匂い

2020-09-30 14:23:30 | 認知神経リハビリテーション
今まで過去を思い出した匂いを思い出したことがあります。
美術室を思い出したら絵の具の匂い、研究室を思い出したら滅菌処理器オートクレーブの匂い。

その逆が起こったんです。
家には自分ひとりなのに突然古い本の匂いがして、強い匂いじゃないからそのうち消えるだろうと思ったのに消えない。
今いる場所で感じる匂いとは思えなくて、気になる匂いを感じ続けていると、その匂いから連想される記憶が湧いてきた。
行ったことがある古本屋さん、あまり読まられなくなった古い書籍が収められた大学の図書館の地下にある書庫、いとこのお兄さんが私に似ていると言ったのを思い出して古本屋で見つけた絵画。
なんでこんな記憶が?
でもあることを思い出したら想起される匂いより、突然感じた匂いの方が溢れ出る自分の記憶のボリューム感があっておもしろいなあと思いました。

こんな感じで自分の身体が動いている記憶、思い出したらいいのに。
突然感じた匂いによる記憶は、おもしろいけど、リハビリにつながるものとはちょっと思えない気がするんです。
そう感じるのは、以前記憶からイメージをやってみたら、動きはないが臨場感を感じることは脳で作れるんだなと思った事があったからです。
記憶からイメージできそうな気がする・・・
その時はベッドで横になってブランコをイメージしたのですが、匂いの記憶より、ある一時の記憶じゃなく、何層にも重なった記憶を利用している感じがしました。
リハビリで、脳出血前の動いている自分を思い出すよういわれたことがあるので、あり得るリハビリ法だけど私はできたことがないんです。


岸田劉生|麗子像  座敷童みたいって思っちゃった
コメント (4)
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リハビリ後退を発見

2020-09-27 00:57:12 | 日記
訪問看護師さんに爪を切っていただきました。
爪を切ってもらうときは、宙を見て、今どの指の爪が切られているか感じます。
左手足はわかり、右手足はそもそも感覚がわかりづらかったのですが・・・
「左足の指が3本しかない」
感覚的に、小指は薬指と、中指は人差し指とくっついて、それら4本の指がどうなっているかわかりません。

左足指の感覚がわかりだしたのは、わりと最近で2017年で訪問リハビリ中に父がよく触角の課題をやってくれたときでした。
半ば遊びっぽくやっていた足指感覚課題で、足指の感覚がわかってしまったけど、このブログ内には見つからない。
書いた記憶もないんです。
また父にお願いしたいな。

触角の課題など、答えるのに時間がかかると、リハビリ療法士さんに申し訳ないなと思うときもあります。
でもリハビリ療法士じゃなく家族だと、確かに集中できるなと感じたことがあります。

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お世話になった師長さん

2020-09-25 11:59:14 | 透析
寝たきり状態の自分は、透析を受けるにも車イスからベッドへひとりで移ることができません。
そのようなたくさんの介助を必要とする透析患者である私を気にかけてくださった師長さんが異動されました。
師長さんが異動されることはないとは思わないけど、やっぱりショックでした。

この師長さんがおっしゃることには気づかされることが多かったのですが、特に本当にそうだったと感じたのが、話すことができない自分は、診察を受けるとき医師の説明を受けるのは同伴する家族が当たり前と思っていましたが、「筆談しないなんてひどいよ」と少しご立腹されたことでした。
このことを、(現在リハビリはお休み途中ですが・・・)お世話になっているリハビリ療法士さんは、師長さんのことを「いい人」とおっしゃいました。

医師の説明を受けたのは家族で、自分は確実に受けていないと思ったからです。
子供なら親が医師の説明を受けるのは親の責任だと思われますが、自分の場合はそうは思えず自分の責任を放棄したように感じました。
筆談を忙しい医師にお願いするのはどうかという気もするのですが、今は診察前にお願いしたいこととか質問などを予め書いて読んでいただいています。

医療はお願いして専門的知識や技術で治療していただくと思っています。
自分がかなり障害が重い状況でも、医療は患者の意志を持ち続けて受けるべきものなんだなと師長さんから教わりました。

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体調の変化で変わる聞こえか

2020-09-23 11:42:03 | 聞こえ
昨日は祝日で、勧誘電話が多かった。
もちろん耳が聞えず話せない自分は、そのことを夫から聞くのみで、昨日違ったのは、今まで音がしなかった電話が鳴っていることが百発百中わかっているようだった。

「わかっているよう」とは、聞こえる音は電話とは程遠い、いつも耳にしていた玄関のチャイムの音にそっくりだから。
その音も、いつも聞こえる音は玄関のチャイムとは程遠い、効果音?電子音?、まったく不可思議な音だった。
自分は、その音を聞き、インターフォンのモニターを見ると訪問者があったとわかり、実際記憶している音とは違うが、その音で「誰かが来た」と認知する。

昨日は玄関のチャイムしか聞こえないので、まずインターフォンのモニターを見て誰も来ていないと思う。
次に電話を見ると決まって液晶画面が光り、電話をかけた人の電話番号が表示されていた。


この聞こえがあって、この日の自分の耳の騒音がすごく、雨は降っていないしそもそもそんな音はマンション3階の部屋で聞こえるはずがないのに、雨の中せわしなく歩く人の足音がした。

最近1カ月、異様な食欲と食欲減退で何か疲れると感じていた。
今月大腸検査を受けたが、昨年も大腸検査を受け、このときは体調を崩して約1日眠ったが、その後一時的に耳が聞えた。

(ですます調じゃなく書いてしまった・・・)


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人の考え方、脳の考え方

2020-09-14 11:06:27 | 認知神経リハビリテーション
今はリハビリに通えないので、自分でこれでリハビリになるかな、と思うことをやってみています。
私のリハビリは当然ながら難しすぎて、進歩しているとかもよくわかりません。
じゃなんでそんな不毛に思えることをやってるんだろう?

何もやらない自分がいやだからら?

自分は脳のリハビリをやっているつもりだけど、本当にこれができているとは不安です。。。

身体を動かせる脳はいつも合理的に考えることができて頭がいいと思うんです。
動いてる人をよくみると、自分はそんなことはできっこない、と。
私は人の考え方で動こうとしているから、いつまでたっても動けないのかな。
私が脳のように考えることができたら。


今まで透析で穿刺が難しくなって、すごくご面倒をおかけしている時期がありました。
ある透析スタッフに聞くと、シャント音はあり血流の勢い部分的に穿刺しても脱血不良だとおっしゃるんです。
でもある時期から穿刺がスムーズになって、なんでだろうと聞いたら、その方はコツがわかったって。。。
穿刺した人にしかわからないことですよね、すごいなと思うだけだった。

別の穿刺ができるようになった透析スタッフに、穿刺ってコツですか?と聞いたら、理屈より感じろ、って。
笑ってしまったけど、本質ついてるかもと感じました。
私のリハビリにもつながりそうな。
感じることでしか、身体の動きは理解できない気がしました。


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眠りと感覚

2020-09-07 11:54:23 | 日記
体調、気力はリハビリに影響しますね。
当たり前ですが、大腸検査を受ける5日前くらいから、生気を失いはじめたというか、とにかく眠り続けたくて、透析4時間はあっという間に終わりました。
その間は、車イスに乗る安心感は感じられず、フットレスト上の足裏の感覚はありませんでした。

今朝は退院3日目で体調が戻ったのか、もう足裏の感覚はあり、車イスに乗ることは怖くありませんでした。


単に大腸検査を受けると食事はいつも以上に制限されるので、やる気もなくなるからよく寝た気はします。

ただ今回の検査前の異常な眠気その後足裏のはやい感覚回復、昨年検査後具合が悪くなって丸1日熟睡その後一時的にあった聞こえ。
TVから入った言葉を耳で聞いた(2019.6)
聞こえることを感じることと思ったとき、昨年と今年は似たような現象が起きた気がしたんです。
眠りによる感覚の回復。
コメント (2)
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自分にとって大事な大腸検査

2020-09-04 15:15:58 | 透析
実は自分は特別な大腸検査を受けていると思っていて、その内容を書くことをためらっていました。でも自分が大腸検査を必要としていると思い、書いてみました。
寝たきりの自分の行う大腸検査を受ける内容についてです。

これは入院して看護師さんに多大な負担をかけてしまいます。
私は寝たきりになったとき、大腸検査はできなくなったと思いました。
この検査の準備は、多量の下剤と2リットルの腸洗浄剤を飲み、腸を空っぽにします。
何十回もトイレへ歩き用をたすことができなければ無理だと思っていました。

今は年1回、トイレでなく多量のオムツで、この大腸検査を受けているのです。
看護師さんにはほんとうに申し訳ないです。
でも私は検便にひっかからないことはなく、ポリープがあることが原因だそうです。
毎年この検査を受けポリープを取ることは、意味があり、でお私の場合は病院に申し訳ないと思います。

寝たきりで水を飲まなくなり、飲みこみに軽い障害があり、いつもたくさん水を飲むこの検査前はブルーになっていました。気分が悪くなるとそれ以上飲めず、今まで1リットル飲めないことがあり、代わりに1リットル以上の水浣腸でした。

今週あった大腸検査では、2リットルの腸洗浄剤を飲まないことになりました。
そのことを知らせてくれた看護師さんに、「ありがとうございます!!」と伝えてしまい、看護師さんはきょとんとしていました。
「確かにちょっとオーバーか・・・」
後になって恥ずかしくなりました。

今回水浣腸で排泄されず、映像には黄色い便は浮遊してはいたのですが、小さいポリープははっきり見えました。ちゃんと腸を空っぽにした人より腸内は全くきれいではないんですけど・・・
下剤服用後、オムツ交換10回程あり、いつも下剤でのオムツ交換は5回あるかどうかだったので、大腸検査的にはよかったけど、脱水症状ぽかったかもしれません。

検査結果、ポリープは小さいので取らずに済み、経過観察となりました。

看護師さん、どうもありがとうございました。



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