キルギス共和国で、大統領選挙が行われた。現職の先月訪日したバキエフ大統領が圧勝した。この国の、議会は全国の選挙区で0.5%以上獲得しなかった政党に議席を与えないことになっている。
そのためバキエフの率いる与党「輝く道」は48%の得票率であったにもかかわらず。90の議席すべてを独占しそうである。野党の「祖国」は30%を超える支持を得ながらも、議席を取ることもできない。
また、ウズベキスタン共和国でも、カリモフ大統領が大統領選挙で、88%の支持を得た当選した。対立した3名の候補はいずれも、大統領 支持の声明を出し、全く選挙運動を行わないダミー候補であった。
この国は、いずれもマスコミが政権与党を支持し、野党の動向すら報道していない。ロシア選挙と同じである。
欧州安保協力機構(OSCE)は、民主的に選挙は行われていないと声明を出している。その一方で、旧ソ連の国々で構成する(バルト3国を除く)独立共同体(CIS)や上海協力機構(SCO)は、民主的であったと、選挙を評価している。
先ごろ行われた、ロシアの総選挙を見ても、一旦権力を握ったものがそれを手放さない構図がある。プーチンは、どうやら大統領を降りても、院政を敷き新たな権力者として君臨するようである。これは、旧ソビエトの社会主義体制を色濃くの残しているといえる。
旧ソビエト圏の多くの国は、ロシアを見習いプーチン化しているように思える。