ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

タイヨウのうた@イオンシネマ久御山

2006-06-21 01:42:48 | 映画感想
日付が前後してますが。。。

前に映画の予告編で見ていたのでストーリーはだいたい知っていましたが、簡単に言うとお涙ちょうだいラブストーリーです。
まぁ、そんな風に言ってしまうと身もフタもないのですが、難病の女の子が主人公、というだけでそんな匂いプンプンするでしょ?

あ、なんかあんまり良い描き方してないな。
とりあえず感想としては。。。

とにかくストレート。主人公の薫と孝治、純粋そのものですよ。薫は紫外線に当たる事の出来ない病気だから、それまで外に出られなかったわけで、その為に純粋であるのはわかるけど、孝治のような純真な好青年、今時いないッスよ。薫は短い生涯で最高の恋人をえらぶ事が出来たんだなぁ、よかったね。
映画の構成はまっすぐに薫の死に向かっていきます。そこには何の曲折もない。病気の進行によってギターが弾けなくなってしまう彼女の苦悩も確実に動かなくなってくる神経と死への恐怖を描く事も出来るのに、この映画ではそこにはあまり立ち入らず。最後まで前向きな、彼女の生きた軌跡を確固としたモノにする気持ち。死は受け入れざるを得ないわけで、それを無視は出来ないけど彼女が今生きて歌っていると言う事は事実であり、今はそれを確かな形にして残す事も出来るわけだ。この映画では絶望や悲しさを極力廃して彼女の死の訪れも静かに描いたのかも知れない。
見る人によってそこらへんの映画の描き方に対して評価は別れると思いますが。

主人公の二人のピュアさを印象づけてるのには二人の演技が拙い、ってこともあるかもしれません。もしかして、それをねらってるのかも<監督さん
若い純粋な気持ちの向かう先がポジティブなのは頷けますしね。
演技面で言えば薫の父親役の岸谷五郎。彼がもっていっちゃうので主人公二人の影が薄くなる一面も。でも、上記のように全体的にポジティブな作りにしているのに対して、岸谷だけが深夜の病室で「なんでウチの娘がこんな目に遭うんだよ!」と悲嘆にくれるネガティブな部分を受け持ったり、娘に元気を出させるために孝治を家に招待する作戦にでたりと臈長けた部分を担当したりしてバランスを取ろうとしていたのかも知れません。

上映中、けっこう早い時間から客席からすすり泣きが聞こえてきました。まだ、歌ってるだけやん!みたいな。
え、私が泣いてたかどうか?それはヒミツです☆

とにかく薫ことYUIの顔をしかめて歌う姿が印象的です。
あ、今日もコンビニでテーマソングかかってました。♪ぐっっばいでー

TBSでドラマ化するらしいです。


タイヨウのうた@イオンシネマ久御山の画像