日本三大随筆といわれる「枕草子」平安時代中期(1001年)、「方丈記」鎌倉時代前期(1212年)、そして、「徒然草」鎌倉時代後期の3作品の現代語訳を掲載した「日本文学作品全集7巻」2016年10月刊行を図書館で借りた。
「徒然なるままに日ぐらし」で始まる徒然草は、中学時代の教科書に登場していた。
作者の兼好法師は、鎌倉時代から南北朝時代にかけて(1283?~1352?)、70歳という当時としては長寿であった。徒然は1330年頃に書かれたといわれ、人生50年と言われた時代に、その50歳の前に書かれたことになる。
この全集では、エッセイシストで思想家の1950年生まれの内田樹が担当した。
「そこはかとなく書きつく」ったので、思いのままに心に浮かんだことを書きつづったのであるから、説話あり、人生訓あり、当時の噂話の論評など、さまざまジャンルがある。たしかにお節介と言われるものもあるが、当時の老境に域に差し掛かり、死というものを前にして、残しておかなければならない使命感というものを感じる。300年前の作品である枕草子の引用も出てくる。
第1段 どんな人間がよいか。よい男の条件とは。
第6段 子どもはいない方がよい
第7段 無常こそ世の常。先が分らないからおもしろい。命長ければ恥多し。せいぜい40歳までに死ぬのが見苦しくなくて良い。
第8段 人の心を惑わす代表は色欲だ。
第9段 8段に続いて、愛欲の情を語る
第19段 季節の移り変わりを述べる。四季折々の味わいに触れる。
第21段 気持ちが慰められるもの。月、露、花、風、そして水。
第25段 世の無常を語る。時が移り、事が去る。楽しみの後には悲しみが来る。家もいつから朽ちる。
第29段 過ぎ去ったものへの哀惜の情
第30段 亡くなったものへの哀悼といつか忘れ去られ、跡形もなくなる無常
第38段 名利を求めるむなしさ
第39段 往生は一定と思えば一定、不定と思えば不定なり
第74段 生を貪り、利を求めるむなしさ
第92段 弓矢のくだり。今を大切にすること。
第93段 牛売りのたとえ。死はいつでも隣にいる。命あることの喜び。
第107段 男論、女論
第108段 今を大切に生きること
第109段 いわゆる木登りのたとえ。気のゆるみについて
第110段 名人の姿勢。勝とうではなく、負けないこと
第117段 友のすべきではないもの。よい友とは。
第130段 自慢や競争の愚。学問の大切さ
第134段 容貌だけではない。身の至らぬことを悟らぬ愚かさ
第137段 盛りだけではない始まりと終わりの美。男女もそう。
第140段 蓄えの罪
第142段 世の中が乱れない施政とは。
第143段 臨終のあり方は、本人が良いと思えばそれでよい
第151段 老境の過ごし方。あれこれ手を出すな。
第155段 死期は自分では選べない。いきなり来る。生老病死の交代も速い。余裕はない。
第157段 恰好も大切
第167段 慢心、驕りを諌める。自分の欠けたるを自覚し、目標を高く置け。
第175段 酒の功罪
第190段 妻帯論。妻は持つべきではない。
第192段 神仏詣では人が来ない夜が良い。
第211段 人も財産も当てにはならない。煩わされるな。
第224段 庭は狭い方がよい。遊ばせるのは無益だ。野菜や薬草を植えておくべき。
第232段 学をひけらさないこと
第234段 聞かれたら素直に答えればよい。
第242段 人間が順境と逆境に支配されているのは、不快を避け、快楽を求めるからだ。人は何を求めるか。名声(業績と才能)、色欲、美味。
「徒然なるままに日ぐらし」で始まる徒然草は、中学時代の教科書に登場していた。
作者の兼好法師は、鎌倉時代から南北朝時代にかけて(1283?~1352?)、70歳という当時としては長寿であった。徒然は1330年頃に書かれたといわれ、人生50年と言われた時代に、その50歳の前に書かれたことになる。
この全集では、エッセイシストで思想家の1950年生まれの内田樹が担当した。
「そこはかとなく書きつく」ったので、思いのままに心に浮かんだことを書きつづったのであるから、説話あり、人生訓あり、当時の噂話の論評など、さまざまジャンルがある。たしかにお節介と言われるものもあるが、当時の老境に域に差し掛かり、死というものを前にして、残しておかなければならない使命感というものを感じる。300年前の作品である枕草子の引用も出てくる。
第1段 どんな人間がよいか。よい男の条件とは。
第6段 子どもはいない方がよい
第7段 無常こそ世の常。先が分らないからおもしろい。命長ければ恥多し。せいぜい40歳までに死ぬのが見苦しくなくて良い。
第8段 人の心を惑わす代表は色欲だ。
第9段 8段に続いて、愛欲の情を語る
第19段 季節の移り変わりを述べる。四季折々の味わいに触れる。
第21段 気持ちが慰められるもの。月、露、花、風、そして水。
第25段 世の無常を語る。時が移り、事が去る。楽しみの後には悲しみが来る。家もいつから朽ちる。
第29段 過ぎ去ったものへの哀惜の情
第30段 亡くなったものへの哀悼といつか忘れ去られ、跡形もなくなる無常
第38段 名利を求めるむなしさ
第39段 往生は一定と思えば一定、不定と思えば不定なり
第74段 生を貪り、利を求めるむなしさ
第92段 弓矢のくだり。今を大切にすること。
第93段 牛売りのたとえ。死はいつでも隣にいる。命あることの喜び。
第107段 男論、女論
第108段 今を大切に生きること
第109段 いわゆる木登りのたとえ。気のゆるみについて
第110段 名人の姿勢。勝とうではなく、負けないこと
第117段 友のすべきではないもの。よい友とは。
第130段 自慢や競争の愚。学問の大切さ
第134段 容貌だけではない。身の至らぬことを悟らぬ愚かさ
第137段 盛りだけではない始まりと終わりの美。男女もそう。
第140段 蓄えの罪
第142段 世の中が乱れない施政とは。
第143段 臨終のあり方は、本人が良いと思えばそれでよい
第151段 老境の過ごし方。あれこれ手を出すな。
第155段 死期は自分では選べない。いきなり来る。生老病死の交代も速い。余裕はない。
第157段 恰好も大切
第167段 慢心、驕りを諌める。自分の欠けたるを自覚し、目標を高く置け。
第175段 酒の功罪
第190段 妻帯論。妻は持つべきではない。
第192段 神仏詣では人が来ない夜が良い。
第211段 人も財産も当てにはならない。煩わされるな。
第224段 庭は狭い方がよい。遊ばせるのは無益だ。野菜や薬草を植えておくべき。
第232段 学をひけらさないこと
第234段 聞かれたら素直に答えればよい。
第242段 人間が順境と逆境に支配されているのは、不快を避け、快楽を求めるからだ。人は何を求めるか。名声(業績と才能)、色欲、美味。