石油が高騰する。産出国が儲かりオイルマネーが行き場を失う。脱石油を目指して飼料用トウモロコシからエタノールを生産する。
トウモロコシが高騰する。トウモロコシ作付に農家が走る。トウモロコシや小麦や大豆が市場に出回らなくなる。小麦や大豆も高騰する。
トウモロコシ依存する先進国の家畜飼料が高騰する。乳製品が高騰する。卵が高騰する。牛や豚や鶏の肉が高騰する。飼料の絶対量が不足するために畜産製品の生産量が減少する。
アメリカ政府がエタノール生産に補助金を出す。トウモロコシ作付農家が必死に生産量を増やす。食料でないため化学肥料や農薬やGM品種が何の制限もなく作付される。トウモロコシは大量の水がいるため水不足になる。
市場の出回るトウモロコシににオイルマネーが買い付けに走る。世界中の穀物価格が高騰する。貧国は穀物買い付けにより一層の金がいるようになる。
貧国の下層の人たちに食料が届かなくなる。豊かな国は、いっそう豊かになり貧しい国はより一層貧しくなる。
バイオ燃料使用エンジンが改良されエタノール価格が高騰し、サトウキビなどの作付にブラジルは走り熱帯雨林を伐採する。
世界中の穀物価格を上昇させ、水不足などの環境悪化を促し、先進国の畜産を壊滅させる。結局は、上からお金で生産を促された生産構造は歪な世界を作り出すことになるのである。