そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

プーチン化するロシア

2007-12-10 | プーチン

Photo  プーチンロシア大統領が、後継にメドベージェフ第1副首相を指名した。今回の選挙で、プーチン率いる「統一ロシア」が大勝した。63%の大量の得票をバックにプーチンは何を目指そうとしているのであろうか。

ロシアはソビエト連邦が崩壊してからの、ゴルバチョフ、エリチンと続いた混Putin_joins_new_actors_on_the_middl乱時期を居健的に制圧することで、強いロシアをイメージさせることに成功した。そのために、KGB出身のプーチンは報道の自由を犠牲にし、独立を希望するチェチェンなどの民族を 殺戮することや、エネルギーを国家管理することで強いロシアを再建した。

憲法で禁止する、3期目の大統領はないのであるが、連続しての3期を彼はどこかで便法を用いて、再度大統領の座に返り咲くのでないかと推察されている。統一ロシアの、比例代表のトップに自らを置いたことや、同じKGB出身者の若いメドベージェフを指名したことから、憶測されている。

Photo_2封建体制(奴隷・農奴体制)から社会主義体制と続く中で、ロシアには民主主義が育まれる土壌がなかった。国民は権力者への従属と、国家の強権体制が必然的にセットになって無意識に存在することになる。この国に、民意は存在しない。

プーチンは高い経済成長と、国民に向けての強いナショナリズムを訴え支持されたことを背景に、これからさらに強権国家となっていくように思える。その結果、犠牲になる民族と環境破壊がどこまで続くのであろう。

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