光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

続・7つの天体

2006-09-29 19:25:45 | 星空・天体・宇宙
  7つの天体とは、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星のことである。”7つの天体”というタイトルの続きです。しばらく、放置していました。
  古代の宇宙像というと、ギリシアの哲学者、天文学者が考えていたものが挙げられる。彼らの宇宙像は、地球を中心に、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星の順番に、それぞれが球面、あるいは球殻に存在し、くっ付いているといった方がわかりやすい、その球面が回転するというものであった。いくつかの『本』を見ましたが、この順番は同じです。
  私が、不思議に思う、思ったのは、何故、月の次に太陽が来ないのか、並び方の順番が、何故、月の次が水星なのか、その次が金星なのか、という事で、それ以外に特にありません。どうも、大きく出すぎました。
  お月さんや太陽のことについては、前にちょっと書きました。動きからいうと、月ははっきりしている。大きさからいうと、月と太陽は同じくらいで、地球から見ると、天体の位置の順番からいうと、次は太陽がきてもいいはずなんだが。
  水星かー。私は、水星を発見しましたという人は、いない。本を見ていても、水星の発見者は書いてない。昔から、知られていたということでしょう。うーん、どのくらい昔からか、興味がありますね。さらに、私は水星を見ました、と言う人も少ない。見ていても話さない、そうゆう人が多いのかも。
  水星は、内惑星である。つまり地球より内側を公転していて、その軌道半径は、地球の40%くらい。正確に書くと軌道は円より”楕円”に近い。大きく離れて、40%という事。これだと、地球から見ると、太陽からあまり離れない。昼間は見えないから、日没後か日の出前のわずかな時間しか見えないことになる。
  ずいぶん昔に、水星を見ようという雑誌の記事を見て、夜明け前に探したことがある。月と同じで満ち欠けがあり、その光度も変わるが、運がいいとマイナス2等級になる。このときは、見えた気がした。しかし、その話はしていない。最近では、今年の6月に、夕空で、東方最大離角(太陽から一番離れて見える)になって、探したが、見えなかった。
  水星を一番わかりやすく見る方法は、水星が太陽面を通過する現象を観察することかもしれない。むろん色々な装置もいるし、これは専門家がやってくれることを拝見するしかない。
  水星を見ることが如何に大変か、個人的な体験から書いてみた。この事を判断の基準にはむろん出来ないが、それにしても昔の人はどのようにして水星を発見していたのか、また見ていたのか。あるいは、宇宙像として、何故、月の次に水星を配置し、さらに金星を配置したのか。この辺りの不思議さと洞察力のすごさには、ただただ脱帽するしかない。
  
  何だ、これは、というものを載せます。9月25日の月齢3の写真です。



  この話に、蜘蛛の写真はさすがにあわないので、少し前に書いた手持ちで撮った月齢3の写真です。当日は雲もあり、ご覧のとうり、右上にある”月”も細く、淡く、少し赤みがかっています。これを見て”三日月”のイメージはわかないなー。ずいぶんと、ソフトをいじくりまわして、どうにかそれらしきものが見えるようにしました。35mm判のカメラで82mmくらいの焦点距離です。ただし、ここに納まるようサイズを小さくしてあります。