■まもなく東日本大震災発生から8年が経過しようとしています。〝平らかに成る〟ことを祈願して命名された「平成」という年号もあと2ヵ月で終わろうとしていますが、この30年間には、我が国を巻き込む戦争や紛争こそ発生しませんでしたが天災・人災面では、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、安中市51億円巨額詐欺横領事件、新潟中越地震、東日本大震災など数多くの災害や事件が発生しました。とくに気象変動が顕著になった平成の後半には重大災害が毎年のように頻発しています。こうした中、地元野殿地区で3月3日(日)朝、岩野谷4区主催による自主防災会が開催されました。
今にも雨が降り出しそうな曇り空でしたが、幸い雨にもたたられず、しかし肌寒い日曜日の朝、午前10時の行政防災無線で野殿地区に訓練開始の放送が流されると、地元住民の方々が避難先の北野殿公会堂に集まりました。その数約60名でした。
筆者は今年地区内の班長の一人でしたので、午前9時半に避難先の会場に行き、配布物などの準備に追われました。炊き出しの準備のため、事前に2升ずつ、2つの簡易型かまどを使って、炊飯の支度にかかりました。
会場では、負傷者の搬送訓練や、毛布と竹2本を使った即製の担架のつくりかたや、ポリバケツと水道管の保温材、それに市指定のゴミ袋とネコの糞処理剤を使った簡易トイレのつくりかたの実演が行われました。
参加者には、ペットボトルのお茶と、安中市が備蓄していた今年7月期限切れのアルファ米の五目御飯、そして炊き出し訓練で作ったおにぎり2個ずつが配られました。訓練の後も、釜洗いなど、後始末の作業が続きました。
■参加者はそのあと公会堂の中に集合して、主催者の野殿自主防災会(4区)の担当者の区長代理から避難訓練の総括について談話がありました。
↑中越地震の際に、山古志村で使われた防災スローガン。↑
最後に意見交換があったので、筆者からは次の2つの提案を区に申し入れました。
①地元の生活道路の真下に敷設されている東京ガスの高圧導管と、西組に設置されている東京ガスの放散塔など、地震発生時に破損したら大惨事になりかねないため、災害時に高圧ガス設備の安全情報を即時に確認できるよう、東京ガスとのホットラインを確認しておくこと。東京ガスには高圧導管工事の際に、地元との災害防止協定書の締結を強く要請したが、拒否された経緯があるため、地元の区として申し入れをしてほしいこと。
②東邦亜鉛安中製錬所でも、3.11発生直後に停電に見舞われたようだが、その際、公害防止機器も停止した可能性があり、その際、有害物質が周辺にまき散らされたかの威勢があるが東邦亜鉛側からは安全に関する情報提供は一切なかったので、こちらについても、いつでも東邦亜鉛と連絡が直接とれるようにできるホットラインの構築が必要であること。
幸い参加者のかたがたの同意も得られたことから、今後、両企業に対して申入れをしてゆきたいと思います。
↑梅の花が一斉に咲きだしました。↑
【ひらく会情報部】
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