■当会では、昨年2015年10月20日に渋川市内の小渕優子代議士の後援会集会に群馬県議会議長が議長公用車のレクサス最高級車で乗り付けたことについて、現在、住民監査請求を検討中ですが、この件に関連して、先日、知事公用車についても情報公開を請求していたところ、このほど、次の内容が開示されました。
※大沢知事公用車に関する開示情報 → uo160227mpijj.pdf
この結果を先日調査した議長公用車と比較してみました。
○2016年2月5日:群馬県議会議長・副議長の公用車2台に4年間で1368万円をリース契約に費消する議会事務局の金銭感覚↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1885.html
*****知事公用車レクサスLS600hL*****
(1) 車両番号:■■■■■■■■■(当会注:なぜか知事公用車のナンバーは黒塗り)
(2) 車検満了日 ???不詳
(3) 年式 平成25年
(4) 排気量 4960
(5) 取得所属 管財課
(6) 借受期間 平成25年5月23日~平成29年5月20日
(7) 借受先 群馬トヨペット㈱
(8) 評価額 14,800,000円(当会注:税抜き価格らしい)
(9) 契約名 リース契約
(10) 供用日 平成26年4月1日
(11) 支払月額 196,974円(リース総額9,454,788円)※第1回目支払のみ197,010円)(当会注:これらは税込み価格のようだ)
*****議長公用車レクサスLS600hL*****
(1) 登録番号 群330は8138
(2) 車検満了日 H28. 5.20
(3) 年式 平成25年
(4) 排気量 5000
(5) 取得所属 議会総務課
(6) 借受期間 平成25年5月23日~平成29年5月20日
(7) 借受先 群馬トヨペット㈱
(8) 評価額 8,981,380円(当会注:税抜き価格か?)
(9) 契約名 リース契約
(10) 供用日 平成26年4月1日
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■驚いたことに、大沢知事の公用車と県議会議長の公用車は同じ時期に、それぞれ管財課と議会事務局総務課により、群馬トヨペット㈱と同じ期間、リース契約が締結されていますが、リース総額が24,339円ほど、大沢知事の公用車のほうが高くなっている可能性があります。
群馬県がいかに我々の血税を湯水のように使って来たかは、当会の活動履歴を振り返っても一目瞭然ですが、とくに知事の世話をする総務部の秘書課や管財課の金銭感覚の麻痺状態ぶりは、目に余るものがあります。大沢知事が愛人と週末にいちゃつくために、血税2000万円以上を投入して、副知事公舎をラブホテル並みの設備にした事件は、その典型です。
■大沢知事が就任に先立ち公約として掲げていた「任期最長2期8年」「知事公舎廃止」「エコカー通勤」のうち、「任期最長2期8年」については、簡単に反故にして昨年立候補し現在3期目です。
「知事公舎廃止」については、前述のとおり、犬猿の仲だった前知事が使った知事公舎を取り壊し、副知事公舎を2千万円以上かけて改装して、ラブホテル代わりに使っていましたが、5年前に週刊誌にスクープされたため、現在は使われておらず、血税が無駄に使われてしまいました。
そして「エコカー通勤」では、当時話題だったプリウスを使うと思いきや、実際には日本車で最高級のレクサスLS600hLが購入されましたが、実際には、毎週金曜日には愛人と藤知事で過ごすためマイカーで登庁していました。
■このように、何でもありの群馬県ですが、「エコカー」を巡っては、知事・副知事や県議会議長・副議長の公用車の新規購入に関して、2008年当時、次の報道がなされていました。
**********読売新聞2008年06月23日 18:31
知事使用車 昨年も500万円ワゴン
知事公用車としてトヨタの高級ハイブリッド車「レクサス」をリース契約している県が、昨年11月にも大沢知事も使うハイブリッドワゴン車を約490万円で購入していたことが20日、わかった。一部の県議からは「高級な新車が2台も必要だったのか」との声が上がっている。
県管財課などによると、新車はワンボックス型でハイブリッド仕様のトヨタ「アルファード」(排気量約2400cc)。更新時期を迎えたワゴン車があり、その買い替えにあわせ、購入した。大沢知事が公用車のエコカー化を選挙公約に掲げていたことから、燃費の良いハイブリッド車を選択した結果、アルファードになった。知事は昨年11月の購入からレクサスに乗る今月上旬まで、日産・プレジデントを主体にしつつ、同行者が多い場合はアルファードに乗ってきたという。
**********読売新聞2008年11月24日 18:42
副知事と副議長にエコカー公用車 知事公約実現
大沢知事の公用車としてトヨタの高級車「レクサス」のハイブリッド仕様車(リース代5年間で約1000万円)を使用している県が、今度は茂原璋男副知事用に、トヨタ「クラウン」のハイブリッド仕様車(排気量3500cc)をリース契約していたことがわかった。県議会副議長用の公用車も同時に同じクラウンに切り替えたため、2台合わせたリース料は5年で約1000万円になる。
県によると、知事が昨年の選挙で掲げた公約「エコカー通勤」に沿って、公用車を順次「エコカー」に切り替えており、今回はその一環。2台ともに、10月10日に納車され、すでに使用されている。
茂原副知事はそれまで、日産の「プレジデント」を使用していたが、走行距離13万キロ超で新車登録から約15年が経過するなど、老朽化していたため更新を決めた。このプレジデントは当面、予備車として保有。副議長が使っていたプレジデントは売却準備中という。
クラウンの本体価格は250~550万円で、ハイブリッド仕様車になると約600万円。県全体では昨年度末時点で、16台のハイブリッド仕様車を導入し、今年度中に10台を追加する予定。もう1人の稲山博司副知事は、以前に大沢知事が使っていたプレジデントを、県議会議長は知事と同じレクサスをそれぞれ使っている。
一方、前橋市の高木政夫市長は同じエコカーでも、トヨタの「プリウス」を使っている。
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■今回、群馬県から大沢知事関係で開示されたのはレクサスのみですが、実際には、副知事用のクラウン・ハイブリッドもあるらしく、4年間のリース契約期間で合計1500万円に上る血税が支払われていることになります。群馬県議会関係と合わせると、2倍の約3000万円が4年間で支出されているわけです。
この他にも、大沢知事関係では、さほど古くもない日産エルグランドに替えて、500万円のアルファードを購入したりしており、知事の世話係でもある総務部管財課のやりたい放題ぶりがよくわかります。
こうした官高民低の群馬県を象徴する群馬県の体質を生み出しているのは、知事や県議会の血税に対する無頓着により、実際に血税を使ってゴマをする役人らの専横ぶりを助長していることが原因の一つと考えられます。
群馬県の管財課や議会事務局総務課に限らず、役人らは一般的に「税金だから自分の懐が痛むわけでもない。県が赤字だろうが、自分の給料が減るわけではない。だから、予算は使い切ればよいので、その使い道など知ったことではない」という感覚を持っているのです。
こうした「公」の専横に対して、行政の無駄使いをチェックし、すこしでもデタラメな支出を抑止するために、当会では微力ながらも全力を挙げて、目を光らせていきたいと存じます。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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