように素晴らしかった」ことに脱帽。シューベルトの2曲も素晴らしかったのだが、本日は スメタナ作曲:チェコ舞曲第2集全10曲 についてのみ記述する。


『国民楽派 = 非主流派民族のロマン派音楽』を再認識させてくれる 佐伯周子の名演


 スメタナ作曲:チェコ舞曲第2集全10曲 は「難曲」である。リストの「超絶技巧練習曲」並みの技巧を要求されるのに、評価されない曲である。弾けるピアニストはリストを弾いて当たり前。弾けないピアニストは弾かない。よって、いつまで経っても名演の生まれない曲集となってしまっていた。
 まず、「譜読み」が相当に面倒なようだ。佐伯周子が「何でこんなにペダル記号があるの?」と疑問を呈していたように、「原典版楽譜」と称している楽譜に、スメタナの意志に反するペダル記号が埋め込まれている。シューベルトやモーツァルトやバッハの原典版楽譜とは全く違う様相だ(爆
 佐伯周子はシューベルト「さすらい人幻想曲」D760作品15 も易々と弾くピアニスト。あぁ、リストのロ短調ソナタもリサイタルで弾いている。これほどのピアニストが、スメタナ作曲:チェコ舞曲第2集全10曲 を弾くのは史上初かも知れない。スメタナ自身も凄腕のピアニストでもあった痕跡があるが、「チェコ舞曲第2集全10曲」作曲時には全く耳が聞こえなくなっていて、ピアノ演奏無理だったからなあ、、、

佐伯周子の演奏で聴くと、スメタナは「歯切れの良さ を リスト以上に求めた」


ようだ。
 「ここまで極限を突き詰めるか?」と言う演奏もある。その「最善を求める心」が名演を生んだのだろう。この演奏をCDにした方が良いのだろうか? カネがあるか? > 私高本

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする