市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有害スラグ問題を斬る!・・・これでいいのか渋川市「大同様ご機嫌お伺い主義ここに極まれり」その4

2016-02-23 23:23:00 | スラグ不法投棄問題
「やはり渋川市は暗黒に支配されているらしい」の巻
■まずはこの問題についてこれまでの経緯を復習しましょう。下の青いURLをクリックしてください↓↓↓
○2016年2月6日:大同有害スラグ問題を斬る!・・・これでいいのか渋川市「大同様ご機嫌お伺い主義ここに極まれり」その1
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1884.html
○2016年2月11日:大同有害スラグ問題を斬る!・・・これでいいのか渋川市「大同様ご機嫌お伺い主義ここに極まれり」その2<PTAの皆さん、立ち上がりませんか?子ども達の健康を守りましょう!>↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1890.html
○2016年2月16日:大同有害スラグ問題を斬る!・・・これでいいのか渋川市「大同様ご機嫌お伺い主義ここに極まれり」その3<大同様は土壌が汚染されている場合のみ、金を出すらしい」の巻>
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1897.html

■渋川市はスラグ対策処理費を盛り込んだ補正予算案を賛成多数で可決しました。しかしその対策内容は撤去など無く、アスファルト被覆とこの期に及んでも土壌汚染調査を撤去に先行して行うという住民の健康被害など度外視した悪魔の所業予算となっています。

 さて、このたび、市民オンブズマン群馬の渋川会員のもとに新聞折込チラシの形で日本共産党渋川市議団ニュースが配られてきました。そのチラシを見ると、渋川市議会・臨時議会の内容が掲載されています。当会は、この政党を含め、特定の政党とは政治的に無関係ですが、このチラシの内容は参考になりそうです。どんなことが書かれているのか、見ていきましょう。


yasccjx1.pdf

■渋川市ホームページで渋川市議会・議員名簿を確認してみました。
http://www.city.shibukawa.lg.jp/gikai/gikai/p002561.html

*****議員名簿*****
議席番号  氏名  ふりがな     党派   住所      電話番号
1    池田 祐輔 いけだ ゆうすけ  無所属 半田489番地7 0279-30-3010
2    山内 崇仁 やまうち たかひと 無所属 祖母島1049   0279-30-2317
3    細谷 浩  ほそや ひろし   無所属 有馬2543番地2 0279-24-5155
4    星野 安久 ほしの やすひさ  無所属 北橘町小室781番地1 0279-52-3266
5    山崎 正男 やまざき まさお  無所属 祖母島1469番地1 0279-24-6001
6    田邊 寛治 たなべ かんじ   無所属 渋川(上ノ町)2351番地1 0279-23-1617 会社電話番号0279-22-0507
7    今井 五郎 いまい ごろう   無所属 北橘町分郷八崎387番地2 0279-24-2416
8    安カ川信之 やすかがわ のぶゆき公明党 渋川(辰巳町)1819番地32 0279-23-0669
9    今成 信司 いまなり しんじ  無所属 渋川(元町)475番地1 0279-22-0840 会社電話番号0279-25-1888
10   丸山 正三 まるやま まさみ  無所属 赤城町津久田乙3984 0279-56-2480
11   篠田 徳壽 しのだ とくじゅ  無所属 行幸田70番地8 0279-23-0683 会社電話番号0279-25-2000
12   平方 嗣世 ひらかた つぐよ  無所属 小野子1953  0279-59-2600
13   中澤 広行 なかざわ ひろゆき 無所属 伊香保町伊香保525番地7 0279-72-3864
14   山崎 雄平 やまざき ゆうへい 無所属 北牧441 0279-53-3592
15   入内島英明 いりうちじま ひであき 無所属 半田819番地2 0279-24-3081
16   加藤 幸子 かとう さちこ   日本共産党 有馬1626番地9 0279-23-5344 事務所電話番号0279-22-0511
17   茂木 弘伸 もぎ ひろのぶ   無所属 石原2382 0279-23-3530 会社電話番号0279-25-1154
18   須田 勝  すだ まさる     無所属 赤城町津久田178番地33 0279-56-8806
19   南雲 鋭一 なぐも えいいち   無所属 北橘町八崎769 0279-24-3226 事務所23-6207
20   望月 昭治 もちづき しょうじ 無所属 赤城町勝保沢750 0279-56-5741
会社56-5768
21   角田 喜和 つのだ よしかず 日本共産党 赤城町津久田201番地12 0279-56-8527 事務所電話番号0279-22-0511
22   石倉 一夫 いしくら かずお 無所属 上白井3317 0279-53-2490

 以上のように、22名の議員の方々が名簿に名を連ねています。

■日本共産党渋川市議団ニュースを見ると、次の記述があります。



 このように、「表決では、市民の安全を守るためには予算は舗装するのではなく、産業廃棄物として撤去費用にすべきと主張し、須田勝、角田喜和、加藤幸子の3議員が反対しました」と記載されています。

 反対者の、なんと少ないことでしょう。反対した3議員以外の議員らは、危険スラグの有毒性・膨張による破壊性や、危険スラグが群馬県により廃棄物に認定されたことについて、きちんと理解しているのでしょうか。

 こうして、渋川市のスラグ対策・第1弾は“撤去なし”に決まってしまいました。危険スラグが不法投棄された現場の近隣住民は、スラグの砂ホコリをこれから先も吸い込まなくてはならなくなってしまいました。渋川市議会には、住民の健康被害について真剣に考えている人は少ないようです。

■こうした渋川市議会の中にあって、日本共産党市議団の角田喜和・議員は早くからスラグ問題に取り組み始めた第一人者として知られています。もう少しチラシの内容を読んでみましょう。

臨時議会開催 スラグ処理費に2552万円


 この中で、「②スラグを使用した市道・公園の土壌調査費と4つの小中学校の駐車場、市民体育館駐車場の表面を覆う(砂利3cm・アスファルト4cm)舗装工事および土壌などの計9個所2552万円の補正予算です。基準値を超える箇所は36個所が残り、今後処理を進めるとしています。これで市民の安全が守れるのでしょうか」という記述があります。

 やはり撤去などはぜず、蓋をするまたは土壌汚染調査をする内容となっているようです。土壌汚染調査は通常撤去した後に行うものです、わざわざ金をかけてボーリング調査するのは、“土壌汚染されていなければ撤去しない”という、結論ありきの予算であることが疑われます。調査結果は大同特殊鋼の好みに応じて希釈・調整されてしまうことでしょう。

■チラシの記述は、さらに続きます。



 これを読むと 「今回の補正予算では、古巻小、橘北小、渋川中、赤城北中の4校の駐車場舗装工事費1019万1千円が一般財源(市民の税金)から支出されます。学校駐車場のスラグの分析結果は、基準値よりも低いので大同特殊鋼の基本協定の範囲外として一般会計から支出するとの説明です。なお、大同特殊鋼から2千万円の寄付の申し出があることも報告されました。」とあります。

 産業廃棄物処理法では、「事業者の責務」について次のとおりを定めています。
 (事業者の責務)
第三条  事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。

■群馬県は、大同特殊鋼から排出された危険スラグを産業廃棄物に認定しました。大同特殊鋼はその事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければなりません。

 無許可で天然石に混合して群馬県内に広く不法投棄された危険スラグは、適正に処理されているとは言えません。大同特殊鋼は自らの責任において危険スラグを過去に遡って撤去しなければならないのです。また、群馬県や渋川市は大同特殊鋼に撤去するよう指導監督しなければならないのです。指導に従わないのであれば、行政として躊躇することなく措置命令を出していく立場であるのです。

 今回の渋川市補正予算は、大同特殊鋼に負担を求めず市民の血税で蓋をする予算となっています。不法投棄された産業廃棄物の対策が、なぜ市民の納めた血税で行わなければならないのでしょうか?

 不法投棄をしておきながら、大同特殊鋼は、「2千万円の寄付をする」旨、申し出をしているという話も聞こえてきますが、不法投棄者の分際で、何を偉そうに寄付ができるのでしょうか?「武士の情けで寄付をしてやる。ありがたく思え」などと、時代劇さながらの悪代官様にでもなったつもりなのでしょうか?

 一方、渋川市には不法投棄から市民を守る責務があります。群馬県に撤去の措置命令を出させるように積極的に協議を行ったり、市独自の条例を制定し大同の負担で撤去が円滑に進められるようにしたり、すべきです。大同が申し入れているとされる「寄付」というのは、気が変わって実行されなくなった場合においても、誰も何の文句も言えません。

 このことについて、チラシにも次の表現があります。



 このように市議団ニュースでは 「補正予算の根本には産業廃棄物を不法に提供した大同特殊鋼の責任を正面からたださない市の姿勢があり、『基準値以下であるにも関わらず、大同特殊鋼の善意で工事ができる』と言わんばかりです。」として、「大同特殊鋼の責任を正面からたださない市の姿勢」という記述で、大同様ご機嫌お伺い主義を批判しつつ、締めくくっています。

 このチラシから、
「渋川市では、住民は大同特殊鋼様の善意で生きていくことができるのだ!」
「大同特殊鋼に逆らう者は人間ではない!」
「大人も子どもも、虫けらのようにスラグの毒に苦しんだって構わない!」

というふうな、渋川市民が暗黒に支配されている悲痛な現況が伝わってきます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
コメント (1)
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