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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

好戦的である快感は穏健なリベラルに勝るのか

2017-10-10 | 集団的自衛権

この表は、支持政党ごとに聞いた北朝鮮(朝鮮民主主義共和国)への軍事行使容認を聞いたものである。極めて解り易い内容となっていて、政党の持つ性格などが見てくる。
北朝鮮への軍事攻撃が経済制裁以上に意味がないことがはっきりしている。経済制裁は北朝鮮の底辺の人や地方に、困窮極めることにはなる可能性はあるが、安倍晋三が言うような政策を変えさすことなどできはしない。抜け駆けをいくら見つけ、制裁効果をあげたとしても、政策を変えて話し合いのテーブルに着く可能性はゼロである。この国には政権交代がないし、チュチュ(主体)思想が根底にあり、政策を変えて話し合いをするなどと言うは発送はまるでない。安倍晋三はできもしないことを掲げ、危機を煽り軍事国家への道を開こうとしている。
この安倍晋三のプロパガンダは成功して、国民は不安になっている。北朝鮮は、安倍晋三と同じ三代目のお坊ちゃまの独裁国家であり、暴走国家ではあるが決して侵略国家などではない。おねだりと自己主張それに国内の引き締めのための、核実験であるミサイル発射である。
この国に対して、軍事行動をせよと考える好戦的な考えは、威勢が良くパフォーマンスとして解り易く、劇場的でもある。敵を作りたたく構造は政治家が良く用いる手である。国益や愛国心をも鼓舞する。政治家にとって一種の快感であろうかと思われる。核兵器廃棄より、核を所有することで国家の威信が高まると思うのである。それはまさしく、金正恩の発想と何ら変わるものではない。危機を煽る思想でもある。
平和を訴えることは、相手国に対して先ずは理解を示さなければならない。容認することではないが、好戦的な人たちからは理解されない。政治家はスローガンを上げなくてはならない。北朝鮮への軍事行使を最も多く支持する政党は、77%の維新の会であり、40%の自民党を上回っている。母群が自民党の方が圧倒的に多いから、軍事行使を容認する人は圧倒的に自民党支持者という事になる。ほぼゼロの共産党と、10%に満たない公明党と立憲民主党は、穏健派という事になる。
公明党は自民党のコバンザメになって、平和の党としての立党の精神を失ってはいるが、創価学会を主体とする支持者は忸怩たる思いであろう。本来であれば、自民党は希望と維新と組むのが自然な流れだといえる。
政治を見せかけのパフォーマンスや威勢の良い公約に安易に同調してはならない。穏健な政策こそが平和につながり、安定社会を生み平和国家の礎になる。威勢の良い軍備強化や経済成長ではないが、それこそがグローバル社会の本質なのである。
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政治家のレベルは最悪である

2017-10-10 | 民主主義
TBSのNes23の党首討論を見た。経済問題では、政権側はいつの時代も自分に有利な数字を引き合いに出す。志位共産党委員長と枝野立憲民主党党首の質問に、安倍晋三が引き合いに出した数字は極めて政治的である。志位委員長は、消費増税を中止して、年収一億円以上の富裕層への課税と株取引への課税や企業へ課税で十分賄えるとし、枝野氏は格差の増大と経済の停滞を、消費の減少こそが問題だというのである。これに対して、安倍晋三はかつてない程雇用は増加していると述べている。単に非正規雇用者が増えたに過ぎない。非正規雇用者は、消費を抑制を促し年金や税収を落としているのである。これが社会不安定になり、若者たちの将来への不安をも増大させるのである。
枝野氏の安倍政権になってから、トップの年収は倍になっているとの指摘には、安倍晋三は何も答えなかった。富裕巣を増やすことで見せかけの経済評価の数字的に上がっているに過ぎない。過去最長の好景気にあるという虚構の数字は、大企業と富裕層が独占しているのである。間接的に安倍は認めたのであろう。
加計学園問題では、日本のこころの代表が知的レベルが疑われる発言を繰り返し、安倍晋三を懸命に擁護していた姿がもはや滑稽である。その安倍晋三であるが、これまでの発言を繰り返すだけである。志位氏のこの問題の主役である、安倍昭恵と加計孝太郎を国会に証人として招致するべきだと、正論を述べた。TBSは今治側の官邸訪問の履歴が残っているのに、官邸にないのは説明がつかないと安倍に問い質した。これには小池百合子が口をはさみ、公文書として残していないのが事実なら、それは役所の怠慢でそれこそ情報公開の基本だと述べた。安倍は黙していた。
司会者の、安倍の説明を全部認めたとしても、結果として首相の友人が特区で優遇されているとの国民感情は残り、友人から何も聞いていなかったというのを多くの国民は違和感を持っている、がそのことはどう説明するのについては何もなかった。森友・加計学園問題はやはり、権力者の疑獄事件なのである。
野党の要請で開催した国会の冒頭解散は憲法違反だとの、吉田社民党党首の質問に、安倍は過去にも冒頭解散はあったことだと述べているが、相も変わらず質問の本質には答えようとしていない。
こうした討論会で、公明党はその八方美人ぶりが発揮されている。元々平和の党であるから、考え方としては自民党に近くはない。むしろ、維新や希望の方が自民党寄りの感があった。近い時期に自民は公明を捨てる勇気があるかである。
今日から総選挙でうるさくなる。私たち僻地には候補者は殆ど来ることがない。世は三極と言うが実際は、憲法と安保法制を軸にした、二極選挙であると思われた党首討論であった。いったい何のための選挙かはわからないままである。
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