パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

日常生活 エッセイ「縁起のいい客」 吉村 昭 10

2008-05-10 | 吉村 昭
このブログを見た知人が、吉村はエッセイもおもしろいと寄せてくれた。

そこで近刊からと思い、購入したのが「縁起のいい客」(文春文庫平成18年(2006))。
タイトルも洒脱でいい。エッセイなので短編だ。どこからでも気楽に読めるのもよい。
父権喪失の「母の日」、退職の日を描く「最後の乗客」。アイスクリームやマラソン観戦の魅力など氏の生活嗜好まで幅広い。氏は30歳も年上なのだが、共感するところも多い。、
吉村は、エッセイとは自分の日常生活を書きとめたものとしている。
そういう意味では、ブログがまさにそう。軌跡である。
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黄色い攻撃

2008-05-06 | food
連休中、今日のお昼は何にしようかと思われた方も多いのでは。
そういう方に、スパイシーなハラハラどきどきの一品を。
季節を問わずいける「カレーうどん」を紹介しよう。

やけどの恐怖と戦いながら醤油とカレーのアンバランスに酔う。
こんなひと時をどうぞ。

私のレシピは、敬愛する東海林さだお先生の「ワニのまるかじり」(カレーうどん再発見)から。

以下は一人前。
①玉じゃくし一杯ぶんの水に、薄力小麦粉を大さじ1杯強、カレー粉小さじ1強を入れてとく。ダマができないようにとく。
②普通にうどんを作る。鶏肉(豚肉もおいしい)を入れ、ねぎ(玉ねぎもいい)を入れる。もちろん普通にうどんのつゆも入れて、うどんも好みに煮る。
そこへ①を入れる。片栗粉を入れてもいい。どろどろになるのでお好みで。

さていよいよ食す。
アツアツハフハフの熱いうちにお召し上がりアレ。
なお、食されるときは、服にご注意を。黄色い攻撃が来るかも。
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新緑の調べ ブラームス 1 「シンフォニー2番(1)」

2008-05-05 | music/classic
ブラームス(1833年-1897年)は63年の生涯で、多くの作品を残した。
有名な2つのピアノコンチェルト、そして、4大シンフォニー、さらには多くの室内楽、歌曲などがある。

交響曲は書かないといっていたブラームスが、、21年もかけて完成したシンフォニー1番は42歳の時であった。
ベートーベンを敬愛していたことから第10番といわれる由縁である。

新緑の時、わたしのお勧めは2番である。連休の合間にぜひどうぞ。重なり来る素晴しい調べの数々に身を任せるのもいい。

自然を愛する孤高の人、ブラームス。俗に田園と呼ばれるこの曲は、44歳のときに、4ヶ月という速さで作曲された。
オーストリアの保養地に出かけ、その美しい自然の中で創作されたという。全体に明るく、伸びやかですがすがしい曲風がよい。
5月にはふさわしい。

ドイツの指揮者、ヴァント(1912年-2002年)の力量感あふれる演奏。老境に入りその堅実な演奏は富に評価が高い。3Bでは特に評価が高く、このブラームスの交響曲全集も堅固で優美。ドイツロマンの結晶である。
手兵北ドイツ放送交響楽団を振った1983年、72歳の時の録音。

全体を貫くホルンの調べと弦が奏でるすばらしい旋律の数々。まさにロマンの殿堂、宝庫である。37:55
1楽章はホルンの奏でるゆったりとした田園風景を思わせる旋律。。救われる。15:33
2楽章はゆったりと流れる美しい調べ、憂いも含んで限りなく優美。9:10
3楽章これまた有名な愛らしいオーボエの調べ。ホルンとの掛け合いも素敵だ 5:37
4楽章 雄大で管もその調べを担う。激しさと美しさを兼ね備え、管も弦も吼えるエネルギッシュなフィニッシュに向かう9:35

ワルター御大のすがすがしい演奏もいい。41:11

1楽章の雄大さ15:14、2楽章の繊細さ10:41、3楽章の優美さ5:36、4楽章の激しさを味わえる9:40。
1960年、83歳の時のコロンビア交響楽団。ほっとできるひとときをどうぞ。
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生命力

2008-05-04 | life
アスファルトとの境のわずかな隙間にタンポポが咲き、綿毛のついた種子ができていた。思わずシャッターを切った。

田に水を呼ぶため流量の多い小川と、無機質なアスファルトの間に咲く。

キク科の多年生植物で、黄色い花は力強く、生命力を感じさせる花である。

古来から生育していた在来種もあるが、外来種もあり、交配が進む。江戸時代幕末期には園芸化もされていたという。

教科書などでその種の飛散が紹介される。

今日は夏野菜(ナス、トマト、ピーマン)を植え、トウモロコシや枝豆の種をまいた。水を撒いてもすぐ浸透し、夏の訪れを感じさせる。午前中でも暑く、バテた。
炎天下の中、これらの野菜は猛々しく太陽に向かい、みずみずしさを誘う清涼剤ともなる。

生命力。なんと偉大なことか。
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ベートーベン 10 「シンフォニー8番」

2008-05-03 | music/classic/Beethoven
ベートーベン46歳の頃、7番とともに初演された。演奏時間も20分余りと9つのシンフォニーの中で一番短い。
だから余計に明るく伸びやかに感じるのだろうか。
ベートーヴェンはこの第8番を結構気に入っていたという。聴衆からはあまりよい反応が得られず、現代でも相対的に人気は今ひとつといわれる。

カラヤン54歳・ベルリンフィルの62年の録音から。
1楽章(9:22)は冒頭からのいきなりの主題が気持ちいい。
2楽章(3:57)は3分あまりの楽章。メトロノームの考案者メルツェルに贈った『親愛なるメルツェル』というカノンの旋律が使われているという。
3楽章(5:57)は宮廷風の旋律とホルンとクラリネットの牧歌風の旋律が絡み合う。
4楽章(7:09)はリズミカルな打楽器・管・弦の響きが印象的。
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