市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

不祥事件の疑惑払拭に消極的な群馬県信用金庫と元支店長との民事裁判の行方

2011-05-22 08:42:00 | 群馬県内金融機関不祥事件
<群馬県信用組合支店長による現金ネコババ事件「被害者の会」>
事務局:市政をひらく安中市民の会
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■先月10月22日、群馬県安中市原市に事務本部を置く群馬県信用組合(県信)が公表した元支店長が顧客の口座から2080万円を横領した事件について、もういちどマスコミ各社の報道内容をチェックしました。

10月22日夜7時半のNHK群馬ニュース
 安中市に本店がある「群馬県信用組合」で47歳の元支店長の男が、顧客の口座から、あわせて2000万円あまりを不正に引き出して着服していたことが分かりました。
 群馬県信用組合によりますと着服をしていたのは、群馬県信用組合の47歳の元支店長の男です。
 組合によりますと、この元職員は下仁田町内の支店の支店長などを務めていた去年1月からことし4月にかけて顧客が口座から預金を引き出す際、実際の金額よりも多く引き出すなどの手口で、3つの口座からあわせて2080万円を着服したということです。
 元職員は組合に対し、「パチンコをはじめ遊ぶ金などのために借金があり返済に困ってやった」などと話し、着服した金は全額返済したということです。
 組合は告訴はしない方針ですが、元職員はことし5月に依願退職して退職金を受け取っているため、退職金の相当額を損害賠償として求める訴えを前橋地方裁判所高崎支部に起こしたということです。
 またこの元職員は、3年ほど前から就業規則に違反して、取引先や知人から金を借りたり、正式な手続きを経ないで顧客に融資をしていたことも分かり、組合は理事長ら常勤役員7人の役員報酬を最大で10%、1か月間の減給処分としました。
 群馬県信用組合の松井誠理事長は「多大なご心配とご迷惑をかけ、心より深くお詫びします。
 今後は再発防止に務め、信頼回復に全力をあげる所存です」というコメントを出しました。

10月23日朝日新聞朝刊群馬版
信組職員2000万円着服 県信組 発覚前に依願退職
 県信用組合(安中市原市)は、10月22日、同組合の元職員の男性(47)が顧客の預金から約2千万年を着服したほか、就業規則に違反し取引先から約6千万円を借り入れしていたと発表した。男性は不正行為の大半が発覚する前の5月31日付で依願退職しており、組合は9月下旬、前橋地裁高崎支部に退職金相当額1300万円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。
 組合によると、男性は2007年8月~今年4月、富岡市と下仁田町の3支店に勤務。この間、顧客3人の預金払い戻し請求書を増額して改ざんし、水増し分計2080万円を着服したほか、就業規則に違反して取引先15人から計5930万円を借りたうえ、取引先3人に自己資金から740万円を貸し出したという。男性は顧客からの着服金と借入金を返還済みという。
 今年3月、男性が富岡市内の支店の支店長代理から別の職場に異動後、取引先から300万円を借りていた就業規則違反が発覚。組合は出勤停止7日間の処分をしたうえで内部調査を続けたが、男性は不正が明らかになる前の5月、「組合にいづらい」として依願退職した。その後の調査に対し、一連の不正を認め「パチンコが好きで多重債務があった」と話したという。

10月23日読売新聞朝刊群馬版
県信組元支店長2080万円着服 顧客から借金も 依願退職、全額弁済
 県信用組合(安中市原市、松井誠理事長)は11月22日、元支店長の男性職員(47)が顧客からの預かり金等計6670万円を貸し借りし、職業規則に違反していたと発表した。男性は依願退職し、既に全額を本人や家族が弁済しており、県信組は刑事告訴は見送った。
 県信組によると、男性は富岡市内の2店舗の支店長代理と下仁田庁内の店舗の支店長を務めていた2007年8月から今年4月までの間、依頼された普通預金の引き出し額を改ざんして差額を引き出すなどして顧客3人から着服したほか、顧客15人から個人的に借金したり、依頼を受けた融資を放置し、穴埋めに自身で用立てるなどして3人に貸し付けた。顧客からの借金は、別の顧客からの借金で埋め合わせるなどしていた。
 今年3月に顧客の苦情をきっかけに客から300万円を借りていたことが発覚。5月末に依願退職したが、その後の調査で着服など一連の不正が判明した。男性は「趣味のパチンコ代がかさみ、クレジットやローンの支払いが苦しくなったため、埋め合わせのために着服や借金をした」などと説明しているという。
 県信組は、松井誠理事長ら常勤役員7人の6月分の報酬を3~10%減額した。
 県信組は「お客様を裏切ることになった。内部管理体制を見直し、再発防止に努めたい」としている。

10月23日毎日新聞朝刊群馬版
県信組元支店長が預金2080万円着服
 県信用組合(安中市原市、松井誠理事長)は10月22日、元支店長の男性(47)が顧客の預金計2080万円を不正に引き出し、着服したと発表した。元支店長は「カネはパチンコに使った。多重債務状態だった」などと話しているという。被害額は家族や親族が弁済したため刑事告訴は見送った。既に退職済みだが、退職金約1300万円は訴訟で返還を求めているという。
 同信組によると、元支店長は富岡市や甘楽郡内の支店に勤務していた09年1月から今年4月、顧客3人の預金を不正に引き出した。
 今年3月、取引先からの申告で調査を始めたが、元支店長は結果が出る前に依願退職した。同信組は「本来なら懲戒解雇にすべきだったが、調査が間に合わず、退職金を支払ってしまった。今後の裁判で取り戻したい」と話している。【奥山はるな】

10月23日産経新聞朝刊群馬版
信組職員が顧客の2080万円着服
 県信用組合(事務本部・安中市)の支店長だった男性職員(47)が顧客の口座から計2千万円以上を着服していたことが10月22日、分かった。県信組が同日、発表した。
 さらに職員は別の顧客から個人的に借金もしていた。職員は県信組の調査に対し、「パチンコなどの遊興費や借金の返済に充てた」と話しているという。
 県信組によると、職員は富岡市や下仁田町の信組で支店長などを務めていた平成21年1月~22年4月、顧客の3口座から計2080嗎年を不正に引き出すなどして着服。19年以降、顧客から個人的に計5930万円を借り入れていたほか、独断で取引先に計740万円の貸し付けを行っていた。
 今年3月、顧客が県信組に相談したため着服が発覚。県信組で調査を進めていた5月に男性は依願退職し、退職金約1300万円が支払われた。
 男性は退職金などで被害金額を弁済したが、県信組では近く男性を相手取り、損害賠償を求めて提訴する方針。

10月23日上毛新聞朝刊群馬版
県信用組合 支店長 2080万円着服 別件で依願退職 すでに弁済、告訴せず
 群馬県信用組合(安中市原市、松井誠理事長)の支店長だった元男性職員(47)が、顧客の口座に入れるために預かるなどした現金計2080万円を着服していたことが、10月22日明らかになった。男性は着服の問題が発覚する前に別の就業規則違反で依願退職し、退職金を受け取っている。同信組は退職金相当額の返還を求める民事訴訟を近く起こすが、顧客への被害が弁済されていることから男性の刑事告訴はしない方針。
 同信組によると、男性は2007年9月から今年4月まで、富岡市と下仁田町の3支店に支店長や支店長代理として勤めた間、営業で訪問した企業と個人合わせて3者から預かるなどして現金を着服した。
 このうち2者からは、苦情を受けた後に「手続きを間違えた」などと説明して返還した。もう1者に対して、預金の払戻伝票の金額を書き換える手口で差額1010万円を着服しており、信組側の内部調査で発覚するまで顧客は被害に気付いていなかった。発覚後に男性や親族が弁済した。
 調査に対して、男性は「パチンコなどの遊興費や消費者ローンの返済に使った」と答えている。
 着服以外にも、男性は業務で知り合った企業や個人から私的な借金を繰り返しており、今年3月時点で2者から計590万円を借りていた。それまでに返済した分も合わせると、15者から計5930万円を借りた。
 取引先からの融資の申し込みを放置し、期日が迫ったため自らの金を貸し付けたことも3者に対して計740万円あった。個人での借り入れと貸し付けはともに就業規則違反に当たる。
 顧客からの指摘を受けて調査した結果、今年3月に就業規則違反である金の貸借が判明し、男性を本部人事部付に異動。男性が5月末に依願退職をした後、着服の問題が新たに分かった。
 今年6月の1カ月分、理事長の報酬を10%、ほかの常勤理事6人を3~7%減額した。
 同信組は「管理監督が不十分だった。原因をよく把握し、対策を立て、信頼される体制作りにまい進したい」と話している。

10月23日東京新聞朝刊群馬版
県信用組合元職員 預金2080万円を着服 引き出し額を水増し記入
 県信用組合(本店・安中市)は10月22日、元職員の男性(47)が顧客の口座から不正に預金を引き出す手口で、三人から計2080万円を着服していたと発表した。
 男性は5月末で依願退職したが、組合の内部調査で着服が発覚。就業規則で禁じられている個人的な借り入れや貸し付けも行っていたことが分かった。
 組合の調査によると、男性は昨年1月~今年4月、富岡市内の支店で支店長代理などを務めていた立場を利用し着服を繰り返した。現金自動預払機(ATM)を使用しない顧客が口座から現金を引き出す際、実際の引き出し額よりも多い額を手続き書類に記入する手口で不正に現金を払い戻していた。取引先から計5930万円を個人的に借り入れ、740万円の貸し付けも行っていた。
 男性は動機について「パチンコなどで借金がかさみ、多重債務に陥っていた」と話しているという。同組合は「被害金は全額弁済された。男性は懲戒解雇に相当する事案を起こしており、退職金の返還などを求めている。」とした。【中根政人】

■これらの情報を整理してみました。
①元職員は、47歳の元支店長の男で、顧客3人の3つの口座から不正に合計2080万円の預金を引き出して着服していた。(朝日新聞の報道;預金払い戻し請求書を増額して改ざんし水増し分計2080万円を着服した)
②元職員が着服していたのは、下仁田町内にある支店長などを務めていた2009年1月~2010年4月の間だった。(※朝日新聞の報道:2007年8月~2010年4月、富岡市と下仁田町の3支店に勤務、2010年3月に富岡市内の支店の支店長代理から別の職場に異動。読売新聞:男性は2007年8月~2010年4月までの間、富岡市内の2店舗の支店長代理と下仁田庁内の店舗の支店長を務めていた)
③手口は、顧客が口座から預金を引き出す際に、払戻し請求書を水増しして実際の金額よりも多く引き出すなどの方法をとっていた。(※上毛新聞:2007年9月~2010年4月まで、富岡市と下仁田町の3支店に支店長や支店長代理として勤めた間、営業で訪問した企業と個人合わせて3者から預かるなどして現金を着服した。このうち2者からは、苦情を受けた後に「手続きを間違えた」などと説明して返還した。もう1者に対して、預金の払戻伝票の金額を書き換える手口で差額1010万円を着服しており、信組側の内部調査で発覚するまで顧客は被害に気付いていなかった。発覚後に男性や親族が弁済した。東京新聞:現金自動預払機(ATM)を使用しない顧客が口座から現金を引き出す際、実際の引き出し額よりも多い額を手続き書類に記入する手口で不正に現金を払い戻していた)
④元職員は、3年ほど前(2007年から)から就業規則に違反して、取引先や知人など15人から計5930万円のカネを借りたり、顧客である取引先3人に自己資金から740万円を正式な手続きを経ないで独断で融資をしていた。(※読売新聞の報道:顧客からの預かり金等6670万円を貸し借りしていた。顧客15人から個人的に借金したり、依頼を受けた融資を放置し、穴埋めに自身で用立てるなどして3人に貸し付けた。顧客からの借金は、別の顧客からの借金で埋め合わせるなどしていた。上毛新聞:元職員は業務で知り合った企業や個人から私的な借金を繰り返しており、今年3月時点で2者から計590万円を借りていた。それまでに返済した分も合わせると、15者から計5930万円を借りた。取引先からの融資の申し込みを放置し、期日が迫ったため自らの金を貸し付けたことも3者に対して計740万円あった。個人での借り入れと貸し付けはともに就業規則違反に当たる)
⑤2010年3月の異動で、元職員が取引先から300万円を借りていたことが、顧客の相談から発覚したので、県信は出勤停止7日間の処分をしたうえで、県信は内部調査を続けた。(※読売新聞の報道:今年3月に顧客の苦情をきっかけに客から300万円を借りていたことが発覚)
⑥元職員は、県信の調査に対し、「パチンコをはじめ遊ぶ金のため借金の返済に困ってやった。多重債務があった」と一連の不正を認めた。(※読売新聞の報道:「趣味のパチンコ代がかさみ、クレジットやローンの支払いが苦しくなったため、埋め合わせのために着服や借金をした」などと説明しているという)
⑦元職員は、2010年3月に就業規則違反であるカネの貸借が判明後、本部人事部付だったが、調査の結果が出る前、つまり不正が明らかになる前の5月31日付で「組合にいづらい」として、着服の問題が発覚する前に別の就業規則違反で依願退職した際に、県信は元職員に退職金相当額1300万円を支払った。
⑧男性の依願退職後、既に全額を本人や家族が弁済しており、県信は、「着服した金は全額返済したので、刑事告訴はしない」という方針を決めた。(※産経新聞の報道:男性は退職金などで被害金額を弁済した)
⑨事件の責任をとり、県信は松井誠理事長ら常勤役人7人の6月分の役員報酬を最大10%、1ヶ月間の減給処分をした。
⑩松井誠理事長は記者発表時に、「多大な心配と迷惑をかけ、心より深くお詫びする。今後は再発防止に努め、信頼回復に全力を挙げる」とコメントした。(※読売新聞の報道:「お客様を裏切ることになった。内部管理体制を見直し、再発防止に努めたい」としている。毎日新聞:「本来なら懲戒解雇にすべきだったが、調査が間に合わず、退職金を支払ってしまった。今後の裁判で取り戻したい」と話している。上毛新聞:「管理監督が不十分だった。原因をよく把握し、対策を立て、信頼される体制作りにまい進したい」と話している)
⑪県信は、9月下旬、前橋地裁高崎支部に退職金相当額約1300万円(実際には後述の通り約1130万円が訴額となっている)の損害賠償請求訴訟を起こした。(※東京新聞:「被害金は全額弁済された。男性は懲戒解雇に相当する事案を起こしており、退職金の返還などを求めている」とした)

■各社の報道内容を突き合わせれば突き合わせるほど、次の疑問点が浮かんできます。

【疑問その1】なぜ、元支店長は顧客の預金払戻し請求書を自由に改ざんできたのか?
 おそらく元職員は支店長或いは支店長代理という立場を利用して、顧客を信用させ、いちいち信組の支店のATMに足を運ばなくても済むように、印鑑と通帳を顧客から預かっていたと思われます。だから、預金払戻し請求書を自由に水増しして着服していたものと思われます。この手口は、安中市土地開発公社51億円巨額横領事件で、タゴ邦夫が、群銀安中支店に対して使った手口ですが、当時、群銀安中支店にいた松井誠支店長は、タゴを支店長室に入れて、手続きを全部やってやった経緯があります。この場合は、印鑑と通帳はタゴが保有していましたが、借入残高などはすべて群銀側で作成していました。
 おそらく、2010年3月に異動することになって、印鑑と通帳を顧客に戻した際に、預けたり受け取ってたりしていたカネの流れと残高との食い違いを指摘された元支店長が、いろいろ釈明したが、不審感を抱いた顧客らが県信本部にクレームして発覚したものと思われます。
 このうちの1者の顧客は、預金払戻伝票の金額を書き換える手口で差額1010万円をネコババされても、信組側の内部調査で発覚するまで被害に気付いていなかったというのですから、非常に問題です。
 となると、県信を信頼して印鑑や通帳を預けっぱなしの顧客の中には、同じような被害に遭っている人が他にもかなり存在するはずです。
 また、元支店長が改ざんし偽変造した預金払戻し請求書を、そのまま正として処理した県信の組織自体にも疑問があります。果たして県信は、組織ぐるみの犯罪と言われても、きちんと反論できるでしょうか。
 安中のタゴ事件でも、群馬銀行は支店長や支店長代理が安中市元職員のタゴをちやほやして、入出金処理は全て幹部が窓口の行員に指示して、あれこれ世話を焼いていました。松井誠元安中支店長が、群銀のこの悪しきしきたりを、理事長として県信に乗り込む時に持ち込んだのではないかと心配です。

【疑問その2】なぜ、元支店長は、勝手に顧客とカネの貸し借りをしていたのか?
 横領犯はとかく横領したあぶく銭を使ってカネ儲けの方法を考えようとします。安中のタゴ51億円事件の元職員は、パチンコはやりませんでしたが、競馬や賭けマーシャンや賭けゴルフに精を出していて、趣味が高じて役所内で競馬のノミ行為をする始末でした。タゴの競馬や麻雀に付き合っていた市職員らの名前が捜査資料にも明記してあります。
 おそらく県信の元支店長も、何かの名目でカネを集めていた可能性があります。新聞では、「顧客15人から個人的に借金したり」などと書いてありますが、これは県信側の記者発表を鵜呑みにして記事にしただけなので、それ以上詳しい背景や理由は県信に質していないと思われるためです。
 顧客から金を「個人的」に借りていた目的が、ギャンブルだったのか、それとも、高利回りの金融商品などと銘打って、県信の支店長の立場を利用した一種のノミ行為をやっていたのか、定かではありませんが、たとえ県信の調査で真相が明らかになっていても、県信がそれをそのまま記者発表するはずはないでしょう。
 いずれにしても、県信の管理監督責任は免れません。

【疑問その3】なぜ、県信は内部調査にそんなに長い時間をかけたのか?
 今年3月の異動で、顧客らからのクレームを受けて初めて県信は内部調査を始めたと言っています。異動はおそらく3月末でしょうから、県信が、元支店長の私的ノミ行為か何かに参加していた顧客らからのクレームを受けて、調査を開始たのは、4月になってからであり、調べを進めるうちに、元支店長が県信に無断で顧客から300万円を借りて(あるいは預かって)いたことが分かり、就業規則違反で出勤停止7日間の処分を下したのは、4月も半ば過ぎだったかもしれません。県信は、この時点で、元支店長を安中市原市にある事務本部にある人事部付として、富岡や下仁田町の顧客らから遠ざけ、時間を稼いで、ほとぼりを冷まそうとしたに違いありません。しかし、元支店長は、毎日、安中市原市の事務本部の人事部付として隔離されている状態に我慢が出来ず、「こんなところは早くやめるに限る」という気持ちが募っていたことでしょう。
 しかし、県信が、いろいろ調査をしたところ、沢山の顧客らからクレームが相次いでいたことから、この事件の真相を調べれば調べるほど、組織ぐるみではないか、という疑問を世間に知られることを心配して、あれこれ対応策を練っていた可能性があります。
 だから、元支店長から辞表が出されたので、5月31日付で退職させるかどうか躊躇したかもしれません。通常であれば、直ぐに懲戒解雇にすべきところでしょうが、このネコババ事件をはじめ、県信の組織自体の欠点や不祥事の事例についても熟知している元支店長から辞表を出された県信は、5月31日付で依願退職にしたのでした。

【疑問その4】なぜ、県信は元支店長に退職金を支払ったのか?
 この点について、産経新聞は、元支店長は「退職金などで被害金額を弁済した」と報じています。つまり、警察に被害届を出して、刑事事件として捜査されるよりは、一旦、元支店長に依願退職という形で辞めてもらい、退職金を支払うことで、顧客への損害を弁償させたうえで、民事でそれを取り戻そうとしたのだと思われます。そうすれば、横領や背任などの容疑で、たとえ県信が組織ぐるみの違法不当な体質であっても、刑事事件として警察の捜査を受けたり、立件されたりせずに済むため、都合の悪い証拠を提出する義務はなく、真相をもみ消しすることができるからです。
 民事では、元支店長を相手に裁判することになりますが、民事事件としてなら、密室で顧問弁護士と裁判所とで、関係者の間でナアナアに事を処理することができます。

【疑問その5】なぜ、県信は、元支店長の行為を横領だと認めて、警察に被害届や告訴状をだそうとしないのか?
 これは、1995年5月18日に安中市土地開発公社を舞台に発覚した51億円巨額詐欺横領事件、通称タゴ51億円事件のように、警察の家宅捜査を受けて、証拠書類を押収されると、今回の不祥事件のみならず、他にも隠れた都合の悪い事件に関連する資料を警察の目に触れさせる恐れがあるため、群馬銀行の元支店長として針のむしろを味わった松井誠理事長にとっては、悪夢の再来となるため、絶対に回避しなければなりません。
 タゴ51億円事件では、幸い、超大物政治家の威光により、タゴ一人だけの仕業として、処理してもらったため、安堵できましたが、松井理事長としては、2度とあのような目に遭うのはコリゴリのはずです。
 しかし、それではコンプライアンスやガバナンスの観点から、顧客の信頼は到底得られません。早急に、刑事事件として告訴するよう、当会としても県信やそれを統括する全国組織、そして金融庁に対して働きかけを行うつもりです。

■ちなみにこの不祥事件では、その後、11月17日付の上毛新聞が次のように報じています。

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2000万着服支店長に退職金返還求める 県信組損賠請求で地裁高崎支部弁論
 群馬県信用組合(安中市原市)の支店長だったもと男性職員(47)が顧客から預かった現金約2千万円を着服していた問題で、虚偽の申告をして退職金を受け取ったとして、組合が男性らに対して退職金相当額約1130万円の損害賠償を求めた民事訴訟の第1回口頭弁論が11月16日までに、前橋地裁高崎支部(間部泰裁判官)であった。被告の男性側は請求棄却を求める答弁書を提出し、全面的に争う構えを示した。
 訴状によると、男性は今年5月、顧客から借金したとして就業規則違反で依願退職した。「ほかの個人的貸し付けや借り入れ、預金の横領は一切ない」とする年初を提出して退職金を受け取ったが、その後の内部調査で別の顧客から預かった現金を着服していたことが分かった。
 組合側は、男性の一連の行為は懲戒解雇事由に該当し、払う必要のない退職金を虚偽の申告によって支給させたとして、男性の不法行為を主張している。
**********

 この裁判が茶番なのか、それともガチンコなのかは、そのうちハッキリするでしょう。なお、上記の疑問について、いずれ監督の立場にある組織や官庁に確認することも検討中です、

【群馬県信用組合元支店長現金ネコババ事件被害者の会】



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5か月ぶりのウラジオストク・・・現在の東京よりもやや高い放射線量の原因は?

2011-05-21 21:45:00 | 国内外からのトピックス
■昨年のクリスマスに訪問して以来、先日、久しぶりに、ロシアのウラジオストクを訪れる機会がありました。

 長い冬が終わり、シベリア最南端の都市にも、急速に春の息吹が訪れていますが、5月15日の現地時間午後8時過ぎに、ウラジオストク空港に到着したときの気温は3度でした。一方、昼間の気温は20度近くにものなり、朝昼晩の寒暖の差が激しく、ちょうど日本の3月下旬の気候を感じさせます。街の街路樹は、芽吹いたばかりで、まだ緑色のイメージが薄く、街を歩く人たちの服装もまだ厚着が目立ちます。しかし、日に日に春から夏に向けて、風景が変わっており、街ゆく人たちの表情も心なしか浮き浮きした感じです。

■ウラジオストクでは2012年8月ごろから、アジア太平洋経済協力(APEC)に加盟する国と地域が参加して一連の会議が開催されますが、ロシアは威信をかけてこの国際会議を成功させるために、開催が決定した2007年以降、巨額の投資をしています。

 投資計画によると、合計141億ドルが、APEC関連のウラジオストク開発に注がれる予定で、APEC首脳会議が行われるウラジオストク沖合のルースキー島のリゾート化や、本土との間を結ぶルースキー島連絡橋の建設、そして、ウラジオストク空港の改修や、空港からウラジオストク市内への道路改修工事が、現在進行中です。

■なかでも、橋の建設に注力しており、ルースキー島連絡橋のほかに、ウラジオストク市内の金角湾を跨ぐ斜長橋や、空港からウラジオストクのバイパスとして、アムール湾を渡るコーズウェー橋の建設工事が進んでいます。

 とくに長さ7キロ、入口の幅が2キロある金角湾を跨ぐ橋は、斜長橋としては世界最大級となるルースキー橋に比べると一回り小さいですが、2本の橋脚の距離が737m、海面から高さ64mという巨大な構造物で、ウラジオストク市内各所から、橋脚タワーを見ることができます。

中央広場から見える金角湾横断橋の橋脚タワー。

■今回、5か月ぶりにウラジオストクを訪れましたが、昨年のクリスマスの時に比べると、工事現場を見る限り、さほど工事が進んでいないような感じを受けました。はたして、来年8月までに完成するのかどうか、心配になります。なぜなら、まだワイヤーが取り付けられておらず中央径間の橋げたも一つも見えないからです。

5月17日の工事現場の様子。対岸のずっと向こうにルースキー島連絡橋の橋脚タワーの上部が見える。

 この橋も、アムール湾を渡るコースウェイ橋も、地元の建設会社TMK社(太平洋架橋工事会社)が施工していますが、あと15カ月に迫ったAPEC開催までの今後の作業スケジュールは相当厳しいものになることは容易に想像できます。

 それでも、今年初めに、TMK社の幹部は、「今年の作業予定はかなりバードだが実現可能だ」と強気の声明を出しています。

■さて、当会の今回の現地訪問の目的の一つに、ロシア製の線量計、つまりガイガーカウンターの購入がありました。ロシアでは、原子力の利用は日本よりも歴史が深く、チェルノブイリの原発事故も経験しているだけに、放射能に対する認識も敏感です。


 当会では、福島原発の事故後、政府や東電の発表する「大本営情報」に不信感を強め、さっそく秋葉原で放射線量を測定できる線量計を入手しようとしましたが、売り切れて在庫もないということで、当会のロシアにおけるネットワークを通じて手配を依頼していました。しかし、これまでロシアを訪問できずにいたため、今回、ようやく入手できたものです。

■ところで、日本のマスコミは、北方領土問題のためか、ロシアが東日本大震災でいちはやく被災地に救助隊を派遣し救援活動を行ったことはほとんど報道していません。当会が調べたところ、我が国でもロシアから救助隊を迎え入れたのは今回が初めてでしたが、ロシアからの救助隊の第一陣は3月14日には、早くも仙台に駆けつけ、3月16日には総勢161名と言う大勢の救助隊グループが被災地での救助活動に従事したのでした。

 季刊ユーラシアビュー誌第81巻2011年春号によると、日本から地震・津波の報を受けたロシアが第一陣として送り込んだのが、ロシア非常事態省「ツェントロスパス」の救助隊グループ54名でした。彼らは3月14日にイリューシン76型機で成田空港に到着、すぐに東北地方に向かいました。

 彼らの任務内容は瓦蝶の下からの生存者等の発見と応急医療支援でした。同じくハバロフスクからヘリコプターで到着した同省の25名のグループと合流し、仙台市と石巻市での捜索活動に入りました。3月16日にはさらにロシア非常事態省の救助隊とロシア原子力会社「ロスアトム」の専門家グループ、総勢82名を乗せた2機のロシア非常事態省機が成田空港に到着し、先に到着の救助隊を含め161名、車輛7台という大世帯の救助隊になりました。捜索活動は3月22日まで継続されました。

■日本での救助隊を率いたロシア非常事態省消防救助局次長ウラジーミル・レゴーシン氏の談話も同誌に掲載されています。レゴーシン氏は1992年にロシア国内外の被災者救助を担うロシア非常事態省に入省し、ユーゴスラビア、ルワンダ、タンザニア、スリラン力などで活躍してきており、ロシア国家英雄の称号も持ち、登山家でもあるのだそうです。同氏の談話は次の通り。

**********
 「まず、もういちど被災者の皆さんに哀悼の念とお見舞いを申し上げたいと思います。私は今まで16件の地震と2件の津波被害の捜索救助活動に従事しましたが、今回の日本の状況はほかのどの災害とも比べようもないほど大変なものでした。しかし、このような状況にもかかわらず日本の人たちは災害時用に訓練した通りによく対応したと感じ入ります。
 しかし今回の日本の被害では寒さという追い討ちがあります。この寒さが状況を一層苦しいものにしていると感じました。
 また、地震、津波に加えて放射能の恐怖というものがありましたが、私たちは平常心で活動しました。
 仙台で、家を失い学校などの避難場所に起居している人々をたくさん見ました。これらの人々の保護は地域の行政府の仕事なので、私たちは警察等と協議し、瓦喋の撤去作業と生存者と犠牲者の発見作業に従事しました。
 日本の外務省のロシア語要員とロシア大使館の日本語要員が私たちの作業の連絡役になってくれました。捜索活動では残念ながら生存者を発見することはできなかったのですが、112体のご遺体を収容できたことはせめてもの成果と思っています。
 私たちは被災地のみなさんに負担をかけないように自立した活動を心がけました。例えば燃料の問題です。被災地では燃料不足が大きな問題でした。私たちは2つの班に分かれて、交代で新潟に移動し、新潟でロシアからの燃料の到着を待ち、再び被災地に戻って活動を続けました。移動は夜間に行い、昼間は被災地での活動ができるようにしました。私たちは全員がこの大災害の被災者のために何とか役に立ちたいという気持ちでいっぱいでした。もし泥を片付けろと言われれば、喜んで泥片付けもやりたいという思いでした。
 日本の人たちは大変勇敢で、そして規律があります。どのような状況にあってもへこたれません。人々がお互いに助け合い、特にお年寄りや子どもを配慮している様子に感動しました。
 今回のロシア隊、総勢161名は救助活動の指令が下った時点で非常事態省の当直にあった隊員です。ロシア非常事態省では常時このような当直部隊が出動に備えています。当直部員が救助活動に出動すると別の予備部隊が当直を勤めるというシステムになっています。部隊は通常14日間の活動の準備をしており、いつでも5時間以内に航空機で離陸し、現場に向かう準備ができています。もし、なにか日本で必要があればいつでも私たちに呼びかけてください。いつでも飛んできます!
**********

■同誌の記事によると、ロシアではプーチン首相がいち早く日本を「良き隣人」と呼び、メドベージェフ大統領も液化天然ガス供給量の増加など可能な限りの援助を約束し、ラヴロフ外相が日本大使館で献花するなどの対応が報じられまし。その後も大統領が被災者のロシアヘの受け入れ、就職斡旋を表明しました。また3月16日には日本側からの要請に応じて8600枚の毛布がロシアから日本に届いています。また、民間レベルでも日本に義援金を送るためのコンサートや義援金募集なども実施されています。

 こうした一連のロシアによる援助活動や支援活動の背景には、当然政治的な目論みもありますが、日本が北方領土問題を気にするほどには、ロシア側は日本に対して警戒心を抱いていません。

■また、3月11日の申請による東電の福島原発事故発生以降、ウラジオストクでは、放射線量の測定を毎日欠かさず計測し、テレビのニュース番組でも毎日放射線量を画面脇に掲載するほど、放射線量の推移について関心が高くなっています。

 3月15日のウラジオストク発ロイター電は、「ロシア極東部のウラジオストク当局によると、放射線量がわずかに上昇したが通常の範囲内に収まっている。福島原発の北部800キロにあるウラジオストクの0400GMT(日本時間午後1時)現在の放射線量は、6時間前に比べ1時間あたり1マイクロレントゲン上昇した。」と報じています。

 このように、ロシアの中で、ウラジオストクが最も福島原発に近い場所(とは言っても800キロ)にあることから、関心が高いものと見られます。

 そのため、日本から持ち込まれる品物に対しても、敏感になっています。5月16日付の共同通信の報道によると、新潟東港(新潟市)からロシア極東ウラジオストク港に貨物船で輸出された中古車から微量の放射線が検出されたとして、ロシア側の中古車購入予定者が買い取りを拒否、これまでに計約50台がウラジオストク港から新潟東港へ積み戻されていたことが5月16日までに判明したと、関係者が明らかにしました。

 新潟東港とウラジオストク港を結ぶロシアの不定期貨物船「エルスラン」の船舶代理店によると、ウラジオストク港での税関当局の検査で微量の放射線が検出され、4月上旬から5月上旬にかけて、4回に分けて新潟東港に積み戻されました。ウラジオストク、ナホトカの両港では4月以降、日本から持ち込まれた車から微量の放射線が相次いで検出されたとされており、4月下旬には13台がウラジオストク港から富山港に積み戻されたことが明らかになっています。

 そのため、日本側でもあらかじめ放射線量を公的な第3者機関に測定してもらい、その結果を証明書に記して、品物につけて送る必要があるようです。しかし、食品や飲料などと同様に、日本ではこれまで輸出品に対する放射線量の基準がなく、ロシア側の放射線量の受入れ基準も根拠が不明なところがあるため、このようなトラブルが起きるようです。

■ところで、現地で調達したロシア製のガイガーカウンターで、さっそくウラジオストク市内の放射線量を測定したところ、0.13マイクロシーベルトという数値が表示されました。

5月19日現地時間午前9時頃、ウラジオストクの宿泊ホテル3階の部屋の中で計測。

 同じ日、5月19日に日本に戻り、群馬県安中市の自宅で同様に計測したところ、0.10マイクロシーベルトという表示を得ました。

5月19日午後10時頃、自宅で計測。

 なんと、ウラジオストクのほうが放射線量が高いことになります。この現象について、ウラジオストクの一部の市民も知っている様子で、ウラジオストク周辺になにか放射線源となるような原因が存在する可能性もあります。ちなみにウラジオストクは北朝鮮との国境まで150キロの距離にあります。

 翌5月20日朝、自宅で測定するとやはり0.10マイクロシーベルトでしたが、東京では0.11マイクロシーベルトあり、群馬県より若干高い値を示しました。


 そして、今日、5月21日の朝、自宅で測定すると0.13マイクロシーベルトを記録しました。昨日よりも0.03ポイント、3割ほど増えています。


 夜には0.11ミリシーベルトになりましたが、風向きは南寄りでしたので、風向きのせいではないようです。放射線源の福島第1原発の放射線量になにか変化があったのかもしれません。

 当会では、今後も、安中市の放射線量の推移を計測していきたいと思います。

【ひらく会情報部】

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当会の指摘が影響?安中の「磯部築」が今夏は営業時間短縮で営業継続を決定か

2011-05-13 23:56:00 | オンブズマン活動

■現在、当会が2回目の住民監査請求を準備中の、安中市観光協会のズサン経理問題に関連して、同協会に対する安中市からの補助金が野放図に追加されている原因とみられる磯部簗の放漫経営にも注目が集まっています。そのような中、5月13日の東京新聞で、営業時間を短縮して、今夏も磯辺簗の営業を継続する決定がなされたようです。

 東京新聞の地元新聞販売店主自ら記者となって執筆した記事は次の通りです。

**********
安中の「磯辺簗」 今年は縮小営業
 安中市の磯部温泉で市観光協会が直営するアユ料理専門店「磯部築」は、今年は七月一日から九月三十日まで(八月十四~十六日を除く)、終業時間を六時間早めて営業する。
 東日本大震災の影響で客数の減少が予想され、営業休止も視野に検討された。だが、群馬デスティネーションーキャンペーン期間中でもあり、「磯部築が観光資源として果たす役割が大きい」とする方針が踏襲され、縮小営業が決まった。
 市観光協会によると、営業時間は原則として午前十一時から午後三時までとし、磯部温泉祭り期間(八月十四~十六日」は午後九時まで営業する。提供するメニューや価格については今後検討する。  (樋口聡)
**********

■この件では、当会が、初回の住民監査請求が門前払いとされたため、綿密な方針のもとに、今回はきめの細かい行政文書開示請求を現在行っており、これらが開示されるのを受けて第2回目の住民監査請求のための準備作業を開始する予定にしています。

【ひらく会情報部】


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大河原裁判に集まった一般市民150人には38席しか与えず、県警記者クラブ12社を全て傍聴させた前橋地裁

2011-05-12 23:13:00 | 警察裏金問題
■群馬県警で勤務していた当時、裏金を告発したとして、私生活の監視を受け、挙句の果てにでっち上げの公務執行妨害で調査委解雇された大河原宗平氏の、懲戒免職取消訴訟等3件の判決が、今日、5月9日(月)午後11時半から、前橋地裁第21号法廷で開かれ、やはり、と言うべきか、遺憾ながら、すべて原告大河原氏ら側の敗訴という結果になりました。

前橋地裁第21号法廷開廷表。11:30開始11:40終了予定で次の3件の判決が予定されている。平成20年(行ウ)第15号懲戒処分取消請求事件(原告:大河原宗平、被告:群馬県)、平成17年(ワ)第156号損害賠償請求事件(原告:大河原宗平、被告:群馬県外)、平成17年(ワ)第441号損害賠償請求事件(原告:村尾さち子、被告:群馬県外)で、担当裁判官は民事第2部合議係の裁判長西口元、裁判官水橋巌・渡邉明子、書記官原美恵とあります。

■当会の事務局長が代表を務める市民オンブズマン群馬では、2004年7月20日付の週刊誌フライデーで、地元の群馬県の警察裏金を告発した大河原宗平氏の勇気ある行動を支援すべく、2004年10月に住民監査請求を行い、群馬県監査委員から棄却されたため、同年12月に住民訴訟を提起しました、そして2008年5月に前橋地裁で敗訴したため、東京高裁に控訴し、そこでも敗訴したので、2008年11月25日に最高裁に上告しましたが、2009年6月16日付で最高裁は棄却通知を送りつけてきました。

 その後、大河原宗平氏を支える会を中心に、警察の裏金案件では実績のある東京の弁護士らの協力のもとに、懲戒免職取消訴訟等が提起され、今日、5月9日、それら3件の判決日を迎えることになりました。当初、判決は3月18日の予定でしたが、3月11日の東日本大震災の発生により、耐震構造に問題があるとして地裁が判決美の延長をしていたものです。

■5月9日の判決は、これまで全国各地で顕在化している警察の裏金問題の象徴的な事件として、非常に重要な位置付けとして捉えられており、本日は地元の我々市民オンブズマン群馬はもとより、全国各地から沢山の支援者が集まりました。

 こうした様子を見た前橋地検の総務課では、いつもは傍聴券を外で配布するのですが、沢山の支援者らが、地裁の玄関前に長蛇の列を作って、目の前の県警や県庁にいる職員や、通行人に目立たつことを嫌って、そうした事態を避けようとしたようです。

法廷開廷表の下に貼られた傍聴整理券配布の案内。↑

なぜか、1階ロビーの右側の待合スペースを空けて、そこに傍聴希望者の抽選を行うとして、全員をそのスペースに押し込めました。

当日配布された傍聴希望者への整理券。

 そして、午前10時59分で傍聴希望者への抽選券の配布を締め切り、午前11時から抽選券の番号順にクジ引きをしたのでした。

 大河原氏の裁判の世紀の判決を直に聞きたいとして、全国から集まった支援者は150人に達しました。これらの人たちが決して広いとは言えないロビーの一角で、クジ引きの順番待ちの為、5列に並ばされたのでした。そのため、狭い裁判所の待合室内は熱気がこもっていました。

傍聴券。

■こうして、一般市民らは、クジ引きで38名の傍聴者を決めさせられましたが、マスコミ関係者には、裁判所が12の席を用意していることが判明しました。このことを、クジ引きの順番待ちをしている一般市民らが知ると、「不公平だ」という声が巻き起こりました。

 そのため、裁判所の係員が総務課の広報担当者を呼んで、理由の説明がありました。それによると、「マスコミは本件裁判をきちんと一般市民に報道する義務があるため、県警記者クラブから12社の傍聴申し入れがあったので許可したものであり、決して特権を与えているわけではない」という趣旨の内容でした。

 そこで、市民オンブズマン群馬から「それでは12社の社名リストをください」と裁判所の広報担当者に要請したところ、「まだ、どのマスコミ社が参加するのかしないのか、法廷が開かれていないので分からない。いずれにしても判決後に確定するのでそれまで待ってほしい」という返事でした。

 午前11時にクジ引きの整理券配布が閉め切られた後、さっそく整理番号順にクジ引きが行われました。結局、オンブズマン関係者7名のうち、2名が首尾よく傍聴券を入手できましたが、あとの5名は1階ロビーで判決公判が終わるまで待機することになりました。

■前橋地裁2階の21号法廷に入ると、すでに半分以上席が埋まっていました。マスコミ用の12席は、法廷に向かって一番左側の前方にしつらえてありました。まだ、誰も記者は来ていませんでした。21号法廷の傍聴席は、椅子が横4席×前後4列の16席が左側、中央、右側の3グループあり、法廷の一番後ろの壁側の前に、それぞれ3つの長椅子があります。これにもそれぞれ4人ずつ座れますので、全部で、60名の傍聴が可能ですが、椅子と椅子との間のスペースや、壁際にも立ち見の人を入れれば、最大100名程度の傍聴は可能ですが、裁判所から2名の係員が両側のそれぞれ壁の前に立ち、傍聴席を監視していました。

 され、11時半に裁判長らが入室。全員起立で迎えた後、さっそく判決文の読み上げが行われました。西口裁判長は、「原告の請求を棄却する」と立て続けに2件の事案についてあっさりと判決を出しました。また、3件目は、原告の弁護士から、前の2件と少し間をおいて判決を出すように裁判長に申し入れがなされて、一旦裁判長らが退室した後、数分後に再度入室し、判決が読み上げられました。この案件だけは「5万円の支払いをレオパレスに支払え」という内容でしたが、訴状に、請求額として記載されたのは1千万円であり、しかも同じく被告である県に対して、裁判所は「全く違法性」がないとして、ビタ1文損害賠償を認めませんでした。

 このように、これだけ明らかなでっち上げ逮捕について、裁判所が完全に県や県警の立場を擁護したがる様子を見れば見るほど、我が国の司法の後進性を痛感させられます。

■そして、それを擁護しているマスコミの報道姿勢についても、絶望させられます。

 今回、県警の記者クラブの幹事社である上毛新聞と、副幹事社である共同通信社によると、加盟15社のうち、フジ、TBS、テレ朝をのぞく12社が傍聴を申し込んだのだそうです。しかし驚くべきことに、この12社については、地裁はチェックしておらず、県警の記者クラブもどこのマスコミ社が、判決を傍聴したのか、確認をとっていないとのことです。

 地検の総務部の広報担当者によれば、普段見掛けた新聞記者として、朝日、毎日、読売、上毛やNHKは記憶にあるが、それ以外は分からないとのことでした。

 となると、ひょっとして、普段付き合いのある県警関係者や、マスコミ以外の関係者がマスコミ社の帽子をかぶって、傍聴していた可能性も否定できません。この点について、実際に傍聴した新聞記者に確認してみたところ、普段見掛けた顔ばかりだったという返事でしたが、本当のところは分かりません。

 というわけで、12社の内訳を想定すれば、朝日、読売、毎日、産経、上毛、東京、共同、時事、NHK、群馬テレビ、日本テレビ、テレビ東京ということになります。

■大河原裁判の発端となった“事件”が発生したのは2004(平成16)年2月16日でした。この日、大河原宗平警部補(当時、以下同じ)が、群馬県警本部の警察官(伊藤孝順警視)に体当たりをしたとして、伊藤警視の虚偽の説明をもとに、群馬県警はその体当たり行為をもって「公務執行妨害で大河原警部補を現行犯逮捕した」と記者クラブ発表し、大手メディアの朝日、読売、毎日、産経、上毛の5紙は〈右へならえ〉でそれをそのまま翌2月17日付で報道したのでした。

 各紙が事実とは異なる警察発表をそのまま掲載したことについて、後年、大河原氏を支援する市民団体が、記事の訂正等を求めました。特に「県警交通指導課員に体当たりした疑い」(朝日)、「摘発の警視に抵抗」(読売)、「男性警視(47)に体当たりするなどして捜査を妨害した疑い」(毎日)、「暴行を加え、右腕に1週間のけがを負わせた」(産経)、「自分の使っていた車の捜索を求められたが大声を上げて抵抗」(上毛)等、当時メディア各社は警察発表をそのまま記事にしました。そのような記者クラブの弊害とマスコミの偏向報道については、これまで市民オンブズマン群馬としても、数多くの経験があります。

■結局、5月10日付け各紙の群馬版では、次の記事が掲載されました。

**********
<読売新聞>
元警部補の訴え棄却 懲戒免職取り消し訴訟
 県警の裏金問題を告発したことへの報復で不当に逮捕され、懲戒免職になったとして、元県警警部補の大河原宗平さん(57)が、県などを相手取り、処分の取り消しと、1500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5月9日、前橋地裁であった。西口元裁判長は「原告には、懲戒事由がある」などとして請求をいずれも棄却した。
 大河原さんは2004年2月、県警捜査員に体当たりしたりするなどしたとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された。その後、偽造ナンバーを付けた車を使ったとして、同年3月に道路運送車両法違反罪で略式起訴され、懲戒免職となった。公務執行妨害事件は不起訴(起訴猶予)となった。
 大河原さんは当時、「県警で裏金作りがあった」と告発していたため、口頭弁論などで大河原さんは「捜査は違法で、県警の報復」などと主張。体当たりの事実もなく、偽造ナンバーも「県警の監視から逃れるため」などと訴えていた。しかし、判決では、体当たりについて「(事件の)経緯に不自然な点はなく、公務執行妨害罪に該当する」と指摘。偽造ナンバーの違法性も認めた。
 今回の足版とは別に、大河原さんから懲戒免職の取り消しなどを求められた県人事委員会は08年6月、懲戒免職処分を「相当」と判断。ただ、公務執行妨害事件については「暴行を加えたとは判断できない」と大河原さんの主張を一部認めていた。
 裏金作りについては、08年5月、大河原さんの証言に基づいて市民団体が前橋地裁に訴えた民事訴訟の判決で、「事実と認めるに足りる証拠はない」などとして却下されている。
 大河原さんは昨年11月、鹿児島県阿久根市の竹原信一前市長に任命され、総務課長に就任。現在は市民環境課参事に就いている。
知人は一部勝訴
 同時に判決が言い渡された大河原さんの知人女性(63)の訴えについては主張が一部、認められた。
 女性は2005年、大河原さんの私生活の調査を行っていた県警に監視され、精神的な苦痛を受けたなどとして、県と女性の住居管理会社で個人情報を県警に提供した「レオパレス21」(本社・東京)を相手取り、計1100万円の損害賠償を求めて民事訴訟を前橋地裁に起こしていた。
 西口裁判長は、県への訴えは棄却したが、不動産会社については「県警に個人情報を提供したことは、プライバシーの侵害」として、同社に5万円の支払いを命じる判決を言い渡した。同社広報室は「判決文を見ていないため、コメントを差し控えたい」としている。
**********
<朝日新聞>
県警の不正経理問題を告発 元警部補の請求棄却
公務執行妨害容疑逮捕され懲戒免職 取り消し訴訟
 公務執行妨害容疑などで逮捕され、懲戒免職処分を受けたのは不当だとして、元県警警部補の大河原宗平さん(57)が県などに懲戒処分の取り消しなどを求めた訴訟の判決が5月9日、前橋地裁であった。西口元裁判長は原告の請求を棄却した。
 大河原さんは2004年2月、乗用車に偽造ナンバーをつけていた道路運送車両法違反容疑で車を差し押さえに来た警察官に体当たりしたとして、公務執行妨害罪で現行犯逮捕された(のちに不起訴処分)。翌月に道路運送車両法違反容疑で再逮捕され、罰金50万円の略式命令を受けた。県警は大河原さんを懲戒免職にした。
 判決は、原告の肩が体に当たった衝撃で警察官が右手首にけがをしたと認め、公務執行妨害罪に該当し、逮捕には合理性があると認定。偽造ナンバーの作成行為などは地方公務員法の懲戒事由に該当するとした。
 大河原さんは、県警に勤務していたころに実際には支払われない捜査情報提供謝礼の支払い報告書などを作成されられたと主張していた。「県警に行動を監視されるようになったため偽造ナンバーをつけた」「警察官に体当たりした事実はない」と訴えていた。
 大河原さんは昨年11月、専決処分を繰り返した竹原信一市長(当時)の解職を問う住民投票が行われた鹿児島県阿久根市の総務課長に登用された。だが竹原氏の解職にともない、別の部署に異動した。
不動産会社に賠償支払い命令 個人情報巡る知人の訴訟
 大河原宗平さんの知人女性も、県警の個人情報の無断収集などで精神的苦痛を受けたとして、県と不動産会社(本社・東京都)に計1100万円の損害賠償を求めた訴訟を前橋地裁に起こしており、西口元裁判長は5月9日、賃貸会社に5万円の支払いを命じる判決を言い渡した。県への請求については棄却した。
 判決は、不動産会社の従業員が女性の承諾を得ずに警察官に個人情報を提供したことは、プライバシーの侵害に当たるとした。
 木村光雄・県警首席監察官は「今後、個人情報の保護の観点から、情報を持つ団体に迷惑が及ばないように捜査方法を検討したい」と話している。
**********
<毎日新聞>
 (記事なし)
*********
<産経新聞>
 (記事なし)
**********
<上毛新聞>
県警の懲戒処分取り消し訴訟 元警部補の請求棄却 前橋地裁
 県警に公務執行妨害容疑で違法逮捕され、懲戒免職処分を受けたとして、元県警警部補の大河原宗平さん(57)が、国と県に計1500万円の賠償金支払いと処分取り消しを求めた訴訟の判決が5月9日、前橋地裁であった。西口元裁判長は「公務執行妨害による逮捕は合理性を欠くものではない」として、いずれの請求も棄却した。
 西口裁判長は判決理由で、大河原さんが偽造ナンバープレートを取り外したことについて、「差し押さえ手続きを妨害する行為で、懲戒事由に当たる。処分は著しく妥当性を欠くものとはいえない」と判断。「事件は県警の捏造だった」とする原告側の主張を退けた。
 判決を受け、原告側は「納得いかない」と説明。大河原さんは閉廷後、集まった支援者に対し、今後について「まだまだこれからやる」と話した。
 県警は「すべての主張が認められた。捜査の手続きに問題がないことを適正に認定した貰った」としている。
 判決などによると、大河原さんは2004年2月、偽造ナンバープレートを車から取り外して警察官の公務執行を妨害したとして、県警に現行犯逮捕された(起訴猶予)。同3月には道路運送車両法違反容疑で再逮捕。罰金の略式命令を受け、懲戒免職となった。現在は鹿児島県阿久根市の職員として勤務している。
**********
<東京新聞>
元警部補の男性 請求を地裁棄却 懲戒免職取り消し訴訟
 不当な公務執行妨害容疑で逮捕されたとして、県警元警部補の大河原宗平さん(57)が、県などに処分取り消しと計1500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5月9日、前橋地裁であった。西口元裁判長は「処分は著しく妥当性を欠くとはいえない」とし請求をすべて棄却した。
 判決によると、太田署地域課警部補だった大河原氏は2004年2月、道路運送車両法違反容疑の捜査を受け、公務執行妨害で現行犯逮捕され(後に起訴猶予)た。同年3月に略式起訴され、50万円の罰金刑を受け、懲戒免職された。
 裁判で原告側は、大河原氏が県警の不正経理に反対して監視され、やむなく「乗用車に張り付けた難波^のコピーは法的に偽造にあたらず、公務執行妨害とされた捜査員への体当たりもなかったと主張。判決ではコピーは偽造で公務執行妨害もあったと認め、懲戒理由に当たるとした。
 判決後、大河原氏は「負けましたがこれからもがんばります」と話した。県警の木村光雄首席監察官は「捜査手続きや処分が適当と認定された」とコメントした。
**********
元警部補の請求棄却=懲戒免職取り消し訴訟―前橋地裁
時事通信5月9日(月)11時53分配信
 群馬県警の裏金問題を指摘したため不当に逮捕され懲戒免職になったとして、元同県警警部補の大河原宗平氏(57)が群馬県などに懲戒処分の取り消しと1500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が5月9日、前橋地裁であった。西口元裁判長は「処分が著しく妥当を欠くとは言えず、裁量権の逸脱・乱用は認められない」として、元警部補の請求を棄却した。
 判決によると、大河原氏は警部補だった2004年2月、警視に体当たりしたとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕され、同年3月に懲戒免職処分となった。
 大河原氏は、裏金問題を告発したため組織から排除されたと主張したが、判決は「公務執行妨害事件がねつ造とは言えない」と退けた。
**********

■このように、産経新聞と毎日新聞は、翌日の群馬版に記事を掲載していません。これは、裁判所の総務課の広報担当者が説明したマスコミ各社12社の傍聴許可理由に反する行為と考えられます。

 ただし、毎日新聞はネット上で、次の記事を掲載しています。

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懲戒免職取り消し訴訟:裏金抗議元警官の免職取り消し退け--前橋地裁判決
 偽造ナンバー車両を使用したとして群馬県警を懲戒免職後、鹿児島県阿久根市の竹原信一前市長に同市職員に採用された大河原宗平氏(57)が、群馬県などを相手取り、懲戒免職処分の取り消しと1500万円の国家賠償などを求めた訴訟で、前橋地裁(西口元(はじめ)裁判長)は9日、大河原氏の訴えを棄却した。
 判決によると、大河原氏は県警太田署で警部補だった04年2月、偽造ナンバー車の差し押さえの際に公務執行妨害容疑で現行犯逮捕(起訴猶予処分)、同3月に道路運送車両法違反容疑で再逮捕され、罰金50万円の略式命令を受け、確定後に懲戒免職になった。大河原氏は「県警の裏金作りに抗議したため、事件が捏造(ねつぞう)された」と主張。偽造ナンバーの取り付けは、県警の監視から逃れるためとしていたが、判決は「原告の請求は理由がない」と退けた。
 大河原氏は10年11月に阿久根市に採用されて総務課長に、前市長落選後の今年1月には市民環境課参事に異動した。【塩田彩】
毎日新聞 2011年5月9日 12時15分(最終更新 5月9日 12時58分)
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損賠訴訟:「レオパレス21」に5万円支払い命令 個人情報提供で判決 /群馬
 賃貸アパート大手「レオパレス21」(本社・東京)が、個人情報を県警に無断で提供したのはプライバシーの侵害にあたるとして、大河原宗平氏の知人女性(63)が同社と県を相手取り、1100万円の損害賠償を求めた訴訟で、前橋地裁(西口元裁判長)は5月9日、レオパレス21に5万円を支払うよう命じた。県への請求は棄却した。
 判決によると、レオパレス21は2003年9月、当時アパートに暮らしていた女性の生年月日や勤務先など賃貸契約書に記入された個人情報を県警に提供した。
 レオパレス21広報室は「判決文を見ていないので、現時点でコメントできない」としている。【塩田彩】
毎日新聞 2011年5月11日 地方版
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 もともと、マスコミは警察発表を鵜呑みにして、それ以外の当事者の言い分を聞こうともしない傾向があり、とくに群馬県のマスコミの偏向はひどいものがあります。

地裁の直ぐ隣にある群馬県警本部ビル。この1階に県警記者クラブがあり、マスコミ関係15社がたむろしている。

■今回は、司法の場で、全面的に警察の主張だけが認められた結果となり、でっちあげの公務執行妨害で逮捕されて、一般市民が被害にあった場合でも、裁判所は警察の主張しか効かないことが判りました。これは非常に重大な訴訟の前例となるため、ますます警察の違法逮捕が今後増えるのではないかと心配です。

今後は、公務執行妨害をでっち上げられて逮捕されると、いくら無罪を主張しても、前橋地方裁判所は警察の主張だけを認め、裁判所から有罪判決を受ける可能性があります。

 しかも、3月の異動で、大河原氏の公務執行妨害罪をでっちあげた伊藤孝順氏は、安中警察署長に就任しました。安中でも、同様なでっち上げ事件の発生が懸念されます。

組織ぐるみで不正経理をやってきた群馬県庁。市民が警察に告発しても、警察そのものが不正経理をしているため、立入捜査をされる心配が無いクライム・ヘブン(犯罪天国)の状況にある。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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4月30日の市長対話の日でカドミ汚染土壌、公社お宝鑑定問題、観光協会ズサン運営問題について直訴

2011-05-08 23:50:00 | 困ったちゃん岡田義弘・元市政
■4月30日(土)の午前10時から、安中市役所松井田支所で、恒例の「市長対話の日」として、市長と市民の面談機会が設けられました。当会では、懸案となっている「東邦亜鉛カドミウム汚染土壌問題」「安中市土地開発公社所有の絵画等6点の鑑定問題」そして「安中市観光協会への補助金問題」について、直接岡田市長に質問や意見聴取などヒヤリングを行ったので、その時の様子をご紹介します。

 当会の事務局長は、当日10時20分ごろ、会場に到着しましたが、すでに5名ほど市民の方々が受付名簿に氏名住所電話番号を記入しており、当会は一番最後でした。順番が回ってくるまで控え室で待機しておりました。控え室には2名の市民のかたが居られました。二人とも松井田地区の住民の方で、お一人は、初めて「市長対話の日」に参加されるかたで、松井田の文化会館にある陶芸用の乾燥炉と、安中市の学習の森にある陶芸用の乾燥炉の使用料に相違があり、利用者にとって不公平な状況にあるので是正措置をお願いしたいとおっしゃっておられました。もう一方は、元松井田町議のかたで、松井田の過疎化問題について、市長に直訴したいとおっしゃっておられました。

 一番最後に当会に順番が巡ってきました。時間的には11時20分ごろからでしたが、20分程度で終わるはずが、結局12時10分までかかってしまいました。なぜ、2倍半も時間がかかってしまったのかは、やり取りの内容を見ていただければお分かりのことと思います。

 なお、市長対話でのやり取りの模様は、メモと記憶を頼りにできる限り正確を期しておりますが、不明な点があれば、遠慮なくお問い合わせください。

■東邦亜鉛カドミウム汚染土壌問題について

【市職員】小川さん。お待たせしました。準備できました。どうぞ。概ね20分ぐらいということで。
【市民】ええ、わかりました。それほど時間をかけないでやります。ご報告するだけです。
【市長】どうもどうも。遠方までお越しいただいてありがとうございます。
【市民】どうも。中沢さんもご一緒で、ご苦労様です。今日は私が最後で20分くらいだという話なので、いちおう、まずテーマは3つね。
【市長】うん。
【市民】市長の隣の田圃の件なんだけれども、カドミウム問題で、東邦亜鉛に儲かっているうちに、もう手金でやらせようと思うんですよ。土の入れ替えなり、客土なり、盛土なりにしても。岡田さんにはいろいろお願いごともしてきたけれども、もう16年も経ってしまったし、お金のかかることなので。本当は行政にも、市や県や国も行ったんだけども、ちっとも公共工事で出た残土を、安全なヤツをあそこに持ち込んでくれ、とも言ったんですが、何もしてくれないから、東邦亜鉛が今年、前年度未曾有の業績が良かったので、そういうふうしてくれないかと持ちかけてみようと思っているんですよ。それでまことに恐縮なんですが、東邦亜鉛の社長宛にお願い状を準備してきた。
【市長】まだ、発送はしていないの?
【市民】今日付けで、今日ご相談して発送しようと思うんですけど。3部用意して、あと写しが2つあります。大沢知事と岡田市長に写しということで、持ってきたんですけれどもね。お願いというのは、私がこうやってポンと出してもなかなか動いてくれないので、市長さんでなくて、お隣のその利害関係者の立場としてね・・・。
【市長】これは同じ?
【市民】同じ。同じです。本当はコピーすればよいのだけれど。それで、隣接の関係者として市長さんのサインでもいただいてね・・・じゃなくて隣接使用者の岡田さんとしてね、とにかく『隣が今あのような状況だから、ぜひ善処してくれ』ということをですね、一筆書いてほしい。
【市長】で、小川さんのあの、500(㎡)くらいあるんでしょう。
【市民】480(㎡)ね。
【市長】そこだけの、こと?
【市民】そうです。そこだけのことなんです。
【市長】だって、そこだけのことで、あのう、それは・・・個人の問題なのではないんかい。
【市民】個人の問題なんですよ。だけど、個人の問題なんですけど、申し訳ないけど、今この瞬間は隣の土地使用者の立場として。あの、とにかく、横の土地でしょう?
【市長】で、何する?
【市民】あそこで土の入れ替えなり、あるいは岡田さんのところと同じようにね、面一で同じレベルになるようにしてもらうようなことをしてもらいたい。
【市長】あれは個人の財産だから・・・賢明な小川さんだから・・・それは・・・。
【市民】それは、私がそのようにしたいので・・・。
【市長】あっ、それは埋土をしたいとかっていうのは、それは自分で、誰でもそうだけも、公共事業以外は、自分で残土を買って入れなくっちゃあ、なりませんですよね?
【市民】だから、岡田さんと同じようにね。
【市長】それはちょっと・・・
【市民】岡田さんと同じようにね、私もいろいろ教えてもらったので、安中土木に行ってですね、「公共事業の残土の受け入れが困っているのであればうちもお願いしますよ」と、お願いしてきたんですよ。
【市長】だって、前にさ、誤解ないようにお願いしても、「一緒に埋めねぇかい?」と言ったら、小川さんは「いや、埋めない」と言ったから。
【市民】いや、「埋めない」というのではなく、あの時は急な話だったでしょう?
【市長】まあ、急でもなんでも。
【市民】「埋めるかどうかちょっと考えさせてくれ」と言った記憶はあるけども。で、周りからも、なんで一緒に埋めてもらえばいいんではないか、という話もあったですよね。だけど、岡田さんの本心かどうかも私、確認できなかったし。
【市長】本心も何も・・・。
【市民】そうしているうちに、どんどんやっちゃったし。入り口のところだって、ほら、本当はね。一緒に下にくだる進入道路をね、作るはずだった。それが・・・。
【市長】それは、ボクは拒否したんですよ。それは、一緒ってぇのは、あとで、あの利害が、いつでも同じならいいけど、違った場合には、それは問題を起すことになるから、それは一緒にやってません。
【市民】すいません。いずれにしても、時間が20分なので、これで、確認のための、もうあれですよ。サインをして頂ければよいんだけれども、今言ったように個人的な事項だから私はサインできないということで・・・ね。
【市長】うーん、そういうこと。
【市民】で、だけど、これをやること自体は別に構わないですよね?
【市長】いや。
【市民】要するに、東邦亜鉛にさせる時に、あの、強さんには言ったんですよ。土地の権利者である強さんにはこの間お願いしてね。
【市長】うん、強君から聞いた。
【市民】聞いてるね?だから、境界立会を、勿論きちんとするのは当たり前だから、
【市長】でも小川さんが打ったの。そこへ行ってみりゃあ分かるように、あのう、カネの、ちょうどこんなくらいの・・・。
【市民】鉄筋棒ね。
【市長】打ち込んでありますよ。
【市民】ええ。
【市長】だから、強君には特に言わなかったんだけども、小川さんが、境杭を・・・本来ならだよ、誤解のないようにお願いしたいんだけど、本体ならだよ、立ち会ってそこに境杭のあれを入れなければならないのを、小川さんが入れといたのを尊重しているわけだよ。境杭というのは両方が立ち会って境界確認をするのが境です。
【市民】だから、そういうこともなく、お宅の方が形状の変更をするから、ね。
【市長】そんなこたあねえ。
【市民】加十(かじゅう)さんには前々から聞いているように、また同じ話をするけれど、よもや県道と同じレベルにするとは誰も思わなかったわけですよ。だから、酷いことをするなあ、とまわりの人から言われて、一緒にしてもらったらどうかと言う話をされましたよ。
【市長】だって・・農業委員会の手続を踏んで、許可を受けて、やれば、土地所有者のあとは判断ですよ。
【市民】だから、それを自力でやろうと思ったんだけど、その、搬入する所。土。お金が、私なんかないですから、自分の畑のやつを持って来ようと思っても、ほら、ご存知の通りカドミウム含有量がものすごく多いわけですよ。だからそれはできなかった。で、今もってだから農業・・・。
【市長】小川さんがどのようにやるのか、それは小川さんのご判断だからあれだけども、あのう、個人の財産を、今度は目的を変えるというのに・・・それを東邦亜鉛で求める、というのはちょっと・・・一考を要するのではないんですか?
【市民】あっ、そういう意味なんですか。つまり、あのう、この件について、要するに、隣接の土地がですね。(カドミウムが)0.7ppm出るわけですよ。その証明書はこれにつけてありますが。カドミウムの玄米中の濃度が。それが個人的な財産の目的だから、東邦亜鉛に対してこういう行為そのものをしちゃあいかんと、そういうことなんですね?いや、いいんですよ。それ確認すればいいんです。だから、私は思ったんですが、こういう・・・。
【市長】どういう状況、どういう内容があろうと、個人の財産を・・・個人の財産ですから。
【市民】いや、個人の財産といってもね。
【市長】小川さんの財産ですから。
【市民】個人の財産をね、要するにあれですよ。損害受けているわけですよ。ダメージ。もう財産に瑕疵を受けているわけですよ。
【市長】でも、それは・・・。
【市民】原因者を追及するのは当たり前でしょう?
【市長】追及するのは・・・。
【市民】追及ではない。追及というか、原因を・・・。
【市長】それを、残土を、東邦亜鉛に埋めさせるっていうのはちょっと・・・そーれはちょっとおかしいのではないか?
【市民】なんで?
【市長】そりゃあそうでしょ。
【市民】残土を埋めるわけではないですよ。いずれにしても復旧して安全なものにするわけでしょう?それを岡田さんだって、あれ農地の改質をやりましたよね。今は宅地並み課税になっているようですけども。
【市長】どこ?
【市民】2メートル埋めたじゃないですか?
【市長】うん。
【市民】まあいいや、(制限時間が)20分だから。今聞きました。今の話でいいですよね?個人の財産の目的を変えるということについて、東邦亜鉛そのものに個人的にこういうものを出してはいかんと、そういう立場ですね?
【市長】いかんとは言っていない。
【市民】じゃあどうすればよいのですか。
【市長】それを求めるのはちょっと一考を要するのではないかということ。
【市民】一考を要する?ではどうやったら解決できるのですか?岡田さんにお願いして、安中市の公共事業の残土の受け入れ先のひとつとして、あそこを指定して頂いて、つまり「あの時おれと一緒にできなかったんだけれども」と、
【市長】それは、それはいたしません!
【市民】ではどうすればいいんですか?
【市長】個人の財産だから、それはできません。
【市民】では、どうすればいいんですか?私として、隣の隣接者がね、隣接者が、あそこを水田として固定資産税を払っているわけですよ。だから、それを水田として使えないんですよ、今は。福島の原発で汚染された、あのセシウムで汚染された土壌と同じと思ってください。どうすればいいんですか?あれは個人だから東電に・・・。
【市長】小川さんのだけではないでしょう?あの周辺全体ですから。
【市民】もういい。いずれにしてもね。もう一回確認します。個人の立場で、他の汚染地区もあるんだけれども、個人の立場でそういう一私企業に対して、財産の瑕疵の復元を求めるために、こういう行為をしてはいかんと。まして自分としては、隣接の使用者、利害関係者としても、ここにサインはできない。これでよろしいですね?
【市長】しちゃあいげないとは言っていない。サインはできないとこう言っている。
【市民】どうもわからないな。ではしてもいいんですね?
【市長】いいとか悪いとかは農業委員会の判断ですから。
【市民】よくわからないな、だけど。隣接地権者として、ではどこまでしてもいい、してはよくないというなんでしょうか?
【市長】農業委員会の判断ですから。・・・行政とは違いますから。
【市民】農業委員会の何の判断になるんですか?
【市長】これは転用しなけりゃできませんよ!
【市民】転用許可は今受けていますよ。
【市長】ああ、受けてりゃあ別ですけども。
【市民】受けているけど、3年間経っちゃっている。今延長しなければいけないと思うけど、要するにできませんと、途中経過の報告は出していますよ。だけど、このままではね、もう水田は無理だと思うので野菜畑にしたいと思っている。
【市長】まあどうあろうと。
【市民】だけど、そこに持ってくる土。これの確保は、どこから持って繰ればいいんですか?
【市長】農業委員会の職務の範囲内ですから。
【市民】いずれにしてもこれ、1通出すつもりだから、ここに置いて行くからね。安中市長さん宛にね。
【市長】ああ、置いていぎゃあ、まあ、預かりますけれども、署名はできない。
【市民】署名はできないんね?だから、署名はできません、というやつをこっちに書いて、あとでコピーを送るから。これこれこういうことで、たまたまそれは隣接地権者の意見は、公務的な意見かもしれないが、こういうお考えだったので。だから個人的なお考えとして聞いた、ということですからね。
【市長】それは小川さんのお考えですから、こちらには責任を負う義務はありません。
【市民】ああそう。分かりました。
【市長】・・・農業委員会ですから。
【市民】農業委員会っていったってね。なんで二つ目には農業委員会なんですか?これ、じゃあ、東電の原発の補償は、一人じゃ何もできないから泣き寝入りで、農業委員会がですね、早急に自治体の立場で、ですね、東電に掛け合って、それでやるべしと、まあ、こういうことですね?要するに原因者に対してね・・・。
【市民】そのことと、このことは、違います。
【市民】じゃあ、この田圃は水田として使えるんですか?0.7ppm出るんですよ。日本穀物検定協会のデータで。
【市長】それはあれでしょう。何年の、分析ですか?
【市民】は?
【市長】何年度の分析ですか?
【市民】平成7年度ですよ。
【市長】7年度っちゃあ、もう13年も前の話じゃないですか?
【市民】13年も前?じゃあ、自然に治癒するっていうわけですか?半減期だか、どうのこうのっていうことで。
【市長】今、論議するんでしたら、今、現状の分析結果でなきゃあ。
【市民】これまでずっーとね。県や市にお願いしてきましたよ。よく、今さらそんなことが言えますね。いいですよ、もう一回やってもらえばいいんだから。むしろ、土壌中のあれを測ってください。これはいったい誰に頼めばいいんですか。これも個人の負担でやれっていうこと?
【市長】それは、推進委員会ができているんだから。
【市民】推進委員会は、この間、おっしゃられましたけどね。東邦亜鉛からカネをもらっている。後で聞いてみたら確かにおっしゃるとおりですけども。
【市長】小川さんの懸命な方がですね・・・。
【市民】懸命じゃあないんですよ。私はね・・・。
【市長】あくまでも、毎年100万円来ているのが分からないなんて。そういう自分の不都合のことは知らなかったで、それじゃあ世の中通りませんよ!
【市民】何?100万円がどうだって?
【市長】振興費として100万円毎年来ているというのに知らないって言ったじゃない。
【市民】私は知りません。私は知りません。
【市長】そんあこたぁないでしょう。
【市民】私は知りませんけど、今年から、あのう、要するに、内訳、それから使徒、それから財産の運用についてね。
【市長】あれだけ大塚さんのうちに出入りしていて・・・。
【市民】あれだけ、って何回かね?
【市長】ちゃんと、あれですよ。近所の人から聞いているんですよ。
【市民】どういうふうに?
【市長】大塚さんのうちへ、出入りしてるって。
【市民】大塚って誰?
【市長】まあ結構ですよ。
【市民】近所の人から通報がある?私が他人の人の家に行ってですね、相談事に乗ったり、或いはこちらから持ちかけたり、いろいろな場合・・・。
【市長】100万円を知らないなんてね。そーんなあれですよ、ことを言わない方がいいですよ。
【市民】いえいえ。新年会で、この間のあれですよ。春契約のときに初めての区長さんから報告を・・・。
【市長】自分の立場の悪いことはそうやって「知らない、知らない」で。今少し・・・。
【市民】いやあ驚きましたね。市民がね、要するに東邦亜鉛の重金属汚染でね、もう平成7年度から「困った、困った」と、言ってね。それで、「善処をお願いします」と言いながら。挙句の果てにはあれですか?東邦亜鉛にこういうものを出すのは好ましくないと?
【市長】そんなことは言っていない。
【市民】一時言っていたではないですか?今。
【市長】署名はできないって言ってんですよ。
【市民】ああ、だから、それは署名できないんでしょ?「署名できない」っていうのは、要するに、あそこの利用者として、隣がね、汚染土壌になっても、一企業に対して、こういうものを出すのは・・・。
【市長】そういうことじゃないでしょう。
【市民】じゃあ、なぜ署名できないん?
【市長】自分の財産でしょう。個、個人の財産ですよ!
【市民】ああ、じゃあ・・・。
【市長】個人の財産ですよ。
【市民】じゃあ、隣の人が何言っても自分で勝手にやればいいっていうことですか?
【市長】それはしかるべき、地域全体で、やるべきことじゃあないんですか?推進委員会ができているんですから。
【市民】あそこ、推進委員会と、関係ないですよ。
【市長】そんなことはないでしょう。
【市民】推進委員会っていうのは県道の内側だけでしょう?
【市長】そんなことないでしょう!
【市民】しかもあの推進員会というのはあれでしょう?野殿のあの畑地対策だけでしょう?
【市長】そんなことないでしょう。関連があるんですから。
【市民】関連があるって言ったって、実際にやって、今まで延々と協議して、なんかひとりだけ最後まで署名せずにですね、ズルズルやって、そのうちにですな。食品衛生法が改正されるからといって、また3年間経ってですね。だから、皆呆れていますよ。いつになったらあれが、工事が始まるんだと。
【市長】ですから・・・。
【市民】で、その工事の対象地ではないんです。これは。
【市長】ですから、推進委員会にもっと、協議、相談、すべきじゃあないんではないんですか?そのために推進委員会ができているんですから。
【市民】推進委員会って、あのう、大塚さんがやっているやつ?
【市長】そうですよ。
【市民】だからこれ相談しに行ったのが、なんで近所の人からね、通報があったって、それはどういうことなんですか?
【市長】通報なんて言っちゃってはいないんですよ。
【市民】連絡があったと言ったではないですか?いかにも、しょっちゅう毎回行っているんだからと・・・。
【市長】そういう交流をしているんだから知らないことはないでしょう、と言っているんです。100万円が・・・振興費として100万円が来ているのを知らないなんて、小川さん言っているから。
【市民】知りませんでした。少なくとも今年の正月までは。
【市長】そんなことないでしょう?あれだけでインターネットに書いていて、知らないことは無いでしょう!
【市民】でそのお金を、要するに、この分析で使えというその発想?これも思いつかなかったですね。まあ、今そういう多分、あの、示唆なんですね、ご示唆をされたんだと思いますけれど。
【市長】そーんな小川さんね、そんなこと知らないなんて、自分の都合の悪いことは・・・。
【市民】まあいいや、(対話メモを隣で筆記中の市の職員に対して)まだ時間がある?残り時間ある?12時までか・・・まだあるな。まあすいません。
【市長】はい。
【市民】まあ確かに、私の瑕疵についてお願いしたいということで、その意味で、できれば、ここに利害関係者としてサポートとして頂きたかったんですけれども、それさえもできないということであればしょうがない。無しでいきます。東邦亜鉛にはまあ、近々直接お伺いして、善処をお願いすることにします。2番目はですね。
【市長】はい。

■安中市土地開発公社所有の絵画等6点の鑑定について

【市民】例のお宝鑑定団にも関係するんですけども、ご案内の絵画等6点の取扱いで、どういうお宝の絵だったのかと、いうことについて、過日、3月10日付でですね、お願いしているんですけども。このいわゆるビジュアル情報っていうやつは、あの、どういう絵でね、写楽だと見返り美人なのかよく分からないんだけども、どういう絵なのかを出して頂けなかったわけですよ。
【市長】それはできません。
【市民】何で?審査会の・・・。
【市長】土地開発公社は。
【市民】うん、別法人だから?
【市長】別法人ですから。
【市民】ということは、あのビジュアル情報をですね。市長さんのお立場として・・・。
【市長】うん。
【市民】安中市としては一切入手したり見たり、何もしていないということね?
【市長】そんなことはありません。
【市民】うん、してるでしょ。ですから、写しとかね、こんなのが公社に入りまして情報を出してくださいと。
【市長】それは・・・。
【市民】で、それを公社の・・・。
【市長】公社と、行政は、別ですから。行政情報じゃあありませんから。
【市民】うーん、行政情報じゃあないんだけれど、安中市が入手した情報については、いわゆる情報公開条例のですね、適用になるわけですよ。で、審査会のほう、異議申立てしましたけれども、審査会の最終的な言い分としては、同じ理事長さんである岡田土地開発公社理事長はですね、「それは出したくない」と言ったから、入手してませんというような話だったんですよね?
【市長】出したくないなんて、そんな言い回しはしません!
【市民】まあ、あれみりゃあわかるけど。
【市長】公社は別法人、別法人ですから、出してはいけないと。
【市民】うーん、別法人で、出してはいけないということを言ったわけでしょう?要するに安中市のほうにそういう情報がありながら、「それを市民に出すな」と、土地開発公社の所有者が言ったから、だから、岡田市長は、「土地開発公社の岡田理事長が言っているから出せません」とこういう理由説明書を頂いておりますけども、何とかご再考をお願いしたんですけども。
【市長】えっ?
【市民】あのう、今日、何だったら、あのう、これ保管してある所に行って、写真撮らせて下さい。
【市長】それはできません。
【市民】何で?お宝鑑定団でね、ぜひ、これをもっていけばいいんですよ。
【市長】それはできません。お宝鑑定団は出そうと思っていろいろ検討したんですけども個人以外はダメなんですよ。
【市民】えっ?
【市長】個人以外は。
【市民】だから個人で私が出すから。
【市長】そんなこたあ、できません。小川さんに、あのう、お願いしなくっても、しかるべき、方法はとって、評価をいたしますからね。いずれ。
【市民】うーん、だから、岡田市長さん個人で出して頂ければ、個人の立場だから問題ないと思いますけれどもね。
【市長】そういうことはできません。
【市民】何で?何でいけないんですか?
【市長】一市民の皆さんに特定に、出せません、そういうことは。
【市民】私はね、私はそういうのを促す為に、こういうやつを、「ぜひ善処をお願いします」と、3月10日付でお願いしているんですよね?まあ、見てるかどうか知りませんけれども。で。
【市長】それはできません。公社のことですから。
【市民】できないんだけども、そのう、鑑定をほら、早くしなければいけないし、鑑定団が一番いい。
【市長】あのうですね、あのですね。公社のことに触れるんでしたら、小川さんはあの、訴訟、ま、群銀が訴訟をおこした。そして・・・。
【市民】はい。
【市長】和解になった。あの和解条項をもっと精査して、行政に対して意見を申し上げるべき、だったんじゃあないですか?
【市民】えっ、どういうことですか?よく分からない。あの和解条項は?和解条項って十何条ありますよね?
【市長】(和解条項を)取ったんですか?
【市民】ああ、勿論取りましたよ。あのころ、岡田さんがまだ県会議員・・・市会議員のほうだったかな?
【市長】いやあ、私は県会に行っていましたよ。
【市民】ああ、県会に行ってたか。全然、この件について、全然発言も何もされない時に、私らはね、5回裁判しましたよ。5回、ね。
【市長】まあ、知りませんけども。
【市民】そのうちの1回はね、「小川に勝った勝った」と某所であちこち言っていらっしゃるようですけども、岡田さんもいわゆる被告の一人に入っておられましたけれども。前の公社の事情からしてね。
【市長】あの和解条項をですね。もっと精査して。
【市民】どういうふうに精査すればよいのですか?教えて。
【市長】精査して、それで重要事項の指定が欠けているんですよ。あの、ボクは役所に市長で行って群馬銀行が10年目になるにあたって、見て、ビックラしたんですよ。
【市民】そりゃそうでしょ。あんな片務的な契約をね、前市長はしちまったわけですから。
【市長】なぜ、その和解条項を事前に入手しているんだら。それについて追及しないんですか?
【市民】事前に入手してませんよ。我々が入手した時には。ね、もう群銀と・・・ある時ね、あれは突然秘密会議になったわけですよ。全部で16回ぐらいやったですけども。
【市長】私はそんなこと聞いてませんけども。
【市民】私らは全部、うちのメンバーにね、公の法廷の時にはね、全部傍聴してもらいましたよ。だけど、ある時から、11回目くらいかな、突然秘密会議になったんですよ。
【市長】まあ、そういう経過は知りませんけども。
【市民】うん、で、和解条項というのはね・・・。
【市長】あーんな和解条項をですね・・・。
【市民】そうですよ、あんな和解条項をね、やること自体。
【市長】呑むこと自体が・・・行政として、許されることじゃないでしょう?
【市民】許されませんよ。あんなことして。だから、それだけ群銀に負い目があるといって、どつかれてですね、要するに、お互いどんどんやりあって、安中市に非が無ければね、あんな和解条項なんか、絶対になるわけないですよ。和解なんかに応じるわけはないです。でも応じちゃったでしょう?それはやっぱり安中市に非があるからですよ。
【市長】まあ、非があるかどうしたか、知りませんけども。
【市民】それは、あの元職員の単独犯行じゃないからですよ。
【市長】あの和解条文を見てですね、ビックリしたんだ。
【市民】ええ、ビックリしますよ。それで、ま、それはいいんですよ。だから、このビジュアル情報をね、この機会に出して、まあ、間に合うかどうかわかりません。もし、今日、明日なり見せていただけるんであれば、私はすぐTV東京に行ってね、掛け合いますけども・・・。
【市長】いや、それはできません。
【市民】あっ、できないんですか?できないんですね?
【市長】ええ、公社の財産ですから。
【市民】でも、公社の財産っていったって、本物かどうか・・・。
【市長】適切に、適切に、しかるべきスジを通して評価いたしますから。
【市民】だってもう、そう言っていながら、すぐ・・・去年の4月にもらってからもう1年経つわけでしょう?
【市長】何年かかろうと、最大の・・・結果で、それを売却して、公社の、財産にしなくちゃなりませんから。
【市民】・・・だから、早く鑑定しましょうよって言っているでしょう。あるいはオークションに出して下さい。
【市長】小川さんに・・・。
【市民】あるいは、ビジュアル情報を出して下さい。
【市長】小川さんに・・・。
【市民】・・・言われるまでもない?
【市長】小川さんに、お答えは、それはできません。
【市民】できないんですか、公社だからできないと。
【市長】はい。
【市民】それは市長の立場でなくて、公社の理事長さんの立場としてね?
【市長】そういうことです。
【市民】複雑だなあ。じゃあすいません。分かりました。
【市長】はい。

■安中市観光協会の収支決算の疑義について

【市民】ではもう一つですね、またこれも(市長としては)ややこしい立場なんだけども。
【市長】うん。
【市民】安中市長さん兼安中市観光協会会長さんになっていますよね。で、収支決算についてですね、いろいろ市民の間でね、いろいろなことがね、聞こえてくるんですよ。で、私も調べさせて頂きました。そうするとね、何か知らんけど、あの事務局長さんはご存知でしょう?
【市長】うん。
【市民】どういう経緯であの人を任命されたのですか?
【市長】あのですね。
【市民】うん、任命権がおありでしょう?
【市長】うん、あのう、前・・・・前、いいですか?
【市民】ああ、どうぞどうぞ、聞いてますよ。
【市長】前局長・・・。
【市民】はい・・・上原さんがね。
【市長】任期途中で急遽やめたんです。続けてもらえるものと思っていた。
【市民】何か体の具合が悪かった?
【市長】まあそれは別として。
【市民】まあそれは個人情報だからあれか。
【市長】で、それで、任期途中で、年度途中ですから。
【市民】あれ?(濱口局長の就任時期は)平成18年6月・・・だから。
【市長】5月でしょう。
【市民】ああそうか。5月か。分かりました。
【市長】それで、そのう、なかなか居ないわけですよ。
【市民】うーん、なんか不思議な所らしいですね。というのは、普通は、福祉協議会みたいなところは市のOBのかたがですね、ヒョコヒョコ、俺も俺もと行くんだと思うけれども、ここには誰も行きたがらなかったとか。
【市長】で、この観光協会の事務局長だら、いっくらでもいるんです。
【市民】だったらそういう人にやってもらえばいいんじゃないですか。まあ資質の問題はともかくね。
【市長】はい、観光局長だけなら沢山居るんです。磯部簗をやるということで、敬遠されっちゃうんですよ。
【市民】ふん。接客業だからね。
【市長】それで。
【市民】それで市のOBに声掛けてもダメだっていうことね?
【市長】それで、それで、今、長い、磯部簗の、経過の中で・・・。
【市民】ええ。
【市長】その前にも、その前にもですよ。・・・「こーんな大事はできねえ」と、いうことで、事務局長が任期途中で、引いちゃっているんですよ。
【市民】上原さんの前で?
【市長】うん。そういうことがありましたんですね。それで、あらゆる人に当ったんだけども、今申し上げたように、観光協会の事務局長だけだら居るんですよ。
【市民】うん。
【市長】・・・簗まで、やるっていうことになると、「そりゃあちょっと」ということで、それでいないんで、やむを得ず・・・。
【市民】公募したんですか?
【市長】それで、途中で止めるわけにいかねえんだから。途中なんですから。
【市民】ええ。
【市長】それで・・・濱口さんに・・・。
【市民】はい。
【市長】・・・。
【市民】来てもらったと。
【市長】履歴書を持ってこいと。
【市民】うん。
【市長】務める気があるんだら履歴書を持ってくるように、電話したわけですよ。そうしたら、やりますと。こういうことでつないだが。
【市民】それば誰かが、紹介とか推薦とか、あったんですか?
【市長】うん。
【市民】それは奥様の関係?
【市長】それは言えません。
【市民】ああそう。えー、で、ま、端的に言いますとね。ご承知のように平成22年度はちょっとまだいくつになるかわかんないんですけども、予定からすれば5月の10日から30日の間に、今度は林屋で総会があるはずですけども。そのときに収支報告書が出るんで、それを見れば分かるんですけども、少なくとも、20年、21年度はですね、予算でその、要するに、補助金?それから委託費?所定の予算書を出しておきながら、途中で追加しているんですけども。
【市長】何を?
【市民】で、初年度は磯部簗が185万円赤字をこいたから、その理由のために、補填しているんですね。補助金でね。で、平成21年度はですね、今度は人件費も足りないからというので今度はまた122万5千円を補填しているんですよね。これ。だから、ここのところで足りなくなるんではないかと思って、ここで4月7日だから1年経つと住民監査請求やれなくなるんで、6日付でやらしてもらいましたけれどもね、これ。要するに予算書には何も書いてないわけですよ。必要な資金というのが。
【市長】あっ、それは市の単独の事業じゃあありません。県の要請を受けてやっていることですので。
【市民】・・・うん?
【市長】これについては。
【市民】この臨時職員云々と言うのは、これ誰の人件費なんですか?これ。
【市長】それは・・・申し上げることはできません。県の、県の緊急雇用対策に基づいてのことですから。
【市民】あれっ。そうすると、これはあれですかね。えー、これ、簗じゃなく、これはどっちなんですか?あのね、簗が隠れているからよくわからないんですよ。
【市長】こりゃあ、簗じゃありません。
【市民】だけど・・・簗じゃないんですね?簗じゃないんだけれども、緊急対策とすると何か?
【市長】ま、あのう、もっと研究した方がいいですよ。
【市民】自分で?
【市長】そ、小川さん。
【市民】じゃあ、県の方に訊いてみるわ、県のどこですか?ちなみに。
【市長】いやあ、小川さん、調べたらどうですか。
【市民】あ、そう。ま、いずれにしても、磯部簗は無理してやる必要はないと思いますよ。
【市長】もっと、論理的に整理したほうがいいと思うよ。
【市民】いや、だって、論理的に整理したって、あれですよ。情報公開しても、これ、だから人件費のことは何も載っていないんですよ。私は、観光協会に関するすべての情報、一切の情報について請求したんだけれども、商工観光課から出てきたのは、これだけ。
【市長】だって、そんな程度しかないですよ。限られている。
【市民】私も不勉強だったんですけどもね。しょっちゅう、岡田さんの、あの「市長の一日」を読ませてもらっていますけど、しょっちゅう会議を開いていますよね?
【市長】そりゃあ開いていますよ。
【市民】で、その時に、商工会(観光協会の言い間違い)単独の場合は、安中市に報告の義務がどのくらいあるのか知りませんけども、やっぱり、中に市の職員が参加したりする場合には、復命書とかそういうものがあるはずなんですよね。しかし、全然、一個もないんですよね。ですから、都合のいい事だけ出してね。都合のいいところだけ見ても非常にズサンな会計だなと思っているんですけども。これが調べようが無いんですよ。
【市長】だって、調べようがねえったって、県の政策が年度の途中で入ってくれば、そこで、そこで補正するわけですから。市の・・・。
【市民】あっ、これ、県の補助金なんですか?
【市長】そういうことですよ。
【市民】安中市は1銭も払っていないわけですね?
【市長】そういうことです。
【市民】ははーん、そうなんですか。じゃあ県に聞くか。すいません。これ見る限り、他にも県の補助金らしき記載があるんだけれども、えーと、会員は別として、温泉会館管理委託料271万円というのは昔から出しているから、これは安中市から出していますよね?
【市長】やあ、それはそうです。
【市民】だけど、出したっていうのがこの中に全然ないのね。臨時職員は県のね。
【市長】小川さん、あのね、県は、国の政策が県に降りてきて、それで、県の歳入に入れて、それで支出するわけですよ。そんなイロハのイ的なことは小川さんはもう百目蝋燭でしょうけども。それで、市町村は国、県の動向が早く掴めれば計上ができますけれども、予算計上ができますけれども、緊急雇用ということは字が表しているように緊急なんですから、事前に、内示的に市町村に降りてきているということではないんですよ。
【市民】まあ、その辺はね、聞いても、答えられないところがあるかもしれないけれど、それではなぜ、緊急のところの人が観光協会に充当されるのか、その緊急の予算がですね。ディスティネーション?よく分からないんですよ、ここは。だからそういう質問は、ここで聞いても、「県のカネだ」っていうんだったら県に聞きますよ。
【市長】ああん、そうです。
【市民】県に聞きます。それから、安中市補助金802万6千円。これは平成21年ね。広告宣伝事業補助金235万。これもどうも安中市の補助金みたいなんですけども。
【市長】ああ、これは当然。
【市民】で、県観光国際協力助勢金というのもなんか30万とか34万とか、これ34万5千円ですけれど、これは県ですね?
【市長】いや、それはあのう、書類を見なけりゃあ分かりませんね。
【市民】え?だって、観光協会の局長さんですよ、いや、会長さんですよ。分かんない?やっぱり。
【市長】うん、間違った答弁したんじゃいけないから。
【市民】まあ、おっしゃる通り。県じゃないかもしれないっていうことね?
【市長】いや、よく精査して確認しなけりゃあならないって言っている。
【市民】まあいいや、もうそろそろ出るから、平成22年度も、情報公開請求でね、また、職員のかたの手を煩わしたいと思いますけども、あのう、まあもう止めた方がいいですよ。今の状況だと。
【市長】何を?
【市民】磯部簗。聞いていますか?濱口さんのいろんな?
【市長】い、い、いいですか?あのう、「止める」って、一旦、決めたんですよ。
【市民】うん、だから磯部の、なんか組合かなんかで、やりたいと言った人がいるんだって?
【市長】いや、そ、そんな、そういうことじゃない。
【市民】じゃ、どうしたって言っているんですか?
【市長】そうしたら、市議会が「あいならん」と。
【市民】何で?
【市長】「あいならん」と、一旦、常任役員会で決めたんですよ。
【市民】借金があるからかなあ。
【市長】ね?常任、役員会ってえのは、限られた人数。その、上に、理事会があるんですよ。組織として。
【市民】それ、市議会?それとも、協会の理事会?市議会ね?
【市長】いや、そうじゃない。
【市民】ふーん、ややこしいね。
【市長】観光協会。
【市民】ああ、観光協会、はいはい。
【市長】ね?その理事会には、4名の議員が入っているんですよ。
【市民】入ってますね。この間落選された横山さんなんかは監査やってますけど。川崎、吉岡、佐藤、はい4名います。
【市長】それで、常任理事会では、「もう簗は止める」と、こうに決定している。そしたら・・・。
【市民】誰ですか、「やりたい」って言ったのは?
【市長】それで、そりゃあ市議会です。市議会全員です。市議会によく、小川さん、あのう、やりとりしたほうがいいよ。
【市民】分かりました。今度メンツが変わったのでアンケートでも出しますよ。
【市長】それで、このう、川魚は、あまり、喜ばれないんですよ。
【市民】まあ、嗜好が変わってますからね。
【市長】潜在的に。で、そういうものを察知しているもんだから、常任・・・ボクは、もう今の世の中の食というものに対しての、一般の、方々の認識、受け止め方は相当、差が、もう出ちゃっていると。
【市民】まあ、来客数に反映されていますよね?私も思いますけど。
【市長】それで、それを、新聞報道を、なったわけですよ。新聞報道に。
【市民】はい。
【市長】「磯部簗はもう廃止する」と。
【市民】いつの話しですかね?
【市長】去年・・・おっとしの話。
【市民】一昨年か。
【市長】それで、市議会が、「それじゃあ、あいならん」と、新聞見て。全総意によって、もう、えらい、応酬があったわけです。まあ、そんなに、市議会が言うんでしたら、市議会の皆さんも、失礼ですけども、幾人磯部簗に、来ているんですか?一回でもですよ。
【市民】うーん何人か来ているようですけどね。柳沢さんとか。
【市長】少なくともそれだけ言うんでしたら、一年に開催する一回くらい来てくださいと。
【市民】ですよね。それを、反対しているかたが・・・。
【市長】ね?
【市民】当然だ、会長さんとしてもね、で?
【市長】ね?そういうやりとりがあって、「それじゃあ行くか」と、「お客さん連れて行くか」と、こういうことでまあ、そこまで市議会が言うんでしたら、「当分の間、続けましょう」と。こうなった経緯があります。それで、新聞見た一般の方、あるいは元OBの方。「ああ、簗は止めた方が正解だよ」と、こういう、声もある。かなりあるんですよ。市議会によく言って下さい。
【市民】分かりました。はい、じゃあ、今年度もやるのね?
【市長】今ひとつ。親方日の丸で赤字が出たら、一般行政に・・・。
【市民】おかしいですよね。
【市長】「入れりゃあいいんだ」と、もしそういう考え方があるんでしたら、これは、一考を要することなんですよ。
【市民】今、入れちゃってますよ、これ。去年122万6千円、いやその前(平成21年度)か。今年、大丈夫ですか?
【市長】それは、それはですね。あの磯部簗の建物を建った時、借金残があるわけですよ。財産にね。
【市民】うん、毎年200万から230万円返していますよね。
【市長】うん、それを・・・あるから。
【市民】あと、4年ぐらいで返せる?
【市長】いや、いま1年なんですよ。
【市民】あ、ほんと?
【市長】うん。
【市民】また、増えちゃったではないですか。これ見ると。また2000万円くらいになっちゃった。
【市長】そんなにならない。
【市民】いや、だから、1200、1300万円くらい減ったのが、またガバッと増えていますよね。
【市長】あの、簗だけ見れば、ですよ。こりゃあ、観光協会はあの別ですよ。
【市民】ああ、勿論、勿論。
【市長】観光振興の、発展の為にするんですから。
【市民】ええ、ディスティネーションですからね。
【市長】まあ、ディスティネーションは、まあ別として、新生安中の観光を推進する。全国に安中の、観光っていうものを、発信する。望むならば、海外からも、お客さんを迎え入れたいっていう、こういったこともありますから。
【市民】うん、台湾の人には私も、親戚とかでPRしてますけどね。
【市長】それで、観光協会は別ですけども、その磯部簗の、簗の建物を、大金かけて立て替えたその残があるんですよ。
【市民】それ、分かります。ええと、平成20年度は1750万円になっていますね。その利子として、193万。平成21年度は長期借入金が2325万円になっているんですよ。なんで増えているんですか?これ。
【市長】いや、それは・・・。
【市民】なんで増えちゃったんですか。それまで順調に返し続けたのに。
【市長】そんなことはないでしょう。
【市民】あと、1年だったんでしょう?
【市長】2300いくらっていうのは建設費ですよ。
【市民】それまで毎年、2360万円が長期借入金の長期残金なんですよ。
【市長】それは元金ですよ。
【市民】今おっしゃったように、あと1年だから、ことしで。
【市長】簗だけ見ればそんなに大きな金額ではありません。
【市民】ここで突如として、平成21年に2321年に、突然600万円くらい増えているんですけどもなにか、借り増ししたんではないですか。
【市長】それは記載間違いですよ。
【市民】だって、監査委員が前年度からずっとやってきているわけですよ。
【市長】それは単位間違いですよ。
※結局、この件は、たまたま、その場に居合わせた市長対話をメモした書記役が役所の財政担当者だったことから、事情を知っており、磯部簗の借入先である群馬銀行に対して、早期返済のため、借り換えをして支払利息金額を増やしたという説明があり、事情が判明した。
【市長】あっ、あのう、高い利子だったものを、結局、あのう、借り換え指示して、それで。
【市民】それで、支払利子が増えたの?
【市長】あのう、それで利子を節減したと、こういうことです。
【市民】よくわからないな。
【書記】前の利子ですと借入期間が長かったんですよ。それを、今のうちに借り換えをしまして、期間は短くなって、そのかわり、利息があがったんです。
【市民】ああわかりました。早期返済はいいんですけども、これをね、繰り出しというか、市の補助金を、協会を介して注ぎ込んじゃいかんわね。
【市長】注ぎ込んじゃいかんわね、っていったって、ずーっと以前から、今するんでしたら小川さんの言うのが正当であり、妥当なんです。10何年も前からそれが継承されてきた。それを継承しなけりゃあ、誰が払うんですか?
【市民】少なくとも平成18年までは、お客さんはね、今より少ないけども、きちんと200万払っているんですね、繰越金も生み出しましたけども。濱口さんが入ってから、全然、様変わりですよね?
【市長】そんなことはないでしょう。
【市民】そんあことはない、って言ったって、それは、会長さんである岡田さんが目を光らせていないと、公社事件の二の舞になりますよ、というのが、私の経験ですよ。お願いします。
【市長】あっ、それは、あのう、お話しとして、こりゃあ、どなたがその担当に当ってもですね、これは人を疑うっていうんじゃなくて、係数整理は厳しく、チェックしておくというのは、これは当然であります。
【市民】疑うっていうか、疑がったほうがいいですよ。本当に。疑うというのは、きちんと業務時間内にきちんと業務をやっているかっていうことなんですよ。濱口さんがね。まあ、それについて住民監査請求で陳述しようと思ったらね。もう何もしないうちにね、ほら例えばね、こういう資料を出したんですけども。これは高知新聞社の編集局のかたですね。「濱口様宛」ってね。これFAX番号は観光協会でしょう?「声のひろばの原稿を確かに受け取りました。係に手渡してあります、ご報告まで」って。だから、これ当然FAXはあそこのやつを使ってますよね?
【市長】FAXはいくらかかる?
【市民】え?
【市長】FAXは?
【市民】いくらかかる?
【市長】うん、費用?
【市民】うーん、おそらく紙代を入れて、原価が15円か20円でしょうね。
【市長】ふーん。
【市民】で、大丈夫なの?それを書くパソコン?ソフト?人件費?どんな原稿を書いたのか知りませんけども。それをどこで書いたんでしょうね?まさか、勤務時間中に書いたかどうかって、そういう懸念はありませんか?そうするとコストは、桁が違いますよね?月14万6千円でしょう?臨時職員って。まあ、聞くところによるとその3倍くらい残業代付けているらしいけど。トータルするとね。
【市長】まあ、それはよく精査しますけども。
【市民】監督責任は誰にあるのか?
【市長】あのう、残業っていうのは、おそらく簗じゃないですか?
【市民】梁だと思いますよ。
【市長】簗だと思いますよ。
【市民】簗かも知れません。
【市長】あのう、普通の観光協会の、事務局長だら、そりゃあ有り得ないことです。
【市民】あのう、私も不思議なんですよ。観光協会の事務局長さんがね、なんで簗の支配人もね、今までやってきたんですかね?
【市長】だって、歴代そういうんでしょう。別にすりゃあ、もっとかかっちゃうんだから。
【市民】だから、いや、別にするんではなくて、重複しているところは、どういうふうになっているんですか?要するに、残業代のところの部分だけは簗だけですよね?ということは、それまでは席にいなくちゃいけないですよね?観光協会の事務局長たる仕事で。
【市長】いや、そう・・・・小川さん、何言っているんですか!だーから、前にも申し上げたように、前段で申し上げたように、・・・その役所の、OBの方が、行って、局長として行って、簗まで行って、「ああこんな大事はできねえ」と言って途中で止めた前例があるんですよ。
【市民】うん、だからね、あの、簗の仕事は接客なんだから・・・。
【市長】評論家・・・。
【市民】ちがう、ちがう。
【市長】評論家しているようなわけにはいがねぇんですよ。お客さん相手ですから。
【市民】評論家ではないですよ。よく聞いて下さいね。岡田市長さんはですね、観光協会の会長さんなんですよ。人事、任命権はあなたにあるんですよ。で、それを行使したでしょ?
【市長】だから、な、な、なにが、不正があったん?
【市民】不正じゃないですよ。その結果、濱口さんがどういう仕事でやっているのか知りませんが、結果を見る限りね、結果が全てですよね、民間はね?そうしますとあの方が来て、結局は何ですか、赤字が余計伸びた。
【市長】そんなことはない。
【市民】で、(赤字が)固定しているではないですか。だったらね、いつ予算書を組むのか知りませんが、想定した予算書をね、無視してですね。ああこれも増えちゃった、あれも増えちゃったと。どんどん増えて。
【市長】そんなことは認めていません。
【市民】で、その都度、補助金として、見直ししているじゃないですか?
【市長】あの、認めていません。
【市民】認めていない?
【市長】うん。
【市民】「認めていない」って言ったって、「認めている」って、公文書に載っているじゃあないですか?
【市長】それは、必要な経費は認めなけりゃあ、簗が動かないんだから。
【市民】だから、必要な経費の根本というのは、岡田さんは、両方とも、立場にあるから、ね。よく目を光らせることができるわけですよ。公社と同じように。だから、初年度はしょうがないですよ、185万出たと。だから、それは、どうしてそんなに、それまで順調に行ったのに急に185万(赤字)になった。お客の数も決して減っていないのにね。だけど賄材料費がボーンと増えているではないですか?要するに原材料費の単価、そういうところはちゃんと分析しています?
【市長】小川さんね。
【市民】いやいや、そういうことなんですよ、商売するっていうことは。
【市長】原材料費ったってですね。小川さんの今の言葉を踏まえて、あのう、精査、指示しますけども・・・。
【市民】ええ。いやあ、して下さい、ほんと。
【市長】共産国ではないんです。
【市民】へっ?では、どこが共産国だっていうんですか?
【市長】モノは、下がる時もあれば、上がる時もあるんですよ。
【市民】だから、そのね・・・。
【市長】流通経済なんだから。
【市民】そうですよ。だから、地産地消で・・・。
【市長】そーんな、初めがこうだったから、この年もこの年も、こうでなければなんてことは、モノは物価が常に動いているわけですから。
【市民】だからそこでね。
【市長】もっと根拠を持って、こうだから、こうなんではないか、っていうんじゃなければ、雲を掴むような話しをされたんじゃ、ちょっと困ります。
【市民】ああ、分かりました。分かりました。今回ね、住民監査請求をね、門前払いを食らったんで、もう一回チャレンジしようと思っているんですけどね。で、その時、今重要なお言葉を頂いたんで、もし今度また平成22年度で、ですね。補助金が投入されたりね、している経緯があったなら・・・。
【市長】あ、これは投入せざるを得ません。
【市民】あっ、やっぱしそうか。分かりました。全然改善されていないじゃないですか?まあいいや、見さしてもらいますよ。
【市長】うん。借金があるんですから、
【市民】うん、で、私がきちんと書きますから。で、それを監査委員の方に、申し訳ありません。今日、こういうことで、市長さんにもアドバイス頂いたのをメモしたので、これ書きますから、監査委員にしっかり見てもらいます。それでも今回のように体裁を整っていないから、こういう不正をあらわす事実証明が無い、から、門前払いという・・・。
【市長】だって、それは当然でしょう?
【市民】何で?
【市長】じゃあ、噂があるから・・・ね?
【市民】噂では無いですよ。
【市長】まあまあ、聞きなさい。噂があるから監査請求、こういう話があそこのAさんからあったから監査請求?
【市民】違う違う。
【市長】それは、おかしいですよ。
【市民】そんな思惑で思っていましたんでしょうけども、私は少なくともこれを精査しました。で、通常でしたら予算と決算の乖離がですね。しょうがないと。今おっしゃったように自由経済ですから。だから、例えば材料管理も、農協から買うにしても一般から買うにしても、あるいは酒類をどっかから買うにしてもですね、大量に仕入れて買うのか、それとも単発的にね、小売価格で買うのか、そういう努力をした跡がありますか?と。それも書きますよ、だから、今度監査委員に全部調べてもらいますから。平成22年度ね?
【市長】うん。
【市民】まあ今話聞くと、いくら、185万で来て、一昨年が122万6千円の持ち出しですよね?公費投入ですよね?これからしても、もうおかしいですよね?最小のコストで最大のパフォーマンスを上げなきゃいけないと、地方自治法にちょっと照らしてもおかしいですよね?ちょっとではなく、うんとおかしいですよね?
【市長】おかしいかどうかは、端的に結論付けることは極めて困難です。
【市民】いずれにしても調べてもらいます。
【市長】既に、既に、建設費というものが、かかっているわけですから。
【市民】だって、かかっているものは関係ないですよ。
【市長】じゃあ誰が払うんですか?
【市民】いや、えっ?違う、違う。
【市長】その簗の、あの建物の、建設費がかかっているわけですよ。
【市民】それは、ワンオブゼムですよ。それはモノと人だけでしょうが。経営には、それは、だから、経営するのには本来、あそこは独立採算だったわけですから、今までの剰余金とか、ある程度、あるいは銀行に対して、債務保証のね、ある程度のファンドを積んでおくわけですよ。民間はみなそうですよね。信用問題だから。いざという時には、銀行に助けてもらわなければいかんから。
【市長】いや、積んではいません。
【市民】積んでいないんでしょう?
【市長】積んでいない。
【市民】積んでいない中で、あれだけのカネを借りたっつうのは・・・。
【市長】連帯保証をしている。
【市民】どこが?
【市長】個人が。
【市民】誰がしてるの?
【市長】個人が。
【市民】個人て、会長?
【市長】誰とは言えませんけども、連帯保証をしているっちゅうことです。
【市民】それ、どこの銀行ですか?ちなみに。言えない?群銀?
【市長】それはそういうことは言えません。
【市民】重要なことを聞いたな。なるほど。これは、だけど、・・・これ、情報公開では分かんないですね。だから会長さんに聞くしか・・・。
【市長】そういうことは言えません。
【市民】だって、毎年、100万円以上ね、もう注ぎ込んでいるわけですよ。
【市長】それは公的な、・・・判断と・・・。
【市民】あそこ公的な機関ではないですよね?
【市長】・・・判断と、今までの経緯の流れ、経過の流れで来ているわけですから。
【市民】今までの経過、と言っても、「民」の形でいっているわけですよね。今まで持ち出し金はないですよね?
【市長】そんなことはありません。
【市民】少なくともこの5年間のうち3年はなかったですよ?
【市長】そんなことはありません。
【市民】あったんですか?
【市長】そーんなことはありません。売り上げに対して経費を引いて、必要経費をひいて、残れば、例えば50万円残ったと。黒になったと。その不足額は、公費を補填しているわけですよ。
【市民】よく分かりませんね。
【市長】税金を補填しているということです。
【市民】あのね、上原さんがやっていた平成18年まではね、繰越金として200万円くらい繰り越しているんですよ。勿論この繰越金がね、これが、いわゆるバッファー、緩衝材になって、多少冷夏になったとかね、台風で簗が流されたとか、そういうものに対する原資として、翌年もそれを予算上、繰越金という形で見込んでシフトしているわけですよ。ところが濱口さんが来てからですね、それ最初の年に、予算には立ってましたですよ。決算で食い潰しているんですよ。今繰越金というのは、20万、30万円、見かけ上でていますども、要するに全然違うんですよ、早く言っちゃってくださいよ。早く止めさせた方がいい。止めさせたほうが。
【市長】言葉を選ばないと、ちょっとまずいですよ?
【市民】おっ、どういうふうにまずい?
【市長】「濱口さんが来たら」と。
【市民】じゃあ、これはどうやって説明するんですか?
【市長】そのう、根拠を示さなきゃ、そういうことを。
【市民】根拠はみな、監査委員に書いて、それを私は部外者だから、少なくともね、協会まで踏み込むことかどうか知りませんが、少なくとも県のサッカー協会の不祥事ではですべ、群馬県の教育委員会はきちっと指導していますよ。全部帳簿を、あれも出せこれも出せと。だから、それを期待して私は今回の件で、いや、これ不正があったかどうか、私は「そういう懸念がある」ということで「調べてくれ」とは言っていますよ。で不正といういろいろな情報をね。
【市長】「濱口さんが来たら」という、それは重いですよ?
【市民】あっ、それは間違いない。
【市長】それは重いですよ。
【市民】それは、間違いない。来たらこういう結果になった、っていうことはね。この結果は重いですよ。だから・・・。
【市長】人権侵害じゃないですか?それは。
【市民】おう、言って下さい。私は、こういう・・・。
【市長】人権侵害ですよ!それは。
【市民】どうして?
【市長】根拠に基づいて・・・。
【市民】根拠、示しているじゃないですか?
【市長】公共の目的で。
【市民】経営手腕がね、(濱口局長が)来てから、経営手腕がこういうふうになったというのはね。だから、私は説明して監査請求をしたんだ。
【市長】監査請求ってぇうのは、噂があったから監査請求するっていうことですか?
【市民】噂ではないですよ。ちゃんとこれを見て監査請求をした。事実証明書もね、1年前だからそれを付けましたよ。あと私が見て疑義があるところは書いたつもりです。だから、勤務時間中にも別のことをしているのではないか、という疑念もあるわけですよ。これはどこが人権侵害なのか、言ってもらいたい・・・まあいいや、それは。まあ、濱口さんにお目にかかりたいんですけど平日いないんですよ。
【市長】「濱口さんが来たら」っていう、固定しているっていうことは。
【市民】来てからだ。来てから。
【市長】それは、人権侵害ですよ。
【市民】だから、「濱口さんが来てから」いままでのね、平成18年どの・・・。
【市長】それを思い込みで言っているんではないんですか?
【市民】思い込みというか疑義があるからね。
【市長】思い込みで言っているんですよ。証拠もきちんとして。
【市民】だから証拠を出した。
【市長】「濱口さんが来たら」なんて。人権侵害ですよ、それは。
【市民】じゃあ、それは本人に確かめますよ。だけど、本人が会ってくれないからなあ。平日いないんです。
【市長】人権侵害ですよ、それは。そんあことを。
【書記】申し訳ありません。そろそろ、時間です。
【市民】もう止めようと思っているんだけどさ。岡田市長さんが、会長の立場なのか、市長の立場なのか、公社の理事長なのか、よく分からないでだけどね。まあいいや。今日はいろいろぶしつけな質問をして、失礼なこともあったかもしれませんが、直接お目にかかれてね、公務の多忙中、有難うございます
【市長】いえいえ、あのう、対話に、どんどん来てもらいたい。どんどんね。
【市民】分かりました。なかなか、機会が無くて申し訳が無かった。1年にせめていっぺんくらいは、と思うんですけど、多分2年ぶりだと思います。
【市長】あの、これから、解決しなくければならない、問題っていうのは、沢山ありますから。
【市民】はい。
【市長】解決しなくちゃならない。
【市民】お宝ね?お願いしますよ。
【市長】いやいや、そんなことじゃない。
【市民】いや、その他のやつはもうみんな職員に任せておけばいいんですよ。こういうね、一番市民の関心のある問題ね。タゴ事件。いや、もうないか、風化しているからなあ。
【市長】そんなことはありません。まああのう、肝心要な所を、もっとメリハリ付けてもらいたい。
【市民】ご期待に沿えるように・・・。
【市長】あんな、あんな和解書に、小川さんは初めっから、いろいろと、書いたり、言ったり、行動したりしてますけど、あんな和解書を、今日まで、全然触れていないじゃないですか?
【市民】触れていますがな。触れてますがな。
【市長】あんな和解書を、よくまた。
【市民】裁判を5回起しましたよ。和解書を、あんなものにハンコを押した、当時というか、まあ、継続性があるから今の市長も同じなんでしょうけどね。やっぱり、よほど後ろめたいことが安中市にもあるんだなと思いましたよ。
【市長】もっと重箱の隅みたいな議論ではなくて、そういう大道を、歩んでほしい。
【市民】そう。岡田市長にはね、あの群馬銀行はね、あれ、おかしいですよ。タゴにはね、盆暮れ、歳暮中元届けてますしね。結婚式にもね、職員を派遣しているんですよ。絶対ね、群馬銀行には落ち度というか、相当なことをやってますからね、その辺をよく追及したほうがいいですよ。
【市長】それは証拠をもって、証拠を持って、群馬銀行は誰をいつ結婚式に出世したのか。そんな言葉では信用しません。
【市民】岡田さんにぜひお願いしたのは、私にぜひ委任状をくれませんか?
【市長】何?
【市民】要するに、前橋地検にね。高さ2mくらいの捜査記録があるんですよ。20年間取っておくと言っていましたからまだ大丈夫です。それを・・・。
【市長】小川さんに出すわけにはまいりませんん。
【市民】それじゃあ、やる気がないんだ。有難うございました。やっぱりやる気がないんだな。だめだこりゃ。じゃあどうも。(と言って退席)

■このように、今回提起した3つの問題については、いずれも市民の要請や依頼については、実現しませんでした。したがって、市長対話の日に直訴しても、実際には期待はずれなのですが、市長との直接面談を通じて、日頃思っている疑問点などをいろいろと質してみると、思わぬところで、意外な実態が分かることもあります。

 その意味からも、依頼や要請事項について、それらの実現は期待薄だとしても、岡田市長の考え方や取り組み姿勢について、いかに市民レベルと乖離しているかを知るにはよい機会だと思います。岡田義弘市長ご本人も、どしどし市民対話の日に沢山の市民の皆さんとの面談を望んでおられるようですので、市政に関心があり、暇をもてあましていたりする向きには、毎月第4土曜日の「市長対話の日」に、市役所に出かけてみるのも一興かと思います。

【ひらく会事務局】

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