聞こえない言葉の練習

2016-10-28 11:43:15 | 声と言葉
自分の聞こえない言葉の練習は、正直言って面白くない。
自分が歌の練習をしていたときは、声の出し方とかを変えたりしてその都度聞いているから、やりがいを感じた。

PAPER BLOGでヘルパーさんに無理なお願いをしてしまったと思った。
言葉を上手く話せないひとに対して、どうして上手く聞こえてこないのかを説明するのは難しい。自分だったらできないと思った。

練習は面白くない。自分が話すことで感じられることは、頭・鼻・喉・食道・肺・お腹などでの振動、突風が口から出ることである。
これらに変化を見出すのは難しいと思うが、最近感じたことに、ぶつ切りにした言えなかったことが一気に言えることが少し出てきた。ただひとにちゃんと伝わっているかはわからない。今はまだ「一人練習」が多い。 


今まで何度心の中でつぶやいた「耳が聞こえたらなあ・・」
聞こえないのに、自分が一方的にしゃべりだすなんてなさそうだし。。。

全く何も聞こえないわけではない。
今のリハビリの先生の声は聞こえる確率が高く、よく聞こえるのはリハビリ終了後。
今週は先生が「もっとやりたいよ。」とおっしゃったのがきこえたのである。
でも・・・。本当に聞こえたのか?
耳が聞こえなくなって、世の中の音は理解できなくなっているはずなのに、目で見た光景には騒音、メロディーが頭の中に作られているのを聞いていると感じる。聞こえなくて「しーん」とはしていない。このおかけで、私は脳が創り出す音と現実の音との違いがよくわかっていない感じである。




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発声に体力が要る

2016-10-12 13:13:53 | 声と言葉
ようやく先週、ヘルパーさんに読んでいただいているPAPER BLOGは10回目になった。とても遅い・・・
当初ヘルパーさんに読んでいただく紙ベースのブログは、気持ち的に気楽に書けると思ったが、逆だった。プリントアウトしたブログを読んでしまうと、いい加減な文章ではいられなくなったのである。
インターネットのブログは「である」調で、紙ベースのブログは「です」調で、自然にこうなった。
先週のブログはこんな感じであった。

Vol.10  「声を出す練習をお手伝い頂けますでしょうか」

リハビリでは、課題という感覚を確認することがよく行われています。
やわらかさの違う2種類のスポンジを最初に身体に当て、感覚を覚えます、その後課題として、目をつぶって今身体に当てているスポンジは、硬い方か柔らかい方か質問されます。このように感覚を確認するものなどが課題といわれています。

課題に答えるのは、痛い・弱いなど感覚を表現することが多いです。
短い言葉で答えられることがあるので、そういうときは先生は「口で答えて」と最近おっしゃいます。声を出すことは体力がつくそうです。

自宅では筆談が圧倒的に多いです。当たり前とは思いますが・・・
でも家族とヘルパーさんとで、会話するとしたら、家族ではあまりしないしないなと思ったことがあります。
お礼や挨拶です。
特にお礼は本当に口で言いたいです。
文字数は少なく、言葉を話す練習に良さそうと思っています。

ただ文字数の少ない言葉であっても、私にとっては難しいです。息が続かなく「よろしく」「お願い」「します」となったりしますし、自分が話した言葉が聞こえないので、自分が話せていたときの口の中の動きや唇の動かし方を思い出して、たぶんこんな感じ?でしゃべってみているのです。このとききちんと言葉として通じているかどうか、正確に教えていただけることが、私にとってはとても重要だと思っています。おかしなしゃべり方を治し、正確な発音を覚えることができるのではないかと思っているからなんです。私のしゃべり方はひどいと思うのですが、一番聞き取りにくいところを教えて頂けると大変有り難いと思っています。

でも時間は少ないため、最初は「おはようございます」のみについて、来週からお願いできますでしょうか。



実際、簡単な言葉で返せるように、ヘルパーさんが話しかけてくださっている。

今日、私の声がかすれるように聞こえるときもあるようで、ヘルパーさんは無理せず練習しましょうとおっしゃってくれた。
でも今日の自分の声は体調もわかるのかなと思った。
昨日は体調を崩してリハビリをお休みしたのである。





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声を出す自主トレ

2016-09-09 12:13:03 | 声と言葉
先日、移植登録の関係で病院で受診し、自分は大手術には耐えれられないだろうということを知った。私の場合、どうしたら体力ってつくのだろう?

片マヒときの記憶で、認知運動療法は筋肉がつくこともあるらしいよ、と聞いたことがあった。当時は信じられなかったが、今はやり方はわからなくても、筋肉をつけるのは手足ではないという気はしていた。
さっそく岩崎先生にメールで伝え、自主トレで体力がつく方法はないか相談した。
心肺機能upが基礎代謝upにつながると考えられ、大きな声を出したり本を声を出して読むのはどうか、アドバイスをくださった。
でも恥ずかしいので、家にひとりのときに、普段言えたらいいなと思っている言葉を言ってみている。自分の声は聞こえないため、口の形と、声が出ている(と思っている)ときの喉の振動があるか、喉の奥から息がでているかに神経を集中する。
わかったのは、朝起きたては、一定に長めに息を出している。今まで「よろしく、お願い、します」と一息では言えなかった。夜になるとできなくなるが。
喉の振動は透析後弱くなるか、なくなる。口の動き方には変化は感じなかった。
この自主トレは呼吸に本当に関係しているなと思う。
現在もできない深呼吸ができるようになったらうれしい。

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口の中の感じ方の変化と、よくわからない自分の身体に対する感じ方

2016-08-17 11:11:07 | 声と言葉
最近自分の身体で気になるのは口の中である。

原因は自主トレで疑似食塊を使ったり、訪問歯科で電動歯ブラシの使い方を習い毎日時間をかけてブラッシングしているからだと思う。
これらを全く行なっていなかったときと比較すると、自分の口の中に対する感覚への意識の集中力はかなり変わったに違いない。

その影響か、疑似食塊が口にはいったとき、歯ブラシが口の中に当たるとき、感じ方が鮮明になりつつある。
このことが関係しているのかわからないが、自分が無重力状態にあると感じることが増えている。車イスでもベッドでも落ち着かない感じである。私は身体が浮いているわけではなく、無重力を感じるなんておかしい。でも何かを食べているときに、食塊は口の中をフワフワ浮いていると感じる。寝ているときは、サイドレールに左足をぎゅっとつけたり、両足そろえてぎゅっと曲げると幾分落ち着いたりする。

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目で理解する「あいうえお」

2015-10-14 11:10:45 | 声と言葉
昨日のリハビリについて書くつもりだったが、今朝急に思い出した記憶が気になり、これを先に書こうと思った。
記憶とは、脳出血で搬送された杏林大学病院で受けたSTであった。先生はすごく若くもなく中年でもない、35歳くらいに見えた。先生が私に教えてくれようとしていたことを思い出した。

残念ながら、私は教わったことをマスターできなかった。
その内容とは、目で見て言葉を判断できる口を動かす方法だったと思う。
発声ができないとき、確かにこれができたらすごい。
あ行、か行、・・・、 あ段、い段、・・・、紙に書き、一語一語、それぞれ口の開け方、口から見える舌の動きなどが違うことを教えてくれようとしてくださっていた。

STの先生は、はとんど筆談を必要としていなかった。
それは、先生が教えてくれていた口の動きを、先生自ら実践していたと思うのである。

看護師さんからは、50音のひながなの紙を指差しで伝えてもらっていた。
でも何を伝えられたのかの記憶がうすい。
STの先生の口の動きと同時に、先生の言葉と表情もタイムリーに見ていた。
先生の言葉は記憶が濃かった。

私もこれができるようになりたい。


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