脳からみた自閉症◆大隅典子

2024-01-30 00:02:47 | 読書
自閉症の僕が跳びはねる理由◆東田 直樹
以前、NHKのドキュメンタリーの再放送で、東田直樹さんのことを観て、書かれた本を読んだら、自閉症ご本人が話しにくいけど書く文は作家でびっくりした。

私は自閉症を知らず、自閉症を研究している人はず、と読みやすいブルーバックスの「脳からみた自閉症」を読んでみた。読みやすいはずだが難しかった。。。著者は歯科の博士だけど、所属していた研究室が脳の発生に関係する遺伝子に関わってから興味を持たれ、発生学専門でこの本を執筆されている。 日本語の発達障害とは、正しくは「発生発達障害」で、発達障害のひとつの自閉症は母胎で脳が発生する過程と考えられているそうだ。

自閉症となる遺伝子があって、最終的に創薬が目標のようだが、研究の対象が遺伝子とは生命誕生以前の話である。
東田さんの本で自閉症でほとんど話せないとか、自分の身体の感覚がよくわからないとかあって、この本から実践でよくなることを知りたいと思ったのだが。


自分が腎臓の病気になったのは、生まれてわりとすぐウィルムス腫瘍で左腎摘していることは知っていたが、もとをたどれば自閉症と同じ遺伝疾患だったんだなと思った。
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WAGR 症候群
ウィルムス腫瘍(Wilms’ Tumor)、無虹彩症(Aniridia)、泌尿生殖器異常(Genito-Urinary
Anomalies)、精神発達の遅れ(mental Retardation)などの症状を示す疾患で、染色体微細構
造異常症候群の1つです。

WAGR症候群は、発症頻度 100 万人に 1 人とされる稀な遺伝性疾患です. WAGR 症候群は 11 番染色体上の一部の遺伝子を欠失することにより生じます. ウィルムス腫瘍、無虹彩、 泌尿生殖器奇形、精神発達遅滞に加え、全身の様々な臓器にも奇形を生じます. 診断 通常、無虹彩が診断のきっかけになります.
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でも本を読んでも自閉症はどういうものかについてはわからなかったです。
誰についてもそうかもしれませんが、人間は見た目で判断できないということしか言えないです。

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自閉症の僕が跳びはねる理由◆東田 直樹

2023-12-04 16:38:03 | 読書
夜、眠れないときNHKで再放送が深夜にやってるのでよく観る。

先日、2014年にやってたドキュメンタリーの再放送があった。
自閉症でうまく話せないが、パソコンですばらしい文章表現ができ、文字盤上でローマ字を指さしコミュニケーションができる東田 直樹さんのことだった。
番組を観てネットを読んだら、それを可能にしたのは、お母様による試行錯誤で、ものには名前があると理解する必要があったという。

「自閉症の僕が跳びはねる理由 」は、東田さんが13歳のときに書かれたエッセイで、現在30歳になられ本を出されている作家です。
「自閉症の僕が跳びはねる理由 」という本は、20か国以上に翻訳され、子供とコミュニケーションが難しい多くの親に読まれている。 東田さんの思っていることや行動の意味が、一問一答わかりやすい本だった。

私も話せないと思って観たけど、「自閉症の僕が跳びはねる理由 」を読むと、自閉症は話せない、思いとは違うことを話す、自分の身体の感覚があまり分かりづらいなど、自閉症を何も知らなかった思った。

気持ちは周りの人と同じで、人と違う行動を取って恥ずかしいと思う・・・

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猫は抱くもの◆大山淳子

2022-09-19 16:20:53 | 読書
何度かジーンときました。

猫と生活したことはあっても、犬に比べるとぱっと見嬉しそうに見えない猫。
猫同士の会話とか、人間の話や行動から猫が考えることはいっぱいでてきた。

ある人間を恋人同士のように思う猫がいた。 でもその猫は、人間と猫、違う世界にいて本当の付き合いはできなくても、必要される存在でいたいと思った。
このようなエピソードばかりではなかったが、この本から自分には哀愁のようなものを感じた。


本の画像クリックで映画の予告編1分位(GYAO!)
映画は観ていないが、本でロシアンブルーの猫と一緒の女性は40歳位である。














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復刻・岸信介「日本戦時経済の進む途」

2022-09-11 14:38:20 | 読書
この本を読むだけなら、理路整然と説明できて、戦時にある日本での将来を見据えていて、アジアをリードしていくと考えている燃える人だと感じた。

こう言うつつも、この本は文語体でちょっと読みづらくもあった。
でも昭和17年頃の雰囲気も出ていたと思う。

でも安倍元首相のことがあって、その祖父の岸信介氏は、旧統一教会の教祖が文鮮明(ムン・ソンミョン)氏との関係が情報番組などで話題になっている。
安倍元首相の祖父の岸信介氏というのは何となくわかっていたが、「この本」はGHQによる焚書だと知って気になった。

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思考スタイル◆R.L.スターンバーグ

2022-09-07 16:49:34 | 読書
サブタイトルにつられて読もうと思った本。”能力を生かすもの”
思考スタイルと能力は混同されるが、私もそんな感じでした・・・
省電力的にスマートな思考スタイルが能力をアップさせるんじゃないかと。
 
思考スタイルとは、考え方の好みのことだった。
スポーツが好きでのめり込むタイプだが本を読まない子供にスポーツの本を与え、自ら読み始めるような、教育者は生徒の思考スタイルを考慮する必要がある。

職業を決めるとき、自分の思考スタイルがわかっていれば、面接などで自分にマッチした仕事が見つけられそうな気がした。

それにしても、この本、自分には難解でちゃんと読めておりません。
どういう人がこの本を読むのだろう、教える立場の人?会社の人事か採用担当者?

心理学者R.L.スターンバーグ氏は、人間の知能の三部理論を提唱し、知能研究の第一人である。
この本、思考スタイルも、その知能理論を包括的にするために、認知、性格、教授・学習に関するスタイル理論を統合し、知能の三部理論に関連して理論化したものである。⦅難しいが転記しました・・「思考スタイル」では三部理論、HPでは三頭理論。古本屋で購入したから変わったところもあるのかな?初版第1刷発行 2000年1月⦆









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はいせつケア・リハ◆株式会社gene

2022-08-30 10:18:07 | 読書
ケアも、リハも、暮らしも、はいせつで変わる。 おむつの見直しや皮膚トラブルの解消、食事や疾病、動作の変化。 実際にケアをされている方の思いや、はいせつに関する取り組みなど、それぞれの立場だからこそみえるニーズや「暮らしにつながるケア・リハ」を、セラピストだけでなく、介護士・医師・看護師・患者家族等、多数の視点からご紹介します。


私は2回目脳出血で寝たきりになり、歩いてトイレへ行けなくなった。
さらに両麻痺で排便感覚がない。
倒れた直後に、自宅に帰るため1年間リハビリを受け、私の担当の看護師は、女性のPTのリハビリ療法士に便を我満できるようにならないものかしらと聞いた。もし立って歩けても、排便コントロールできず不自由がある。
するとPTの方は、膣を閉じれば便を我満できると聞いたことがあるとおっしゃった。
一時膣を閉める練習をした。でもキュッと閉じる感覚がわからず、出来ているとそうでないときの差もわからなかった。
でもこのことがあってからか、自分もはいせつはリハビリで改善するのかもと思っていた。

目に留まったのが「はいせつケア・リハ」という本であった。
リハビリについては自分が読みたい内容はなかったが、いろいろな人が書かれていてためになった。
はいせつケアに関わる人の考え方(介護するされる立場は対等、人間として守られるものがある)と、はいせつケアの専門性が広がりつつあるらしいこと(むつき庵おむつフィッター研修、おむつ検定1~3級など)が印象に残った。


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太平洋戦争の大嘘 藤井厳喜

2022-08-28 12:43:10 | 読書
実際、びっくりしたけど、この本は「~ですね」などと語りかけるような、かたい文でなく読みやすかった。

内容は、元アメリカ大統領ハーバート・フーヴァー[1874-1964]が書き残してくれたものに、実際知らされていない太平洋戦争の大嘘が多かった。
フーヴァーの遺族は、これを見つけても50年も公にできなかったという。
敵国であって、日本に対する嘘が実はこうだったという書物が見つかり、日本で読んで知ることができている。それを書いた元アメリカ大統領ハーバート・フーヴァーがすごいと思った。

フーヴァーは幼くして両親を亡くし、スタンダード大学へ進み地質学を専攻し技術者になり、アメリカ大統領になっている。

歴史に無頓着な私だが、読んで良かったと思う。

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本とインターネット

2022-08-19 11:06:31 | 読書
入院した病院がPC持ち込みできず、、本ばかり読んでいて、現在インターネットは辞書代わりにしか使っていない。
本の魅力を再確認した感じだ。

私は片手で、重い本を読むのを毛嫌いした。
でも重い本の中に有用な情報があると分かると、夢中に読むせいか、実は本重くないのだ。

インターネットより本を読みたくなったのは、誰が書いたかわかっている信頼性だろうか。

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FACTFULNESS

2022-08-14 15:56:59 | 読書
今回、高熱で菌がいるのでは、と入院した病院はパソコン持ち込み禁止だった。
聞こえず話せないので、看護師さんとのコミュニケーションは、ひらがなのボードが用意されて、これを指させばお願いすることはできた。

でもパソコンがないと、やることがなくひますぎる。
看護師さんに、家族に読む物を持ってきてもらえないかお願いした。

アマゾンで注文したが、思いのほか分厚い本で、片手の自分には読めないと諦めていた本だ。
FACTFULNESS。

アマゾンにあった内容はこうだった。

ファクトフルネスとは――データや事実にもとづき、世界を読み解く習慣。賢い人ほどとらわれる10の思い込みから解放されれば、癒され、世界を正しく見るスキルが身につく。
世界を正しく見る、誰もが身につけておくべき習慣でありスキル、「ファクトフルネス」を解説しよう。

文は読みやすく、グラフが多く、紙質は厚いので、両手なら分厚い本だがすぐ読めてしそうだ。

人間にある本能は、世の中の本質を知りたいと思ったら反省すべき点が多いなと思った。

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NHKスペシャル 脳がよみがえる脳卒中・リハビリ革命【本】

2017-12-30 01:36:50 | 読書
この本はいい本だと思って感想を書こうしたが、ネットにこのNHKスペシャルを観た人の感想があった。

NHKスペシャル 脳がよみがえる~脳卒中・リハビリ革命~ 2011.9

私が印象に残ったものを書いた。

脳科学の研究が進み、現在患者は280万人6人に1人がなると言われる脳卒中の原因は脳内で起きていることもわかり、リハビリも脳が主体になってきている。
リハビリ方法には新しいものが生まれ、発症後何年も経過したら回復不可能といわれたマヒについても、脳からマヒへ命令が届き、動かなかった手が動き出す方法があるらしい。

国立大学でリハビリを研究する機関はわずかがそうだ。
この本で紹介されている鹿児島大学霧島リハビリテーションセンターで川平法を考案した川平教授は、患者を診るだけでなく、海外で脳の可塑性について基礎研究を行なったそうである。
そして川平法が成果を上げているのか、「介入試験」を利用して、難しいリハビリの成果をみるため検証している。
取材にあたった医学部出身のディレクターは、リハビリ療法士に質問しないと、リハビリで何を行っているかわからなかったそうである。
患者はラクで、リハビリ療法士は少し額に汗する「促通法」。
手の指のリハビリでは、リハビリ療法士が伸張反射を与え動きやすくしておき、その後患者自ら弱い力で動き始めるので、訓練することで、脳と指との神経は増強されるようだ。

この本では、いくつか脳のリハビリは紹介されている。
最後の章では、これまでのリハビリに関わる制度の変更などにもふれている。
自分に合ったリハビリ環境(通院、訪問、入院)、リハビリ療法の選択・・・
これらは変化しており、脳卒中が増えている昨今は、脳卒中になっていなくても日頃から意識したい情報である。
コメント (2)
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