そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

希望の党は唯一の拠り所である”風”を失い失速してしまった

2017-10-11 | 新自由主義

希望の党などすぐなくなると、1週間前に書いた。目まぐるしい選挙情勢の中で、このことは日を追って現実味を帯びてきている。希望の党は、小池百合子以外は全員が平の党員といって良い。推薦名簿発表の席での三人の表情が何とも哀れであるが、玄葉は選挙区に戻って支援者への説明中に涙を流している。そして、自らは無所属での立候補を選択した。盟友であった前原への抗議である。
お金のない希望の党は、公認申請料として300万円、党への寄付金として200万円以上の要求をしている。前原に騙されてネギ背負って来た民進党員は、不法ともいえる形で希望の党へ金を差し出すことになる。党首(小池百合子)との写真撮影は、3万円納めなければならない。金を自前で用意する半数以上の新人の民間人であるが、希望の党の不人気が今以上加速すれば、供託金没収者が続出することになる。初選挙で見たこともない土地への、落下傘候補が幾人もいるが、多くは選挙ブローカに振り回されている。付け焼刃でできた党首しかいない新党は、これらの対応すらできていない。
金がないのは仕方ないとしても、当選しようがしまいが選挙後に金の回収に走り回ることになる。当選していれば国会で金の回収をすることになり、極めて不適切な議員の典型になる。落選していると、小池に恨み節を言い続けることになる。党首の傲慢さと、金を巡る政党の性質が候補者を選択することになる。希望の党とはそういう性質の党なのである。
政策としては、原発ゼロと消費増税反対以外は、自民党と何ら変わるものがない。アベノミクスに対してユリノミクスなどと言い放ったが、中身があるものでない。原発ゼロはこれまで小池百合子は一度も口にしたことがない。早速東電への再稼働容認して、ウソがばれてしまっている。消費増税反対も中身がない。選挙対策の出鱈目公約である。つまり希望の党は自民党と何ら変わるものではない。
小池百合子は、瞬時の宣伝力やパフォーマンスが長けた政治家である。そうした点では、選挙にはうってつけの人物である。いくつもの政党を渡り歩きながらも、孤立してこなかったのは巧みに権力者に擦り寄ってきたからである。女性の特権でもある。彼女の女性の権利を主張する資格などない。希望の党は男だらけの候補者である。希望の党は所在地を、自民党時代の小池百合子の事務所にしたままであるが、
先にも触れたが、民進党に与えられた100億円以上の税金政党助成金を、趣旨を変え政党を鞍替えしても有効かどうかは疑問である。比例で議席を得ながら、政党を変えても居直ることと同様に、政治倫理の欠如で放棄である。
党首でありながら、情勢を見ながらも結局は立候補しなかった。風向きが変わったのを探知したのである。因みに投票日には、小池百合子は知事にもどって、出張でパリにいる。
選挙後には、細野や若狭に男気があれば分裂することになる。小池の飼い猫でいるなら、自民党の軍門に下ることになる。いずれにしても、政権の座に就きたい小池百合子の野望が達成されないまま、どんな形なるかはわからないが、希望の党は自民党の補完勢力以上の存在になる。自民党の改憲案でも出てくれば、ホイホイと乗って与党に組み込まれる可能性が大きい。その前の分裂はもっと現実的である。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港