ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

特攻野郎Aチーム THE MOVIE@MOVIX京都

2010-08-31 12:45:34 | 映画感想
おおおお、何と懐かしい響きでしょう!

「特攻野郎Aチーム」
ハンニバルにフェイスにコングにモンキー!
#でも、「コング」と「クレイジーモンキー」はTV日本語版オリジナルなのね

見てたなぁ、高校時代?
Aチームとナイトライダーはね。
見てたなぁ。

今でこそアメリカ映画とかあんまり好きじゃないけれども、当時はその単純明快さと痛快な派手派手アクションと窮地に陥ってもくぐりぬけた後の涼しい顔とあめりかーんなジョークセンスにワクワクしたもんです。はい。

その、特攻野郎が帰って来たよ~~~!

そりゃぁ、俳優とかは変わっているし舞台設定もちょっと変わって、Aチームが嵌められるのはイラクのバグダットでと、近々の話になっているけど。いや、もう関係ないって。あのテイストが残っていりゃぁ十分ですよ。
もうね、あのテーマソングが来ただけでなんだか体の体温が2度くらい上がっるよな気がするから恐ろしい。

桁違いの(戦車での)空中戦とか、あんだけ派手に撃たれても当たらない弾とか(あ、今回バラカスに当たったな)、荒唐無稽な作戦とか、マードックを病院から連れ出したり、コングを護送車から連れ出す時の無茶苦茶さとか、ツッコミどころ満載なところも大好きですよ。あー、もうなんだって許せる気がする(笑)

ストーリーとか、映画の作りとか、この際どうでもいいです。(いいのか!?)

とにかく、往年のワクワク感に十分応える(いや、期待値の事を考えたらそれ以上なのかも)内容だっただけでもう満足です。にゃはははは。

果たして元のAチームを知らない人は、どんな評価をするのやら。

特攻野郎Aチーム THE MOVIE@MOVIX京都の画像



トロッコ@京都シネマ

2010-08-31 11:44:20 | 映画感想
芥川龍之介の「トロッコ」をモチーフにした映画、という触れ込みだけれどもね。
決して「トロッコ」を映画化したわけではないので、人によっては期待外れに感じてしまう事もあるかもしれないです。はい。

子供たちがトロッコに乗り目的地までたどり着くけど、不安になり夕暮れ迫る中を線路沿いに帰っていく、という場面は出てくるしウエイトも大きい。けれども、話の中では一つのエピソードととらえるほうがいいかな。

この映画が若干難しくなっているのは、微妙な関係性が、その中に織り込まれているからだと思う。
お祖父さんはかつて日本にあこがれ、日本人軍属として戦争にも参加したのに、今は日本国籍でないので恩給が受けられない事に、失望している。
そこに息子と結婚していた日本人女性が、亡夫の遺骨と孫2人を連れて来る。
彼女は結婚しても夫の実家とは縁遠く、また子供との関係に自信が持てずにいる。
また、亡くなった旦那の弟夫婦も(なんだかよくわからんが)微妙な空気を纏っている(見落とした?)。

それぞれが求めているものはなんだろう。
一括りにするのは難しいかなと思うのだけど、それは
「依るべき場所」なのかな、と思うのだ。

子供たちにとっては勿論、母親がその場所。
一方、母親は夫を失い、子供たちとの接し方に迷い、どうしたらいいかわからない。
お祖父さんは、日本というあこがれていた存在に捨てられたという思いに苛まれている。

残念ながら、根本的な解決にはならないが、一つの答えが家族の絆なのか。

縁遠かった義理の親子が結ぶ新しい絆、そんなものが答えになるのか?と聞かれれば、せいぜい「なるかもしれない」という程度にしか答えられないのだけれど、母親はこの台湾訪問をきっかけに、子供に対しての気持ちを新たにしたし、お祖父さんも日本への失望という気持ちを、孫という存在への気持ちへ移す事も可能だろう。もっともそういう見かた自体が儂の希望的観測に過ぎないのだけれど。

勿論、特にお祖父さんの思いは、家族の問題とは全く次元の違う話で、それで済む問題じゃぁない。
それはわかっているけれど、それを解決できるのは台湾の自然豊かな一つの村という舞台ではないので、ここではちょっと横に置いておこう。

たとえば、母親は最後に「ここに子供と一緒に住みたい」と言う。残念ながらお祖父さんは「気遣いはうれしいけれども。。。」とやんわりと申し出を断る。
ここらへんのやり取りはちょっと微妙ね。現実的な考え方として、日本の都会に住む人が、子供を連れてそうやすやすと台湾の片田舎に住めるとも思えないし、お祖父さんも、そんな申し出を受けてやすやすと受け入れる準備もなにもないから、当然かもしれん。が、
しかし、彼女は「考えて」そう言ったのだ。それは、義理の父母への気遣いなんかではなく、それまでは縁遠かった義父と義母の住むこの家、そして村の環境や自然に、依るべき場所を感じたからではなかったか?

この新しい絆が答えになる、その兆しがあったシーンだと思うのだ。

映画は母子が日本に帰ってしまうところで終わるので、あとは想像するしかない。当たり前だけど、この台湾での経験がある事で、何かが変わったかもしれないし、変わらないかもしれない。

最後までなんだかもどかしさの残る映画だけど、はっきりした答えなんか出るもんじゃないと、最初から気づいていれば苦にもなるまい。

予定調和のすっきりしたのが好きな人にはオススメせんとこうっと。

トロッコ@京都シネマの画像

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