ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

鴨川ホルモー@MOVIX京都

2009-04-22 23:37:37 | 映画感想
なんともまぁ、しょーもない。
そしてなんともまぁ、ばかばかしい。

...... 好きです。

原作。
読んでいませんっ!
小説なんてもう長い事読んでいないのだけれど、久しぶりに読んでみようかなと、実は(ちょっとだけ)思っていた「鴨川ホルモー」
#思うだけで結局読んでないというパターンです。<口先だけのダメ人間だね、踊らないけど♪

先に映画化されちゃったよ~♪。 いひ。

さて、そんなわけで原作を知らないままでの鑑賞なわけです。
書評とかで多少の予備知識はあったものの、ほとんどまっさら。

原作を読んでいないから勝手な思い込みだけど、
この作品の映画化は必然だったのかも、と思ってしまいますな。

やっぱりなんつーてもオニ(式神)の存在です。
このなんともいえないちっちゃこいオニがちょこまかちょこまかと、そりゃぁもうめまぐるしく動き回る・はねまくる・まとわりつく(^^♪
キモカワイイ、なんて表現があるがキモイ3:カワイイ7くらい?(キャラによるけど)
これが映像化されたというのはきっと小説にとってすんばらしいことではあるまいか?
#小説読んでから映画見た方の感想きぼんぬ。

「ははは、京都の街中で?千匹の小さなオニを使ってバトル?ありえへん。」
なんていっちゃダメだ。
だって、ここではそれが真実なんだからなー。
信じないことにはオニだって見えっこないんだから。

すべては必然でしょう。青龍会にこのメンツが惹き寄せられたのも。ほら、最初はいろいろあるわけやん。ミラクルな事が。

もちろん冷静に見たらくだらない。
くだらないけどそれに一生懸命になっている姿っていうのが青春なんだよ。うんうん。
へんな格好して「ゲロンチョリー!」とか叫んでいる姿はとてつもなくヘンテコリンで。でも本人たちは大真面目。まじめであればあるほど滑稽さに磨きがかかるのだ。
うーん、青春だねー。

映画の中で、
主人公の安倍明という表札を見て初めて陰陽師がモチーフと気づく。
そうそう。
映画を見ている最中は全く気づかなかったけど、宿敵の芦屋って、良く考えたら(考えなくても)道満やん。ってことは、早良さんはやっぱり早良親王の事か。楠木さんは楠木正成?時代が違うけど。。。んじゃぁ、高村って誰?三好兄弟は三善?むむむ。微妙だ。

キャラ的には荒川良々に笑福亭鶴光。オールナイトニッポン世代にはたまりまへん。
あと、高村。。。
あー、この人知っている!と思ったらフィッシュストーリーに出ていた正義の味方の父親ではないですかっ!彼の出す味がとても良い。主人公よりも断然いい。ちょんまげ付きだし☆

全体的な悪ノリの良さに対し(語義的に矛盾?)、いかんせん主人公山田孝之演じる安倍のダメ男ぶりたるや、なんともかんとも。ホントにいいとこないねん、全然。
なんで才女の楠木が彼に惚れているのかに説得力を感じないのが難か。

そしてなーんつっても京都ですよ。
住んでいる人間の贔屓目もあるけど。やっぱり知っているところが出てくるっていうのは嬉しいものじゃない?コンパしていた場所は学生時代に定番だった店だし、おお、ここの喫茶店儂も行った事があるよ!とか。うっひゃー、んまじで吉田寮だ!とか(学校は違うけど儂も寮生だったしなんだか懐かしい)。
いや、京都に住んでいない人にとっても、葵祭りに祇園さん、五山の送り火、17条ホルモーのシーンではそれこそ京都の中心地中走り回るから京都が好きな人必見です。

青龍・白虎・玄武・朱雀の東西南北の各大学が戦うという設定なんていかにも京都の大学の関係っぽくてなんかなー。
#うちの大学が入っていないのは寂しいですが。。。<無理です

ところで、龍谷大学は浄土真宗の筈だけどいいのだろうか。
マップでは龍谷大学フェニックスの式神は伏見稲荷大社から来る様な感じで書いてありましたけど。

あと、吉田代替わりの儀はホントに吉田神社で撮ったのでしょうか?神様は確かにああいうの好きだろうけど。。。

まだまだ奥が深そうな万城目作品。やっぱり読もうかな、、、、、文庫で。