市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

岡田市長の常套手段「市民からの声」の手口の一例(その1)

2007-11-23 15:28:44 | 安中フリマ中止騒動
安中のフリーマーケットが、岡田市長から因縁をつけられて中止に追い込まれた事件で、岡田市長の真意がいろいろと取り沙汰されています。当会では、岡田市長の意に沿わない個人や団体に対して、岡田市長が、市民や区長などの第3者からの要請を装って、市の条例や規則等を適当にでっちあげて、公文書を気に入らない個人や団体に送りつけ、その威力を見せ付けようとする岡田市長特有のやり方について指摘しました。
これまでに未来塾をはじめ、既にいくつかの「被害者」が出てきていますが、今後の類似事件の再発防止に当会としても岡田市長の横暴市政を注視していく所存です。
そのため、被害事例のいくつかをご紹介してゆきます。

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新島学園から信越線の踏切を渡り、群馬県安中土木事務所をすぎて、柳瀬川の橋を過ぎた直ぐ右側に岡田市長の選挙事務所があります。その駐車場の隣接地に、2mほど窪んだ400平米ほどの水田があります。これは当会の小川事務局長の所有する水田ですが、ここで収穫された玄米のカドミウム含有量を1995年に日本穀物検定協会に依頼して測定したところ、0.7ppmという測定結果が出たため、以来休耕中となっています。その後、鳥が運んできた実から桑が根付き、12、13本ほど生長していました。
小川事務局長によると1992年ごろ、隣接の水田を耕作していた岡田佳充氏(故人)から、水田を耕作しやすいように段差を解消したいので、低い方の水田に客土をしたいと申し入れがあり、承諾したところ、翌年から、大手組が市道工事の残土等を奥のほうからダンプで入れ始め、県道と同じ高さまで盛土されてしまったとのことです。
それ以前にも、1990年当時、安中土木事務所から県道に歩道を新設する話があり、県道との間の農業用水路を改修することになりましたが、なぜか岡田佳充氏の水田だけは暗渠水路となりました。不審におもった小川事務局長が安中土木事務所に質問すると、最初は黙っていた職員が「岡田市議が何度も怒鳴り込んでくるので、しかたなく暗渠にせざるをえなかった」と告白しました。
岡田佳充氏は岡田義弘市長の兄で、酪農主体の農業を営んでおりましたが、このころ既に、岡田市長は、この水田の立地と県や市の事業予定から、選挙事務所をここに立てようと計画していたのでした。現在、この土地は岡田佳充氏の息子さんが相続していますが、選挙事務所兼牧草小屋については1995年の公社事件発覚直前に完成後、岡田市長の選挙の拠点として活用されてきましたが、驚くべきことに登記されていません。現在、岡田市長の資産報告にはこの建物の記載があり、岡田義弘氏の所有財産であることをうかがわせますが、県議当時の資産報告書にはこの建物について全く記載がありませんでした。
さて、小川事務局長は、兄の岡田佳充氏の説明と異なり、大手組により高さ2m近くまで隣接地が土盛されてゆくのを呆然と見ていたとき、ちょうど岡田義弘氏(当時市議)がやってきて「タバコ銭でやってもらえるんだよ」と言ったことを良く覚えているそうです。
その後、県道と同じ高さに土盛された広大な農地の奥に、代議士も顔負けの選挙事務所と称する「牧草小屋」を建築基準法ギリギリで建て、本来県道との間は農業用水路だったものを、道路占有許可をとって独占使用できるようにして、現在のような施設を作り上げていきました。

ところが今年になって平成19年5月10日(木)付けで、事務連絡と称して次の書面が小川事務局長宛に届いたのです。
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(事務連絡)平成19年5月10日
小川 賢様
安中市役所 環境課(公印なし)

所有地の桑の本の処理について(お願い)

拝啓、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、過日、市環境課に桑の本が伸び、毎年毛虫(アメリカシロヒトリ)が発生し困っているとの苦情が安中第3区区長よりありました。土地所有者を調べさせていただいたところ、小川 賢 様の所有されている土地でしたので、桑の本の適正な管理をお願い申し上げます。
桑の本の処理につきましては、シルバー人材センター(有料)がありますので、そちらに依頼していただく方法もございます。
よろしくお願い申し上げます。

◇ 土地所在地 安中市安中字下山4286-2

◇ シルバー人材センター ☎027一380-5112(直通)
 027-382-1 1 1 1(内線1909)
◇ 問い合わせ 安中市役所 環境課環境衛生係
☎027一382-1111(内線1 1 2 2)
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小川事務局長はさっそくその週末、安中第3区区長に電話をかけて、どのような苦情を安中市に出したのか確認したところ、次のことがわかりました。
①昨年区長に就任して、子供たちの安全パトロールで、散歩がてら通学路の安全確保に留意していたところ、途中の田圃にアメリカシロヒトリの毛虫が大発生しており、子供たちへの危険が懸念された。
②その他にも、切通しの交差点に向けて上り坂の山側の草が伸びて、通学路の障害になっており、こちらも草刈が必要なことがわかったが山の所有者が不明だった。
③昨年はアメリカシロヒトリが発生したが、その後、消毒などの対策をした気配がないため、今年の発生シーズンを控えて、事前に市に相談した。

区長の説明を聞いた小川事務局長は次のように返事しました。
①アメリカシロヒトリの発生について、昨年はそのような報告を受けていなかったので把握できなかった。
②私の保有地にある桑の枝が通学路に覆い被さっている場所はないと思うが、もし子供たちに毛虫が降りかかったとすれば安全上、脅威となるため、そのようなことのないように調査の上、必要な対応をとりたい。

小川事務局長が翌朝、念のため現場を確認したところ、小川事務局長所有の安中字下山4286-2番地には、確かに桑の木が何本か生育していたが、通学路には桑の枝は一本も覆いかぶさっていないことがわかりました。また、農業用水路を隔てた隣接の水田休耕地(間仁田在住の佐藤様所有地。数年前に亡くなられた後、休耕状態)の桑が、通学路の一部に覆いかぶさっていたことがわかりました。

では、誰が「小川が所有している土地」の桑の枝が通学路に出ていると判断したのでしょうか。

そこで、苦情の背景と対応処理の経緯を確かめるために、平成19年5月14日(月)付で安中市長宛に情報開示請求書をだしました。請求した行政文書は「安中第3区区長から安中市役所環境課環境衛生係宛に出された、請求人の所有土地もしくはその近辺における土地の、桑の木に毎年毛虫(アメリカシロヒトリ)が発生し困っているとの苦情にかかる一切の書類(苦情受付記録、苦情の内容に関する庁内の対応を示す起案書、伺い書、現地調査のための出役命令書、復命書などを含む)」です。

(続く)

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