市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…公道を占用し異物を散乱させてもシランプリの関電工の我が物顔

2016-09-06 12:17:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災

■東電や東京ガスなどは公営企業の一種とみなされて、道路や川などの区域内の上空や地下へ電線やガスパイプラインを設置する場合、道路法や河川法などの法律で、道路管理者や河川管理者の占用許可を特に取らなくても、ほぼ自由に占用できることを保証されています。そのためか、東電グループの関電工は、公道さえも自分の占用物として勝手になんでもかんでも設置してもよいと思っているようです。なぜなら、赤城南麓のバイオマス発電施設工事に関連して現場に出入りする工事車両から、公道である市道の上に異物が撒き散らされても平然としているからです。

関電工のバイオマス発電関連施設の工事車両から撒き散らされたと思しき砕石くず。








赤城神社の参道だった市道に散乱する異物。

 このため、余りの酷さに見かねた地元住民が前橋市の環境政策課、同都市計画課、同建築指導課、同宮城支所、同政策推進課に対して、9月5日夜、上記の写真とともに次のメッセージを発信しました。

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皆さま、お疲れ様です。
9月5日月曜日、午後9時30分の状況です。
まったく改善されておらず、逆に、砕石などが散乱しています。いったいどうなっているのでしょうか。
【前回のメール】
今夜、発電所入り口の市道を見てきましたが、関電工は工事車両は洗浄して退出させるとか入場の際の落下物であれば、積み込みから落下物を撒き散らしながら走行していることになります。
落下物を一切させないよう、徹底した指導を早急にお願いいたします。
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■果たして前橋市がどのような対策を関電工に申し入れてくれるのか、それとも住民の声を無視して何もしないのか、注目したいと思いますが、関電工のルール無視の所業は今に始まったことではありません。7月4日にも地元住民から次のメッセージを前橋市都市計画課(toshikeikaku@city.maebashi.gunma.jp)あてに発信したことがあります。

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日付: 2016年7月4日 12:45
件名: 建築許可掲示等について
To: "toshikeikaku@city.maebashi.gunma.jp" toshikeikaku@city.maebashi.gunma.jp

都市計画課様

いつもお世話になります。
さて、前橋バイオマス発電の建設工事が始まっていますが、許可の掲示はまだ、されていません。

また、監視ボックスや許可掲示看板の位置が公道内のような気がいたしますが問題ありませんか。


↑関電工が前橋市の市道を勝手に占用して設置した監視ボックス。↑


↑関電工が市道を勝手に占用して設置した工事許可掲示看板。↑
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■さらに7月13日にも地元住民から前橋市都市計画課及び同市東部建設事務所あてに通報をしました。

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日付: 2016年7月13日 15:58
件名: 11日、12日の前橋バイオマス発電所入り口の風景
To:"tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp" <tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp>, "toshikeikaku@city.maebashi.gunma.jp" <toshikeikaku@city.maebashi.gunma.jp>

都市計画課様並びに東部建設事務所様


11日の夜は、門を入ってすぐ左手で重機で穴を掘っている様子。
⇒建築許可の要らない工事なのでしょうか?


12日の夜は、門の手前に、道路に駐車するなという看板。
⇒道路の使用許可の掲示はされていません。勝手に、道路に駐車するなと看板を掲げられるものなのでしょうか。
 この道は、赤城神社のお参りにゆく参道です。
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■この結果、7月15日に前橋市東部建設事務所(tobukensetsu@city.maebashi.gunma.jp)からようやく地元住民あてに回答がありました。

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Subject: 【前橋市東部建設事務所】前橋バイオマス発電所入口付近の道路使用について(回答)
○○ 様

日頃より市行政に対して、ご協力いただきありがとうございます。

このたびは前橋バイオマス発電所入口付近について、ご連絡ありがとうございました。

7/8と7/13にご指摘いただいた件について、回答させていただきます。

>前橋市建築指導課から写真が転送されたかと
>思いますが、ボックスの位置が市道上ではありませんか?

当初設置したボックスは、基礎1箇所が市道上に設置されていましたので、民地内に移設するよう指導しました。

>12日の夜は、門の手前に、道路に駐車するなという看板。
>⇒道路の使用許可の掲示はされていません。勝手に、
> 道路に駐車するなと看板を掲げられるものなのでしょうか。
> この道は、 赤城神社のお参りにゆく参道です。

ご指摘をいただいたとおり、市道上に設置してありましたので、撤去するよう指導しました。

なお、上記2件について、7月15日に確認したところ、道路用地から移設及び撤去されていました。

今後もお気づきの点がございましたら、ご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

--------------------------------------
前橋市役所 建設部 東部建設事務所
〒371-0231 群馬県前橋市堀越町1115
電話 027(283)1109/FAX 027(283)2517
**********

■このように関電工という会社は東電の威を借るイヌのような存在だと言えます。9月5日の朝、地元住民が関電工のバイオマス発電計画の担当責任者に電話をしたところ、不遜な対応をしたことからも、そうした同社の体質をうかがい知ることができます。そのときのやりとりは概ね次のとおりだったそうです。

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(9月5日朝)
関電工の担当責任者Fの携帯に今朝電話した。戦略事業本部が電話に出たので「Fさんはおりますか」と訊ねたところ「Fは出張中です。Sさんは出張中です。野本社長は出張中です」という回答だった。その後12時20分頃に関電工Fより電話があった。
【関電工F】土曜日に赤城に伺って、ピンポン押しましたが留守なので手紙を投函させていただきました。
【住民】ご苦労様でしたね、ところで手紙の中の文章は知ってますか?
【関電工F】手紙の中身に付いては全く知りません。
【住民】我々も子どもの使いでやってるんではないよ。ふざけた会社だね。馬鹿にするのもいい加減してもらいたい。みんな怒っている。傲慢でとんでもない。Fさん、あなたもかわいそうだね。子供の使いでなく、もっと相手の立場で物事を考えてはどうか?
【関電工F】申し伝えます。
【住民】社長に良く言っておくように。
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■こうした東電のコバンザメのような関電工ですが、さらなる事業展開として太陽光発電施設の運転・保守サービス専門会社の設立を企んでいます。

**********スマートジャパン2016年08月04日 15時00分 更新
改正FIT法で急増する需要に対応、関電工がO&M専門会社を設立
 関電工は、発電事業を通じて蓄積したノウハウを活用し、新たに再生可能エネルギー発電設備のO&M専業会社を設立した。[三島一孝]
 「再生可能エネルギー特別措置法」の改正により、再生可能エネルギーにおける「事業実施中の点検・保守や、事業終了後の設備撤去などの順守」が求められるようになっている。※関連記事↓
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1606/15/news035.html
 既に太陽光発電設備の新たな設置に対しては、2016年8月1日から認定ルールが変更。最長20年間の買取期間を通して事業計画が作られており、そのうえで発電設備を点検・保守する体制が事業計画に織り込まれている必要などが示されている。(図1)
※関連記事↓
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1608/02/news039.html

図1 新しい認定基準の主な項目(画像をクリックすると現行の認定基準も表示)出典:資源エネルギー庁
 こうした背景から、盛り上がりを見せているのが再生可能エネルギーにおけるO&M(運転管理・保守点検)サービスである。
●O&Mの専門会社を設立へ
 関電工では2016年7月27日に、再生可能エネルギーにおけるO&Mサービスを専門に行う「エナジーO&M」を設立した。同社は関電工の100%子会社で、O&Mサービス業務に特化した専門会社である。営業開始日は2016年10月1日を予定している。
 関電工では以前から太陽光発電を含む発電事業を営んでおり、運営などに関するノウハウを蓄積している。同社では、改正FIT法に伴う急速なO&Mニーズへの対応や、所有発電設備の増加に伴うO&M体制の強化を目的とすると述べている。
**********

■こうしてみると聞こえはよさそうですが、バイオマス発電の場合は燃料チップ製造工場も含めてトーセンの事業に上乗りしたかたちになっており、実際にはトーセンに丸投げすることが懸念されます。なぜなら地元説明会でも、燃料チップ工場のことはなにひとつ住民への説明がなく、排ガス量にしても計算式を公表しようとしないからです。

 東電グループの会社として電線や電気施設の保守の経験はあるのでしょうが、木質チップ製造や、ボイラーでの木質燃料の燃焼について果たしてどの程度自社での知見や経験を有するのか、極めて疑問です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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