■安中市岩野谷地区では、春と秋の年2回、恒例の道普請が行われます。道普請とは道路工事のことですが、地元では地域住民による協働活動のことを意味します。古くから村単位、自治単位で「結(ゆい)」とよばれる共同作業の制度のひとつとして、現在もなお引き継がれているものです。一人で行うには多大な費用と期間、そして労力が必要な作業を、集落の住民総出で助け合い、協力し合う相互扶助の精神で成り立っています。今年の秋も10月1日(日)午前8時から北野殿でも実施され、筆者はいつもの割り当てルートの道路や水路の草刈り・コサ切リ・清掃作業に参加した15名の皆さんとともに汗を流しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/cb/ef0ac1569e7f76e49798535a2a187133.jpg)
↑作業開始直後。↑
他の自治体では、地域の住民の協働活動により、生活環境を良好に保全していくために、道普請の際は、予め申請により除草剤、杭、ペンキ、草刈り機の歯、燃料費などの消耗品などの現物支援をするところが多いようです。しかし、我らが安中市にはそのような制度はありません。毎年クリスマスに、タゴ51億円事件の尻ぬぐいの和解金2000万円を群馬銀行に支払わなければならないので、そうした制度を廃止しているのだと住民らは思っているのです。
もう一つ、安中市の場合、道普請にどうしても熱心になれない理由があります。
今から15年ほど前、地元に埼玉県大宮市のサイボウという会社が、安中市岩野谷の大谷地区における管理型一般廃棄物処分場設置計画で、廃棄物の搬入のための進入道路を造る際、地元住民の生活道路を拡幅して使いたいと安中市に申し入れました。
一方、地元住民は生活道路にゴミ運搬車が入ってくるというので、道普請をしている生活道路を処分場の進入道路として利用するには住民の同意が必要なはずだと主張しました。
しかし、安中市は、道路法により道路の権利を有するのは道路管理者の安中市であって、近隣住民は道路を通行する不特定多数であり生活道路であっても権利は一切有しないので、住民の同意は一切不要だ主張したため、住民訴訟になりました。
安中市は裁判においても、廃棄物業者の側に立ち、住民が主張した生活道路の管理権を平然と否定しました。裁判所も安中市の方を持ち、結局、生活道路はサイボウのカネで拡幅され市に寄贈され、今や廃棄物を積んだ大型ダンプのみならず、近くで造成中の中国資本によるメガソーラー事業に関連した車両が朝晩、入り浸っています。
そのため、地元住民はその後、この生活道路だったサイボウの処分場進入道路の道普請は一切拒否したため、サイボウが道路の側溝掃除や草刈りをしています。
■このように生活道路であっても、安中市は地元住民の生活環境保全よりも廃棄物業者のような企業による事業のほうを重視してきました。東京ガスが高圧ガス導管を生活道路の下に埋設した時も、同様でした。
それにも関わらず、岩野谷地区では毎年春と秋に一斉に道普請を続けています。しかも安中市からは1円の補助もありません。草刈り機の燃料代(だいたい一人平均500㏄以上は消費します)もすべて自分持ちです。
こうした行政の仕打ちにもかかわらず、今年も10月1日に恒例の秋の道普請が地元の北野殿でも実施されたので、その模様をお伝えします。年々高齢化になり、後継者が街に出てしまい、若手の住民の参加が少なくなる中で、今年も筆者の担当する市道の路肩の草刈りやコサ切り、側溝の掃除などの作業に従事しました。
作業は午前8時から開始し、約2時間ほどにわたり長さ1.2キロの市道(というか一部は山道)をきれいにしました。作業の様子は写真でどうぞご覧ください。
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↑東電碓氷線特別高圧27号鉄塔が見える。↑
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↑太くなり堅いため草刈り機のエンジンを全開にしないとうまく切れない。↑
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↑26号鉄塔が見える。↑
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↑左の参加住民のかたは普段からこの市道沿線の道端の草刈りやコサ切リ、そして草刈の後は除草剤散布を欠かさずにボランティアで行っているという。こうした無償奉仕でなんとか指導が維持されている。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/62/0e3dd24d42c6a3e52e966f73d5b972e1.jpg)
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↑とにかく篠の量がハンパない。↑
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↑山栗も熟れている(地元方言で「えんでいる」ともいう)。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/64/cfd6b8fe6746d4d3bfc4540d7ee53336.jpg)
↑作業が終わり、帰路に就く。↑
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↑帰路、道を上りながら振り返ると下間仁田地区を見下せる。左方向に見えるのは東電25号鉄塔。これに中国系資本が造成中のメガソーラーからの送電線を接続するつもりのようだが、東電パワーグリッドは地元説明を全くしようとしない。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/da/100fece0e50a87e42491e06bac881ffe.jpg)
↑鈴なりの柿。↑
この道は下間仁田地区の人たちにとっても絶好の散歩コースだという。毎年2回こうして道普請ができるのも、いつまでなのでしょうか。せめて、燃料代や草刈り機の回転刃くらい、支給してもらえるとありがたいのですが。
【ひらく会情報部】
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↑作業開始直後。↑
他の自治体では、地域の住民の協働活動により、生活環境を良好に保全していくために、道普請の際は、予め申請により除草剤、杭、ペンキ、草刈り機の歯、燃料費などの消耗品などの現物支援をするところが多いようです。しかし、我らが安中市にはそのような制度はありません。毎年クリスマスに、タゴ51億円事件の尻ぬぐいの和解金2000万円を群馬銀行に支払わなければならないので、そうした制度を廃止しているのだと住民らは思っているのです。
もう一つ、安中市の場合、道普請にどうしても熱心になれない理由があります。
今から15年ほど前、地元に埼玉県大宮市のサイボウという会社が、安中市岩野谷の大谷地区における管理型一般廃棄物処分場設置計画で、廃棄物の搬入のための進入道路を造る際、地元住民の生活道路を拡幅して使いたいと安中市に申し入れました。
一方、地元住民は生活道路にゴミ運搬車が入ってくるというので、道普請をしている生活道路を処分場の進入道路として利用するには住民の同意が必要なはずだと主張しました。
しかし、安中市は、道路法により道路の権利を有するのは道路管理者の安中市であって、近隣住民は道路を通行する不特定多数であり生活道路であっても権利は一切有しないので、住民の同意は一切不要だ主張したため、住民訴訟になりました。
安中市は裁判においても、廃棄物業者の側に立ち、住民が主張した生活道路の管理権を平然と否定しました。裁判所も安中市の方を持ち、結局、生活道路はサイボウのカネで拡幅され市に寄贈され、今や廃棄物を積んだ大型ダンプのみならず、近くで造成中の中国資本によるメガソーラー事業に関連した車両が朝晩、入り浸っています。
そのため、地元住民はその後、この生活道路だったサイボウの処分場進入道路の道普請は一切拒否したため、サイボウが道路の側溝掃除や草刈りをしています。
■このように生活道路であっても、安中市は地元住民の生活環境保全よりも廃棄物業者のような企業による事業のほうを重視してきました。東京ガスが高圧ガス導管を生活道路の下に埋設した時も、同様でした。
それにも関わらず、岩野谷地区では毎年春と秋に一斉に道普請を続けています。しかも安中市からは1円の補助もありません。草刈り機の燃料代(だいたい一人平均500㏄以上は消費します)もすべて自分持ちです。
こうした行政の仕打ちにもかかわらず、今年も10月1日に恒例の秋の道普請が地元の北野殿でも実施されたので、その模様をお伝えします。年々高齢化になり、後継者が街に出てしまい、若手の住民の参加が少なくなる中で、今年も筆者の担当する市道の路肩の草刈りやコサ切り、側溝の掃除などの作業に従事しました。
作業は午前8時から開始し、約2時間ほどにわたり長さ1.2キロの市道(というか一部は山道)をきれいにしました。作業の様子は写真でどうぞご覧ください。
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↑東電碓氷線特別高圧27号鉄塔が見える。↑
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↑太くなり堅いため草刈り機のエンジンを全開にしないとうまく切れない。↑
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↑26号鉄塔が見える。↑
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↑左の参加住民のかたは普段からこの市道沿線の道端の草刈りやコサ切リ、そして草刈の後は除草剤散布を欠かさずにボランティアで行っているという。こうした無償奉仕でなんとか指導が維持されている。↑
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/62/0e3dd24d42c6a3e52e966f73d5b972e1.jpg)
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↑とにかく篠の量がハンパない。↑
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↑山栗も熟れている(地元方言で「えんでいる」ともいう)。↑
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↑作業が終わり、帰路に就く。↑
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↑帰路、道を上りながら振り返ると下間仁田地区を見下せる。左方向に見えるのは東電25号鉄塔。これに中国系資本が造成中のメガソーラーからの送電線を接続するつもりのようだが、東電パワーグリッドは地元説明を全くしようとしない。↑
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↑鈴なりの柿。↑
この道は下間仁田地区の人たちにとっても絶好の散歩コースだという。毎年2回こうして道普請ができるのも、いつまでなのでしょうか。せめて、燃料代や草刈り機の回転刃くらい、支給してもらえるとありがたいのですが。
【ひらく会情報部】
の鶴の一声で町内会組織も解散させられました。数年後の講和条約発効を端緒に復活です。巧妙に情実を絡めた行政施策制度ですね(日本に生まれて本当に幸せです)。Ⅾ・マッカサーにはもう少し日本に駐留して貰って現在のような理不尽な状況が招来する事無いような該制度を残して帰国して欲しかった。病理組織を残置、放置した儘、オペ(外科手術)を終了しているよう外科医みたいです。誰のための奉仕活動なのか、落ち着いて考えるきっかけにしたい。