ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

県庁おもてなし課@ T・ジョイ京都

2013-06-04 12:43:58 | 映画感想
とりあえず、一番感動的なシーンが、エンドロール(高知のいくつかの観光地で、地元の方と思しき人たちが沢山手を振っている様子が流れる)、というのは如何なものか。

と、思うわけです。


にしても、これは。。。



          ちょっと生ぬるい恋愛&高知の宣伝映画ですよねぇ?(f^^;)


あ、申し遅れましたが、今回の感想はあまりに映画の内容が私の一方的な思い込みと、強い期待と、勝手な予想に反していたために、好意的なものにはなっておりませんの。
ちなみにアテクシ、原作も読んでなきゃストーリーも知りゃぁしません。つまり、ホントに儂の自分勝手な思い込みをもとに書いているのでその点ご了承の上、目くじらたてずにお願いしたい。
ごめんね♪

なにしろ「県庁おもてなし課」である。
当然、県庁の中でのドタバタ。特に「おもてなし課」という名前からすると、折角柔らかい発想で出来た課のアイディアなのに、お堅い従来型の官僚機構の中でそのアイディアや構想が活かされず、しかし、それにめげずにそれを乗り越えようと奮闘する、若い役人さんのコメディー、みたいなのを想像していたのである。

うん、
なにげにイタイ。というかおめでたい。
でも、そう思っちゃったのだから仕方が無い。

後で連れに聞いたら原作の方ではそういう要素がもうちょっと強く出ているのだそうだ。

でしょ?そうでしょ?このタイトルなら、そっちでしょ?やっぱり。

遺体の時にも書いたけれど(いや、あれは結構頑張っていた?と思うけれど)、映画というエンターテインメント作品になる時に、売れるための要素が注入される(強調される)というのは、どうにも仕方が無いのだろう。
恋愛の要素はそりゃぁ大好きさ、みんな(多分)。だけれども、この作品の本当の面白さはそっちだったのか?あんな、起伏のほとんどないつまり、恋愛物としても面白みにかける(個人的な見解です)、ストーリーを見て喜んでもらうがために、「お硬いお役所が、おもてなし課なんていうおもろそうなもんを作った」という題材としてはオイシイ設定を単にきっかけとして使っちゃったのか?勿体無い。

換骨奪胎と言えば聞こえはいいのかもしれないけれど、それで安っぽいものに堕してしまうのなら、それは勿体無い。いや、それが世間から求められているものならば儂がどうこう言っても仕方がないのだけれども。

メインになる男性俳優二人。知らん人やけど、なんだろう、あれ演技なんだろうか。本当に頼りなさげなダメっぽい感じが、演技なんだとしたらちょいとすごいが、どうも素でやっているようにしか見えなかったのだ。特に作家さん役の方は俺様キャラなのに自分の色恋には疎いという超ありがちだけど演じるには難しそうな役で、ちょいと力不足感は否めない。複雑な家庭状況とか最後のテレビ出演とか、微妙な所を押し切る力量が欲しかったのだけれど、結局不自然なままで終わってしまった感じで勿体無い。
#連発しているけどマータイさんじゃないよ

それにおもてなし課には元々職員として女性がいるのに、どうして彼女の活躍の場がないのだろう?と。
確かに、ヒロインは「公務員じゃない外部の女性」という条件で出てきているから分かるんだけど、影が薄すぎる。彼女の影の薄さはヒロインを前面に出すために必要なことだったのかもしれないけれど、さすがにちょっと極端なんじゃなかろうか?折角、女性の感覚を取り入れ、お役所の堅さを払拭できるプロジェクトなのに、こんなところで女性はただの事務員扱いではちょっとお寒い感じがする。

それよりも何よりも、儂が気になるのは、
高知レジャーランド化構想である。

手前味噌だが、学生時代に「京都独立論」をぶっていた儂(勿論誰にも相手にされなかったけれど)にしてみれば、地域挙げてのテーマパーク化構想というのは、至極真っ当なアイディアでさほど驚くには値しないんだけど、折角ここで出てきたこのアイディア、じゃぁ、実際に高知はこれに取り組んでいるの?というところである。
世間一般では荒唐無稽に思われるアイディアなのかもしれないけれど、儂としてはちーっともそうは思わない。すっごく現実的で実現可能なアイディアだと思う訳で、高知で実際にこのテーマパーク化構想が進んでいるとなれば、儂のアイディアだって強ち悪くないだろ、って話になる(と思うんだけど。。。)。

せっかくなので、高知県庁おもてなし課のHPも見てみた。

が、

どこにもない。「レジャーランド高知」の文字。

うーん、何故だ?
この映画のおもしろさは、ただのフィクションではなくて実在の高知県庁おもてなし課とリンクしている所にもある筈だから、当然映画で提唱されているアイディアが現実でもテーマとして取り上げられていてなんぼじゃろ?
映画で「いいですね!すごいですね!」って言っているアイディアが、本当に高知県で実現されているのなら、これはホントにわくわくする話になる。
勿体ない。

#おもてなしトイレはあったけれど

いや、もしかしたら、取り組んでいるのかもしれないけれど、簡単に表に出てみつけられないようなものでは意味が無いのよねー。

そうそう、映画見てちょっと思い出していたのは、3、4年くらい前に高知でやっていた高知であい博。新聞記事でしか読んでないので内容は全然知らないんだけど、大成功したというニュースがあったなー、と思って、このおもてなし課の取り組みがここに結実したのかと想像していたけれど。。。

そもそもこっちの主体は高知市でしたね。あは。
市と県は連携していないのかな?


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