■国連の持続可能開発ソリューションネットワークが2012年4月から毎年春発表している世界幸福度報告(World Happiness Report)が今年も公表されました。残念ながら我が国は157か国・地域のうちで過去最低の58位となっています。一方、隣の台湾は25位で中東のアラブ首長国連邦についでアジアでは2位となっています。
↑日台友好親善バッジ。↑
※参考URL「世界幸福度報告」 ⇒ http://worldhappiness.report/
この調査における幸福度とは、自分の幸福度が0から10のどの段階にあるかを答える世論調査によって得られた数値の平均値であり、主観的な値となっています。報告ではこの幸福度を、GDPや健康寿命を含む6つの説明変数を用いて回帰分析し、各説明変数の寄与を求めて分析しています。
説明変数は(1)人口あたりGDP(対数)、(2)社会的支援(ソーシャルサポート, 困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか)、(3)健康寿命、(4)人生の選択の自由度(人生で何をするかの選択の自由に満足しているか)、(5)寛容さ(過去1か月の間にチャリティ等に寄付をしたことがあるか)、(6)腐敗の認識(不満・悲しみ・怒りの少なさ、社会・政府に腐敗が蔓延していないか)の6つから構成されています。
※世界ランキング一覧表(エクセル): ZIP ⇒ chapter2onlinedata.zip
**********共同通信NNAアジア経済ニュース2019年03月22日(金)
台湾の幸福度はアジア最高、国連リポート
国連が20日に発表した世界の幸福度についてまとめたリポートによると、台湾は昨年から1ランク上昇し25位だった。アジアでは首位となり、日本(58位)や中国(93位)を大きく上回った。
国連は2012年から、自由度や社会的支援、1人当たり実質域内総生産(GDP)、健康寿命(健康で活動的に生きられる期間)などを数値化し、ランキング付けしている。19年のリポートでは156カ国・地域が対象となった。
台湾は、「自由度」を評価する数値が高かったものの、「社会的支援」や「寛容さ」が低かった。
首位は2年連続でフィンランドで、2位はデンマーク、3位はノルウェーと続き、福祉が手厚い北欧諸国が上位入りした。
アジアでは、シンガポール(34位)、タイ(52位)、韓国(54位)、日本、フィリピン(69位)、香港(76位)、マレーシア(80位)、インドネシア(92位)、中国、ベトナム(94位)と続いた。
台湾メディア(電子版)は、「台湾の民主政治には多くの改善点があるが、言論の自由や投票権が確立しており、いかなる書籍や映画にも発禁処分は下さない点など、台湾では当たり前となっていることが多くの国では実現されていない」と指摘。その上で、「台湾人が親切で、助け合う民族であることも幸福度に寄与した」としている。
**********台湾Today 2019年3月21日
国連の「世界幸福度ランキング」、台湾は世界156カ国・地域中の25位
↑国連は20日、世界156カ国・地域の幸福度を格付けする「世界幸福度ランキング」を発表した。台湾は25位で、日本や韓国などの近隣諸国を上回った。写真は台北市(台湾北部)の市役所前で行われた年越イベントの様子。(外交部国際伝播司)↑
国連は20日、世界156カ国・地域の幸福度を格付けする「世界幸福度ランキング」を発表した。その結果、「最も幸福な国」は2年連続でフィンランドだった。台湾は25位で、日本や韓国などの近隣諸国を上回り、アジア諸国の中ではアラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ高さとなった。
北欧にあるフィンランドは、総人口550万人。森と湖とサウナを愛することで広く知られている。国連が毎年発表している「世界幸福度ランキング」では2年連続の1位獲得となった。
このランキングは、世界156カ国・地域の住民を対象に行った幸福度の調査に加え、平均余命、収入、社会的支援などを評価指標とし、幸福度を数値化してはじき出したもの。
幸福度の高い国は、どの評価指標も高く評価されているほか、往々にして社会が非常に安定しており、2005年以降、その幸福度に大きな変化が見られないのが特徴となっている。
台湾の世界ランキングは25位で、シンガポールの34位、タイの52位、韓国の54位、日本の58位、香港の76位、中国の93位を大きく上回った。アジア諸国で見ると、21位だったアラブ首長国連邦に次ぐ高い順位となった。
**********読売新聞2019年3月12日18:39
幸福度、日本は58位…台湾や韓国にも及ばず
【ニューヨーク=橋本潤也】国連が定める「国際幸福デー」の20日、世界の「幸福度」を順位付けした2019年版の報告書が公表された。日本は昨年から四つ順位を下げ、156の国・地域のうち、58位にとどまった。主要7か国(G7)では最も低く、台湾(25位)や韓国(54位)にも及ばなかった。
1位は2年連続でフィンランドだった。2位にデンマーク、3位にノルウェーが続き、北欧諸国が上位を占めた。米国は19位、中国は93位だった。最下位は、国内で武力衝突が続く南スーダンだった。
ランキングは、1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援の体制、健康寿命、汚職の度合いなどを基準に、16~18年の「幸福度」を数値化した。
**********フォーカス台湾2019年3月21日13:11
台湾の「幸福度」世界25位 日本、韓国を上回る
↑元日の総統府前で行われる国旗掲揚式の様子↑
(台北 21日 中央社)世界の国・地域の「幸福度」をランク付けした国連の報告書が20日に発表された。これによると、台湾は156カ国・地域中25位で、昨年より1つ順位を上げた。アジア地域ではアラブ首長国連邦(21位)に次ぐ2位だった。
上位3位は順番にフィンランド、デンマーク、ノルウェーと、福祉面が充実している北欧勢が占めた。台湾の近隣国では韓国54位、日本は58位。
調査は2012年から実施されているもので、各国・地域の住民を対象とした生活の満足度についてのアンケート調査を基に、国連の関連団体「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」が国内総生産(GDP)や健康寿命、収入、社会的支援などを分析、数値化した。
(編集:塚越西穂)
**********NHK News Web 2019年3月21日 19時08分
「幸福度」日本は58位に後退 「自由度」「寛大さ」評価低く
世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした国連の報告書がまとまり、日本は去年より4つ順位を下げて58位でした。G7=主要7か国の中で最も低く、台湾や韓国を下回りました。
国連は7年前から、1人当たりのGDP=国内総生産や健康に生きられる年数、社会の自由度などを数値化し、世界の国や地域の「幸福度」をランキングにしています。
20日に発表されたことしの報告書によりますと、フィンランドが2年連続で1位になったほか、2位にデンマーク、3位にノルウェーが続き、福祉や教育が充実している北欧諸国が上位を占めました。
このほかイギリスが15位、アメリカが19位でした。
日本は去年より順位を4つ下げて58位でした。
長寿国だけあって「健康に生きられる年数」は上位だったものの、「社会の自由度」や「他者への寛大さ」を評価する数値が低く、主要7か国では最下位でした。
アジアでは、25位の台湾、34位のシンガポール、54位の韓国などを下回りました。
このほか中国が93位、政治や経済の混乱が続く南米のベネズエラは108位となり、最下位の156位は、紛争が続き去年8月に和平協定が結ばれたアフリカの南スーダンでした。
★健康に生きられる 2位 他者への寛大さ 92位
世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした調査は国連が7年前から発表しています。
「幸福度」は、▽1人当たりのGDP=国内総生産、▽健康に生きられる年数、▽社会の自由度、▽他者への寛大さ、▽社会的支援、▽政府やビジネスにおける腐敗のなさ、などを数値化したもので、国連は、過去3年間のデータをもとに150以上の国や地域ごとにランキングしています。
ことし発表された日本のランキングは4つ順位を下げて58位でした。
項目別では、
▽健康に生きられる年数がシンガポールに次いで2位、
▽1人当たりのGDPが24位、
▽政府やビジネスにおける腐敗のなさが39位となっています。
一方、
▽社会的支援が50位、
▽社会の自由度が64位、
▽他者への寛大さが92位と低迷しています。
ここ数年の日本の「幸福度」のランキングは、2015年が46位、2016年が53位、2017年が51位、2018年が54位となっています。
**********
■幸福度と言えば、国民総生産(GNP)のかわりに国民総幸福度(GNH)を国王が率先して提唱しているブータンが有名ですが、この国連統計では96位となっています。ちなみに、ベトナムが95位、中国が94位です。
我が国のランキングを項目別でみると、
▽健康に生きられる年数がシンガポールに次いで2位、
▽1人当たりのGDPが24位、
▽政府やビジネスにおける腐敗のなさが39位となっています。
一方、
▽社会的支援が50位、
▽社会の自由度が64位、
▽他者への寛大さが92位と低迷しています。
また、ランキング54位から63位をみると、韓国、エストニア、ジャマイカ、モーリシャス、日本、ホンジュラス、カザフスタン、ボリビア、ハンガリー、パラグアイの順となっています。
一方、25位の台湾の前後、21位から30位を見ると、アラブ首長国連邦(UAE)、マルタ、メキシコ、フランス、台湾、チリ、グアテマラ、サウジアラビア、カタール、スペインとなっています。男尊女卑のサウジアラビアがなぜこんなに上位なのか、と思うと、国連のランキングの信ぴょう性に疑問がありますが、それはともかく、台湾と我が国の項目別の点数を比較してみましょう。
台湾 ⇔ 日本
Happiness score : 6.446 ⇔ 5.886
Whisker-high : 6.528 ⇔ 5.970
Whisker-low : 6.365 ⇔ 5.802
Dystopia (1.88) + residual : 2.045 ⇔ 1.399
Explained by GDP per capita : 1.368 ⇔ 1.327 (既に一人当たり所得も台湾が上)
Explained by Social support : 1.430 ⇔ 1.419 (社会支援も台湾が上)
Explained by Healthy life expectancy : 0.914 ⇔ 1.088 (健康寿命は日本が上回る)
Explained by Freedom to make life choices: 0.351 ⇔ 0.445 (人生の自由度は日本が上回る)
Explained by Generosity : 0.242 ⇔ 0.069 (寛容性の度合いは圧倒的に台湾が上)
Explained by Perceptions of corruption : 0.097 ⇔ 0.140 (腐敗度は日本が良好となっているが本当か?)
■総じて、我々日本人が台湾に行ってみて感じる印象がそのまま反映されており、相対的には納得する結果ですが、前述のとおり、日本が、治安が著しく悪くなってしまったホンジュラスと幸福度が同程度というのや、サウジアラビアが台湾と同じレベルの幸福度であるという結果には、どうも違和感を覚えます。
我々日本人は、台湾の良さを真似て、差別意識の撤廃により他者への寛容性を著しく高め、社会支援の向上により一層努めていくことが肝要です。さらに行政の腐敗の撲滅も目に余るため、当会もさらに一層切磋琢磨し、世界における我が国の幸福度ランキングの向上に貢献してまいる所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
↑日台友好親善バッジ。↑
※参考URL「世界幸福度報告」 ⇒ http://worldhappiness.report/
この調査における幸福度とは、自分の幸福度が0から10のどの段階にあるかを答える世論調査によって得られた数値の平均値であり、主観的な値となっています。報告ではこの幸福度を、GDPや健康寿命を含む6つの説明変数を用いて回帰分析し、各説明変数の寄与を求めて分析しています。
説明変数は(1)人口あたりGDP(対数)、(2)社会的支援(ソーシャルサポート, 困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか)、(3)健康寿命、(4)人生の選択の自由度(人生で何をするかの選択の自由に満足しているか)、(5)寛容さ(過去1か月の間にチャリティ等に寄付をしたことがあるか)、(6)腐敗の認識(不満・悲しみ・怒りの少なさ、社会・政府に腐敗が蔓延していないか)の6つから構成されています。
※世界ランキング一覧表(エクセル): ZIP ⇒ chapter2onlinedata.zip
**********共同通信NNAアジア経済ニュース2019年03月22日(金)
台湾の幸福度はアジア最高、国連リポート
国連が20日に発表した世界の幸福度についてまとめたリポートによると、台湾は昨年から1ランク上昇し25位だった。アジアでは首位となり、日本(58位)や中国(93位)を大きく上回った。
国連は2012年から、自由度や社会的支援、1人当たり実質域内総生産(GDP)、健康寿命(健康で活動的に生きられる期間)などを数値化し、ランキング付けしている。19年のリポートでは156カ国・地域が対象となった。
台湾は、「自由度」を評価する数値が高かったものの、「社会的支援」や「寛容さ」が低かった。
首位は2年連続でフィンランドで、2位はデンマーク、3位はノルウェーと続き、福祉が手厚い北欧諸国が上位入りした。
アジアでは、シンガポール(34位)、タイ(52位)、韓国(54位)、日本、フィリピン(69位)、香港(76位)、マレーシア(80位)、インドネシア(92位)、中国、ベトナム(94位)と続いた。
台湾メディア(電子版)は、「台湾の民主政治には多くの改善点があるが、言論の自由や投票権が確立しており、いかなる書籍や映画にも発禁処分は下さない点など、台湾では当たり前となっていることが多くの国では実現されていない」と指摘。その上で、「台湾人が親切で、助け合う民族であることも幸福度に寄与した」としている。
**********台湾Today 2019年3月21日
国連の「世界幸福度ランキング」、台湾は世界156カ国・地域中の25位
↑国連は20日、世界156カ国・地域の幸福度を格付けする「世界幸福度ランキング」を発表した。台湾は25位で、日本や韓国などの近隣諸国を上回った。写真は台北市(台湾北部)の市役所前で行われた年越イベントの様子。(外交部国際伝播司)↑
国連は20日、世界156カ国・地域の幸福度を格付けする「世界幸福度ランキング」を発表した。その結果、「最も幸福な国」は2年連続でフィンランドだった。台湾は25位で、日本や韓国などの近隣諸国を上回り、アジア諸国の中ではアラブ首長国連邦(UAE)に次ぐ高さとなった。
北欧にあるフィンランドは、総人口550万人。森と湖とサウナを愛することで広く知られている。国連が毎年発表している「世界幸福度ランキング」では2年連続の1位獲得となった。
このランキングは、世界156カ国・地域の住民を対象に行った幸福度の調査に加え、平均余命、収入、社会的支援などを評価指標とし、幸福度を数値化してはじき出したもの。
幸福度の高い国は、どの評価指標も高く評価されているほか、往々にして社会が非常に安定しており、2005年以降、その幸福度に大きな変化が見られないのが特徴となっている。
台湾の世界ランキングは25位で、シンガポールの34位、タイの52位、韓国の54位、日本の58位、香港の76位、中国の93位を大きく上回った。アジア諸国で見ると、21位だったアラブ首長国連邦に次ぐ高い順位となった。
**********読売新聞2019年3月12日18:39
幸福度、日本は58位…台湾や韓国にも及ばず
【ニューヨーク=橋本潤也】国連が定める「国際幸福デー」の20日、世界の「幸福度」を順位付けした2019年版の報告書が公表された。日本は昨年から四つ順位を下げ、156の国・地域のうち、58位にとどまった。主要7か国(G7)では最も低く、台湾(25位)や韓国(54位)にも及ばなかった。
1位は2年連続でフィンランドだった。2位にデンマーク、3位にノルウェーが続き、北欧諸国が上位を占めた。米国は19位、中国は93位だった。最下位は、国内で武力衝突が続く南スーダンだった。
ランキングは、1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援の体制、健康寿命、汚職の度合いなどを基準に、16~18年の「幸福度」を数値化した。
**********フォーカス台湾2019年3月21日13:11
台湾の「幸福度」世界25位 日本、韓国を上回る
↑元日の総統府前で行われる国旗掲揚式の様子↑
(台北 21日 中央社)世界の国・地域の「幸福度」をランク付けした国連の報告書が20日に発表された。これによると、台湾は156カ国・地域中25位で、昨年より1つ順位を上げた。アジア地域ではアラブ首長国連邦(21位)に次ぐ2位だった。
上位3位は順番にフィンランド、デンマーク、ノルウェーと、福祉面が充実している北欧勢が占めた。台湾の近隣国では韓国54位、日本は58位。
調査は2012年から実施されているもので、各国・地域の住民を対象とした生活の満足度についてのアンケート調査を基に、国連の関連団体「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」が国内総生産(GDP)や健康寿命、収入、社会的支援などを分析、数値化した。
(編集:塚越西穂)
**********NHK News Web 2019年3月21日 19時08分
「幸福度」日本は58位に後退 「自由度」「寛大さ」評価低く
世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした国連の報告書がまとまり、日本は去年より4つ順位を下げて58位でした。G7=主要7か国の中で最も低く、台湾や韓国を下回りました。
国連は7年前から、1人当たりのGDP=国内総生産や健康に生きられる年数、社会の自由度などを数値化し、世界の国や地域の「幸福度」をランキングにしています。
20日に発表されたことしの報告書によりますと、フィンランドが2年連続で1位になったほか、2位にデンマーク、3位にノルウェーが続き、福祉や教育が充実している北欧諸国が上位を占めました。
このほかイギリスが15位、アメリカが19位でした。
日本は去年より順位を4つ下げて58位でした。
長寿国だけあって「健康に生きられる年数」は上位だったものの、「社会の自由度」や「他者への寛大さ」を評価する数値が低く、主要7か国では最下位でした。
アジアでは、25位の台湾、34位のシンガポール、54位の韓国などを下回りました。
このほか中国が93位、政治や経済の混乱が続く南米のベネズエラは108位となり、最下位の156位は、紛争が続き去年8月に和平協定が結ばれたアフリカの南スーダンでした。
★健康に生きられる 2位 他者への寛大さ 92位
世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした調査は国連が7年前から発表しています。
「幸福度」は、▽1人当たりのGDP=国内総生産、▽健康に生きられる年数、▽社会の自由度、▽他者への寛大さ、▽社会的支援、▽政府やビジネスにおける腐敗のなさ、などを数値化したもので、国連は、過去3年間のデータをもとに150以上の国や地域ごとにランキングしています。
ことし発表された日本のランキングは4つ順位を下げて58位でした。
項目別では、
▽健康に生きられる年数がシンガポールに次いで2位、
▽1人当たりのGDPが24位、
▽政府やビジネスにおける腐敗のなさが39位となっています。
一方、
▽社会的支援が50位、
▽社会の自由度が64位、
▽他者への寛大さが92位と低迷しています。
ここ数年の日本の「幸福度」のランキングは、2015年が46位、2016年が53位、2017年が51位、2018年が54位となっています。
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■幸福度と言えば、国民総生産(GNP)のかわりに国民総幸福度(GNH)を国王が率先して提唱しているブータンが有名ですが、この国連統計では96位となっています。ちなみに、ベトナムが95位、中国が94位です。
我が国のランキングを項目別でみると、
▽健康に生きられる年数がシンガポールに次いで2位、
▽1人当たりのGDPが24位、
▽政府やビジネスにおける腐敗のなさが39位となっています。
一方、
▽社会的支援が50位、
▽社会の自由度が64位、
▽他者への寛大さが92位と低迷しています。
また、ランキング54位から63位をみると、韓国、エストニア、ジャマイカ、モーリシャス、日本、ホンジュラス、カザフスタン、ボリビア、ハンガリー、パラグアイの順となっています。
一方、25位の台湾の前後、21位から30位を見ると、アラブ首長国連邦(UAE)、マルタ、メキシコ、フランス、台湾、チリ、グアテマラ、サウジアラビア、カタール、スペインとなっています。男尊女卑のサウジアラビアがなぜこんなに上位なのか、と思うと、国連のランキングの信ぴょう性に疑問がありますが、それはともかく、台湾と我が国の項目別の点数を比較してみましょう。
台湾 ⇔ 日本
Happiness score : 6.446 ⇔ 5.886
Whisker-high : 6.528 ⇔ 5.970
Whisker-low : 6.365 ⇔ 5.802
Dystopia (1.88) + residual : 2.045 ⇔ 1.399
Explained by GDP per capita : 1.368 ⇔ 1.327 (既に一人当たり所得も台湾が上)
Explained by Social support : 1.430 ⇔ 1.419 (社会支援も台湾が上)
Explained by Healthy life expectancy : 0.914 ⇔ 1.088 (健康寿命は日本が上回る)
Explained by Freedom to make life choices: 0.351 ⇔ 0.445 (人生の自由度は日本が上回る)
Explained by Generosity : 0.242 ⇔ 0.069 (寛容性の度合いは圧倒的に台湾が上)
Explained by Perceptions of corruption : 0.097 ⇔ 0.140 (腐敗度は日本が良好となっているが本当か?)
■総じて、我々日本人が台湾に行ってみて感じる印象がそのまま反映されており、相対的には納得する結果ですが、前述のとおり、日本が、治安が著しく悪くなってしまったホンジュラスと幸福度が同程度というのや、サウジアラビアが台湾と同じレベルの幸福度であるという結果には、どうも違和感を覚えます。
我々日本人は、台湾の良さを真似て、差別意識の撤廃により他者への寛容性を著しく高め、社会支援の向上により一層努めていくことが肝要です。さらに行政の腐敗の撲滅も目に余るため、当会もさらに一層切磋琢磨し、世界における我が国の幸福度ランキングの向上に貢献してまいる所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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