両神山・剣ケ峰(1723m)
☆ニリンソウの楽園
安中宿豊岡村講中と彫られた不動明王を過ぎた辺りから頻繁に沢を右に左に横切る回数が増える。また林床には白く清楚なニリンソウが目に付くようになり、熱を帯びた身体を癒してくれる。
暫く急登を続けているうちに既設を遡ってきた様で、樹々の緑も淡く葉も小さくなってきた。快晴の下、正に新緑が眩しい。
やがて「八海山」なる指導標を通過するが、ここは山の頂ではなく単なる通過点にしか見えない。
行程のほぼ半分は過ぎたであろう事は「山頂2・6k、小屋0・8k」の指導標から伺えるが、この辺りからニリンソウの数が前にも増して増え、大群落を形成しつつある。まるでニリンソウの楽園にいる様で目を奪われ言葉も出ない。林床がニリンソウの白で埋め尽くされている光景を目にすると言葉は要らない。
☆整備の行き届いたログハウス
左に「白藤の滝」を分け山頂方面へ。やがてちょろちょろとしか流れていない「弘法之井戸」(水場)で水を一杯。その後はつづら折れの急登だ。所々立ち止まり呼吸を整える。やがて前方に清滝小屋が見えてきた。「住んでみたい。」そんな雰囲気を持つモダンなログハウスに人気があるのも頷ける。ここから山頂迄2k。小屋横の休憩所で小休止とする。
清滝小屋の背後は断崖の様に急な傾斜で露岩にアカヤシオがちらほら咲いているのが見てとれる。しかし今年は平年より7~10日程遅れているらしく、管理人が山頂付近の状態を見に行っているそうだ。小屋も立派だが、この休息所も広く、屋根付きでテーブル、ベンチ、水道と設備が整っている。
☆鎖とロープの連続
登山口は小屋裏に続いている。相変わらず小屋裏手にもニリンソウの群落があって目を楽しませてくれる。しかし道は急登続き。高度も上がり漸く芽吹きの時期を迎えたばかりの状況に変わってくる。
程無く「鈴が坂」。七滝沢コースと合流し、その上部で産泰尾根に出るが、指導標は「産体尾根」となっている。山頂まであと1・4kだ。
その先困難ではないが、やっと鎖場らしい鎖場が出てきた。まず10m程の木の根の出っ張った斜面で、鎖の横には補助用のトラのロープ。次のそれ程きつくない傾斜を数本の鎖とロープで通過。すると「クサリ場は一人ずつ登ろう」の立て看板。看板の後も鎖とロープのダブルの連続。急登を経て岩場の鎖場となる。標高差5~6m、鎖の長さ10m弱ではあるが、濡れていて滑り易く、ちょっといやな岩場であった。
【続く・編集部登山隊員】
☆ニリンソウの楽園
安中宿豊岡村講中と彫られた不動明王を過ぎた辺りから頻繁に沢を右に左に横切る回数が増える。また林床には白く清楚なニリンソウが目に付くようになり、熱を帯びた身体を癒してくれる。
暫く急登を続けているうちに既設を遡ってきた様で、樹々の緑も淡く葉も小さくなってきた。快晴の下、正に新緑が眩しい。
やがて「八海山」なる指導標を通過するが、ここは山の頂ではなく単なる通過点にしか見えない。
行程のほぼ半分は過ぎたであろう事は「山頂2・6k、小屋0・8k」の指導標から伺えるが、この辺りからニリンソウの数が前にも増して増え、大群落を形成しつつある。まるでニリンソウの楽園にいる様で目を奪われ言葉も出ない。林床がニリンソウの白で埋め尽くされている光景を目にすると言葉は要らない。
☆整備の行き届いたログハウス
左に「白藤の滝」を分け山頂方面へ。やがてちょろちょろとしか流れていない「弘法之井戸」(水場)で水を一杯。その後はつづら折れの急登だ。所々立ち止まり呼吸を整える。やがて前方に清滝小屋が見えてきた。「住んでみたい。」そんな雰囲気を持つモダンなログハウスに人気があるのも頷ける。ここから山頂迄2k。小屋横の休憩所で小休止とする。
清滝小屋の背後は断崖の様に急な傾斜で露岩にアカヤシオがちらほら咲いているのが見てとれる。しかし今年は平年より7~10日程遅れているらしく、管理人が山頂付近の状態を見に行っているそうだ。小屋も立派だが、この休息所も広く、屋根付きでテーブル、ベンチ、水道と設備が整っている。
☆鎖とロープの連続
登山口は小屋裏に続いている。相変わらず小屋裏手にもニリンソウの群落があって目を楽しませてくれる。しかし道は急登続き。高度も上がり漸く芽吹きの時期を迎えたばかりの状況に変わってくる。
程無く「鈴が坂」。七滝沢コースと合流し、その上部で産泰尾根に出るが、指導標は「産体尾根」となっている。山頂まであと1・4kだ。
その先困難ではないが、やっと鎖場らしい鎖場が出てきた。まず10m程の木の根の出っ張った斜面で、鎖の横には補助用のトラのロープ。次のそれ程きつくない傾斜を数本の鎖とロープで通過。すると「クサリ場は一人ずつ登ろう」の立て看板。看板の後も鎖とロープのダブルの連続。急登を経て岩場の鎖場となる。標高差5~6m、鎖の長さ10m弱ではあるが、濡れていて滑り易く、ちょっといやな岩場であった。
【続く・編集部登山隊員】
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