藤田湘子の「新版 20週俳句入門」に前後して発刊されたのが、俳人、飯田龍太の「龍太俳句入門」だ。湘子と龍太は同世代。
飯田龍太は、虚子門下4天王の一人、飯田蛇笏の息子、4男だ。祖先の住む山梨県で暮らした龍太は、大正9年1920年生まれ、平成19年2007年に87歳で亡くなる。つまり、2020年は生誕100年になる。
その龍太が、1985年昭和61年に、NHKテレビの婦人百貨の「俳句入門」のテキストの中から選んだ本、「龍太俳句入門」を読んだ。昭和61年といえば龍太が65歳。夏井先生、湘子とともに紹介した本は、いずれも還暦過ぎた作品。初版は令和2年2020年4月。本書は、平成22年2010年刊行の「俳句は初心 龍太俳句入門」を再編集したものだ。
この昭和61年は、私が就職直後の20代後半の時期。仕事を覚えることで夢中の日々だった。
解説は夏井先生だ。
4つの章からなる。
第1章は、まず、俳句の成り立ち、その特色と魅力を伝える20のエッセイからなる「俳句の特色と魅力」。目から鱗。発見のある含蓄多き作品群。何回読んでもありがたい。
そして「秀句12か月」。龍太先生の鑑賞力を楽しもう。「なるほど…」の連続。
3章は「添削と助言」。テキスト「俳句入門」の投句の龍太先生の選評から。つまり、自選の心得を習得しよう。
最後の4章は、「自作の周辺」と題し、四季に分けた自分の句を解説する。
湘子本が、まさに実作、俳句を作るための実践本なら、この龍太本は、俳句という歴史浅い文芸の基本と、心と目を養う鑑賞、そして、添削・自選で実作の心得、つまり理論を学ぶ本だ。
飯田龍太は、虚子門下4天王の一人、飯田蛇笏の息子、4男だ。祖先の住む山梨県で暮らした龍太は、大正9年1920年生まれ、平成19年2007年に87歳で亡くなる。つまり、2020年は生誕100年になる。
その龍太が、1985年昭和61年に、NHKテレビの婦人百貨の「俳句入門」のテキストの中から選んだ本、「龍太俳句入門」を読んだ。昭和61年といえば龍太が65歳。夏井先生、湘子とともに紹介した本は、いずれも還暦過ぎた作品。初版は令和2年2020年4月。本書は、平成22年2010年刊行の「俳句は初心 龍太俳句入門」を再編集したものだ。
この昭和61年は、私が就職直後の20代後半の時期。仕事を覚えることで夢中の日々だった。
解説は夏井先生だ。
4つの章からなる。
第1章は、まず、俳句の成り立ち、その特色と魅力を伝える20のエッセイからなる「俳句の特色と魅力」。目から鱗。発見のある含蓄多き作品群。何回読んでもありがたい。
そして「秀句12か月」。龍太先生の鑑賞力を楽しもう。「なるほど…」の連続。
3章は「添削と助言」。テキスト「俳句入門」の投句の龍太先生の選評から。つまり、自選の心得を習得しよう。
最後の4章は、「自作の周辺」と題し、四季に分けた自分の句を解説する。
湘子本が、まさに実作、俳句を作るための実践本なら、この龍太本は、俳句という歴史浅い文芸の基本と、心と目を養う鑑賞、そして、添削・自選で実作の心得、つまり理論を学ぶ本だ。